典厩 五郎(てんきゅう ごろう、1939年9月16日 -)は、日本の小説家。本名、宮下教雄[1]。
人物
東京府(東京都中野区)出身。1963年立命館大学文学部[2]哲学科卒業後、関西新聞文化部記者を経て、脚本家池上金男に師事する。コピーライター、映画・テレビドラマ脚本家などを経験[3]。1987年「土壇場でハリー・ライム」で、第5回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞した[2]。2013年、『NAGASAKI 夢の王国』で第7回舟橋聖一文学賞を受賞。
主な作品
- 「土壇場でハリー・ライム」(文藝春秋、1987年/文春文庫、1990年)
- 「シオンの娘に告げよ」(立風書房、1988年)
- 「紫禁城の秘宝」(新人物往来社、1989年)
- 「ロマノフ王朝の秘宝(上・下)」(新人物往来社、1989年。後に加筆の上、ハヤカワ文庫JA、1995年)
- 「遙かなりカサブランカ」(立風書房、1989年)
- 「修羅の旅びと」(文藝春秋、1990年)
- 「炎帝の遺産」(双葉社、1990年)
- 「小栗上野介の秘宝」(新人物往来社、1991年)
- 「愛新覚羅家の遺産」(双葉社、1992年)
- 「修羅場へ急げボギー」(毎日新聞社、1992年)
- 「土方歳三の遺産」(双葉社、1993年)
- 「まほろばの城」(新人物往来社、1994年)
- 「徳川家康秘聞 消された後継者」(世界文化社、1994年。後に「家康、封印された過去 なぜ、長男と正妻を抹殺したのか」と改題し、PHP研究所、1998年)
- 「八丁堀警視庁吉原大変」(双葉社、1995年)
- 「張り子の虎」(新人物往来社、1996年)
- 「マリリン・モンロー計画」(祥伝社、1997年)
- 「故宮深秘録」(新人物往来社、1997年)
- 「真田幸村の逆襲 異説・大阪夏の陣」(PHP研究所、1997年/新装版、2009年)
- 「虎の遺産 山下将軍の金塊を追え」(祥伝社、1998年)
- 「真相里見八犬伝 上・下」(新人物往来社、2000年)
- 「町衆の城(上・下)」(新人物往来社、2001年)
- 「陽炎の島」(毎日新聞社、2001年)
- 「探偵大杉栄の正月」(早川書房、2003年)
- 「NAGASAKI 夢の王国」(毎日新聞社、2013年)
- 「かぶく 織田左馬助自由狼藉一代記」(毎日新聞社、2014年)
主な脚本
- 宮下教雄 名義
関連項目
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.458
- ^ a b “会員名簿 典厩五郎|日本推理作家協会”. 日本推理作家協会. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “典厩五郎 | 人名事典”. www.php.co.jp. PHP研究所. 2022年12月13日閲覧。