四塩化硫黄(英語:Sulfur tetrachloride、化学式:SCl4)は、硫黄と塩素から成る無機化合物である。不安定な淡黄色の化合物であり、固体状態のものしか得られていない。
合成
低温で二塩化硫黄を塩素と反応させることで得られる。
その分子構造は明らかではないが、SCl3+Cl−のような塩が考えられている。
反応
242K以上の温度で二塩化硫黄と塩素に分解される。
四塩化硫黄は以下のように容易に加水分解される。
また、上記の塩化チオニルは水と激しく反応し、二酸化硫黄と塩化水素を発生させるため、全体の反応は以下のようになる[1]。
四塩化硫黄は硝酸により酸化される。
脚注