固体色素レーザー(こたいしきそレーザー)は、アクリル樹脂中にレーザー色素を分散したレーザー媒質を紫外光等の短波長の光源によって励起することによる誘導放出を利用する一種の色素レーザー。
概要
従来の色素レーザーと作動原理は同じだが、固体化されている事で堅牢で取り扱いが容易になる。励起には紫外光などの短波長の光源でローダミン等の蛍光色素を励起して誘導放出を発生させる。
レーザー媒質で使用されるレーザー色素の分子構造は比較的自由に分子設計ができるので、材料の固有の波長の発振になる気体レーザーや半導体レーザーと比較して発振波長の自由度が広がる。従来の色素レーザーではレーザー媒質を循環することで冷却したり劣化した蛍光色素を交換することが可能だったが、固体色素レーザーではアクリル樹脂に分散して固定されているので循環することはできない。そのため、高出力での連続発振には従来の色素レーザーの方が適している[1][2]。
用途
脚注
文献
関連項目