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この項目では、北海道にある北海道旅客鉄道の駅について説明しています。かつて樺太にあった駅については「二股駅 (樺太)」を、青森県にある駅については「津軽二股駅」をご覧ください。 |
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WILLER TRAINS宮福線の「二俣駅」とは異なります。 |
二股駅(ふたまたえき)は、北海道(渡島総合振興局)山越郡長万部町字双葉にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である。駅番号はS32。電報略号はフタ。事務管理コードは▲140130[2]。
歴史
駅名の由来
当駅の所在地「双葉」の旧名である「二股」より[7]。当地が長万部川とチライ川(知来川、とも)の合流点であることからついたもので[7][8][9]、幕末の探検家松浦武四郎の旧図にも登場する古い名称である[7]。
なお、アイヌ語では通常このような地形を「ペタウ(pet-au)」(川・枝)、あるいは転訛して「ペタヌ」と呼ぶが、当地より上流にペタヌ川という河川があり、アイヌ語研究者の山田秀三は、現在の二股がそのように呼ばれていた名残で、その地名が移ったものではないかと推測している[7]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅[1]。ホームは線路の西側(旭川方面に向かって左手側、旧1番線)に存在する[10]。そのほか1993年(平成5年)3月時点では本線旭川方からホーム北側まで戻る形の転轍機が撤去された行き止りの側線(旧貨物側線)を1線有する[10]。かつては相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[11]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム北側と対向側ホーム南側部分を結んだ構内踏切で連絡していた[11]。千鳥式に近い配置で、駅舎側(西側)ホームが下りの1番線、対向側ホームが上りの2番線となっていた[11]。上下線共に安全側線を有していた[11]。また、2番線ホーム外側に側線扱いの副本線を有した(ホームは乗降不可)[11]。使われなくなった2番線及び副本線は、交換設備運用廃止後は1993年(平成5年)3月までには撤去されていた[10]。
長万部駅管理の無人駅となっている[1]。駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接している[10]。有人駅時代の駅舎は撤去され、北海道内では唯一のワラ1形有蓋車改造の貨車駅舎が設置されている[12]。扉はアルミサッシになり、上部に設置された庇[12] はアーチ形状で、側面(駅舎としては正面)に窓が設けられている[13]。塗装は劣化してサビが浮いている[13]。
利用状況
乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
乗車人員推移
年度
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乗車人員(人)
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出典
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備考
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年間
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1日平均
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JR調査
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1978年(昭和53年)
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61.0
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[14]
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1981年(昭和56年)
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(22.0)
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[11]
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1日乗降客数は44人[11]。
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1992年(平成4年)
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(24.0)
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[10]
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1日乗降客数は48人[10]。
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2015年(平成27年)
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「10名以下」
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[JR北 2]
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2017年(平成29年)
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4.2
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[15]
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2018年(平成30年)
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3.0
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[16]
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2019年(令和元年)
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「3名以下」
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[JR北 3]
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2020年(令和2年)
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「3名以下」
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[JR北 4]
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駅周辺
長万部川の谷を遡り、山地に入ったところに位置し[10]、小高い山々が駅の両側に展開している[13]。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■函館本線
- 長万部駅 (H47) - 二股駅 (S32) - *
蕨岱駅 (S31) - 黒松内駅 (S30)
- *
打消線は廃駅
脚注
出典
JR北海道
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
二股駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク