名古屋競輪場(なごやけいりんじょう)は愛知県名古屋市中村区にある競輪場。施設所有および主催は名古屋競輪組合(愛知県と名古屋市による一部事務組合)。競技実施はJKA中日本地区本部中部支部。
概要
名古屋競輪場は1949年に開設された。当初は中日球場にて組立バンクによる競輪開催(西宮競輪と同じ手法)する構想があったものの、名古屋市財政局からの強い要望があり、最終的には別個に新規で競輪場を建設することになり、現在地の名古屋市が土地を所有する中村公園北側に造成された[1]。
特別競輪(GI) は、オールスター競輪が1958年・1961年・1963年・1992年・2005年・2019年・2020年[注 1]に、全日本選抜競輪が2000年に、日本選手権競輪が1950年・2011年・2014年・2016年[注 2]に、高松宮記念杯競輪が2016年[注 2]に、それぞれ開催されている。また、GIIである共同通信社杯競輪が1996年・2012年・2022年[注 3]に開催されている。今後は、2025年4月29日〜5月4日に9年ぶりに日本選手権競輪が開催される事になった。
記念競輪(GIII) は「金鯱賞争奪戦」として行われるのが恒例となっており、近年まで10月に開催されていたが、最近は3月[注 4]に時期が移動され、2025年は「金鯱賞争奪戦 名古屋グランパスカップ」として行われる予定。またS級シリーズとして現役時代は日本選手権競輪とオールスター競輪を制し、世界選手権にも出場したことがある高橋健二を称え、『高橋健二杯・メダリストカップ』が開催されている。
トータリゼータシステムは富士通フロンテックを採用しており、2008年7月9日からは重勝式車券にあたるKドリームスの発売が行われるようになった。なお、2021年度より株式会社JPFによる開催事務の包括委託が行われる事になった。
マスコットキャラクターはコアラ[2]の「くるくる」。
2004年4月から2015年3月まではCS放送のスポーツ専門チャンネルのEXスポーツにおいて「ケイリンライブ!」(2012年9月までの番組名は「ケイリンライブ!282(ツーパーツー)」)の放送を行っていたが、番組終了に伴い同年4月からはSPEEDチャンネルでの放送に変更になっている。
2016年3月、第69回日本選手権競輪の際に、地元大須のアイドルグループOS☆Uによる名古屋競輪場イメージソング「キミはHERO」が発表された[3][4]。
ミッドナイト競輪は当初は他場で借り上げにて開催してきたが、2019年11月5日の開催より自場で開催している[5]。また、2022年2月25日よりモーニング競輪も開始している[6]。なお、当初ナイター競輪は実施していなかったが、同年8月27日より実施されている[7]。
バンク
400mを使用している[8](マッコーネル曲線[9])。バンクを建設する際に、走りやすくスピードが出しやすい様に設計された。その結果、追い込みに有利な短過ぎない直線、自力選手有利な角度を大きくとったカントを持っており、どの戦法の選手にも戦いやすいと言われているが、どちらかと言うと「余程遅く無ければ、どこから仕掛けても前団を捕まえられる」と捲り選手に有利なようである。
なお、2005年春に2コーナー付近のスタンドを取り壊し、バック側まで芝生席を造ったため、そこから吹き込む風の影響がある。また2015年にはバンク内の池を撤去してフィールドを造成している。
敢闘門はバンクの内側にあり、選手は隧道で入退場する[10][11][12]。
大画面映像装置は2コーナー側建物上部に設置されている。
ギャラリー
交通アクセス
場外車券売場
歴代記念競輪優勝者
※ 1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
事件
1965年7月19日 - 名古屋競輪2日目最終10レースで、選手6人の自転車が観客の投げ入れたクギ(長さ1cm程度の筋違いかすがい)を踏んで次々とパンク。競走途中でレースは不成立となった。これに怒った観客200人が審判長席や事務室に押し寄せたが、観客は同日午後8時ころまでに引き上げた[15]。
脚注
注釈
- ^ なお、COVID-19の流行と感染拡大の防止の観点から、無観客の扱いとして開催された(但し、事前に抽選した上で特別観覧席に観客を入れたが、招待制扱いとしたため、入場者数にはカウントしなかった)。
- ^ a b 日本選手権競輪は2016年より5月開催へと移行したが、名古屋での開催は3月であり、2015年度の開催扱いであった。一方、高松宮記念杯競輪の開催は6月であり、2016年度の開催扱い。そのため、同じ年に2度GIが開催された形となった。
- ^ COVID-19の影響で、入場制限を行った上で開催された。
- ^ 2023年度は、7月に行われた。
- ^ COVID-19の影響で、3日目と最終日のみ入場制限を行った上で開催された。
出典
外部リンク
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※=改修工事のため長期本場開催休止中 <再開予定>広島 – 2025年4月/小田原 – 2025年秋/京都向日町 – 2029年春 |
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