卜部 蘭(うらべ らん、1995年6月16日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は中距離走。父・卜部昌次は中央大学で箱根駅伝を2度(1区、10区)走り母校のシード権獲得に貢献[1]。母・卜部(旧姓:田島)由紀子は東京女子体育大学で日本選手権1500mで準優勝2回、全国女子駅伝8区で区間賞獲得[2]。
経歴
新宿区立早稲田小学校、新宿区立西戸山中学校(統合後は新宿区立新宿西戸山中学校)、白梅学園高等学校、東京学芸大学教育学部芸術スポーツ文化課程(G類)生涯スポーツ専攻卒業[3][4][5]。大学卒業後、クラブチームNIKE TOKYO TC(NTTC)に所属。同クラブの解散に伴い積水化学に移籍。
中学3年の2010年全日本中学陸上800mで2位となり、さらに全国中学駅伝で1区区間賞をとって全国的に知られるようになった。高校1年で2011年インターハイ800m、国体少年女子B1500mに出場。高校2年では、国体少年女子A800m、日本ユース800mで入賞。高3ではインターハイ800m、国体少年女子A800mでも入賞し、日本ジュニア800mで初の全国優勝を果たした。
大学でも中距離で活躍した。大学1年では故障で出遅れたが秋の日本インカレ1500mで6位。大学2年以降も何度か不調に苦しみながらも、日本学生個人で800m、日本インカレで800m、1500mを優勝した。大学4年で日本インカレ1500mで優勝した際には学生陸上界では「母娘2代での優勝」と話題になった。
大学卒業後は最強ランナー新谷仁美とクラブチームNTTCで活動し、800m、1500mで日本選手権や国体、さらにアジア選手権でも活躍。2019年の日本選手権1500mでは母親の果たせなかった優勝を果たし、さらに800mも制して2冠となった。NTTC解散後の2020年1月から新谷とともに積水化学に所属し、2020年東京オリンピック出場を目指して取り組んだ。参加標準記録には達しなかったが、年間ランキング上位に入り1500m代表に選ばれた。同種目の日本選手出場は、田中希実とともに初の快挙である。
2021年8月2日の東京オリンピック陸上女子1500m予選では、2組で出走。組9着で予選落ちとなったが、自己記録を2秒62も更新する4分7秒90(日本歴代3位)の快走を見せた[6][7]。
2024年1月1日に結婚したことを発表[8]。
主な記録
脚注
外部リンク
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