ヴィーナスリーグは、関東女子硬式野球連盟が主催する女子硬式野球リーグである。
日本の女子硬式アマチュア球界では最大級の規模とされるリーグで、当連盟に所属する関東地方の中学年代・高校・大学・社会人・クラブチームが参加。
沿革
2002年秋に女子野球発展・定着を目指し埼玉栄高等学校の卒業生などが中心となって関東女子硬式野球連盟を設立、同時に4チームでリーグ戦を開始した。その後も同校卒業生たちが設立したクラブチームのサムライ・新波が加盟、大学チームの尚美学園大学、平成国際大学も加盟し拡大した。企業チームであるアサヒトラスト、佐川急便もリーグに所属している。2007年夏には選抜チームで渡米、全米チームや全カナダチームと対戦している。
女子硬式野球人口は年々増加しており、2015年当時は1部13チーム、2部13チーム、3部12チームの合計38チーム(ユースチームを含め)で、前後期のリーグ戦だった[1]。45チームが参加した2016年以降は、4部制へ移行している。
2020年からは、埼玉西武ライオンズ・レディース(NPBの加盟球団が初めて公認したクラブチーム)が2部に参加[2]。同年には、4月中旬の開幕を予定していた。しかし実際には、日本国内で年頭から新型コロナウイルスへの感染が拡大している影響で、リーグ戦の無期限延期措置を経て、リーグ発足後初めての中止を6月29日に決定した。ただし、リーグ戦の代替措置として、高校チームが対象の「高校女子硬式野球関東大会」を8月8日、大学・クラブチームによるトーナメント戦を同月29日、中学生チームを中心に16歳以下の選手だけが出場できる「U-16チャレンジマッチ」を9月12日から埼玉県内で開催[3]。
従来は大学・企業・クラブの部門に授与されていたジャイアンツ杯であったが、2022年に発足した読売ジャイアンツ女子チームが2023年シーズンよりリーグ参入することをうけて部門を再編し、ジャイアンツ杯を高校部門へ移行させた。これによりリーグで初めて高校生がジャイアンツ杯を授与された[4]。2024年に脱退:2高校・加盟:8チームとなり各リーグ名を変更。中学生部門に埼玉西武ライオンズ、トップ年代2部は報知新聞社に変更された。
参加チーム
- 50チーム (+4チーム)
- 2024年現在[5]
- リーグは7回制で延長なし。順位決定は、1.勝ち点、2.直接対決結果、3.総得失点差、4.総安打数。
リポビタン杯争奪プレミアヴィーナスリーグ
提供:大正製薬、参加:12チーム 形式:総当たり戦 (同一カード3試合)
報知新聞社杯争奪ヴィーナスリーグ
提供:報知新聞社 参加:10チーム 形式:総当たり戦 (1回)
チーム名 |
地域 |
備考
|
INFINITY |
埼玉県 |
|
駒沢RISE |
東京都 |
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佐川急便 |
東京都 |
|
新波 |
埼玉県 |
|
全府中女子硬式野球倶楽部 |
東京都 |
茨城ゴールデン ゴールズ派遣先
|
新潟医療福祉大学 |
新潟県 |
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日本ウェルネススポーツ大学東京 / 埼玉アグリスターズ |
— |
合同
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HAYABUSAサウザン |
神奈川県 |
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BANDITS Girls |
山梨県 |
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福島レッドホープスレディース / Rabbits |
— |
合同
|
ジャイアンツ杯争奪ヴィーナスリーグ
提供:読売新聞社 参加:15チーム (16高校) 形式:総当たり戦 (1回)
埼玉西武ライオンズ杯争奪ヴィーナスリーグ U-15
提供:埼玉西武ライオンズ 参加:13チーム 形式:総当たり戦 (1回)
チーム名 |
地域 |
備考
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WEST TOKYO武蔵なでしこ |
東京都 |
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AFB-BATS |
神奈川県 |
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エイジェックユース |
栃木県 |
|
オール京急 |
神奈川県 |
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香取チャーミング |
千葉県 |
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スルガマリンガールズ |
静岡県 |
|
西湘Future |
神奈川県 |
|
INFINITY Jr. |
埼玉県 |
|
BraveHeart |
神奈川県 |
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ボーイズリーグ東日本女子チーム |
東京都 |
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むさし野硬式野球団ALL SHINES |
埼玉県 |
|
モンスターレディース |
埼玉県 |
|
リトルシニア関東連盟 ドリームズ |
埼玉県 |
旧NEWS
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年度別順位
2002 - 2012
年・春 |
1位 |
2位 |
3位 |
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年・秋 |
1位 |
2位 |
3位
|
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|
|
|
|
2002年 秋
|
駒沢学園女子 |
埼玉栄 |
花咲徳栄, 蒲田女子
|
2003年 春
|
埼玉栄 |
駒沢学園女子 |
蒲田女子, 花咲徳栄
|
|
2003年 秋
|
埼玉栄 |
駒沢学園女子 |
花咲徳栄, 蒲田女子
|
2004年 春
|
駒沢学園女子 |
サムライ |
花咲徳栄, 埼玉栄
|
|
2004年 秋
|
駒沢学園女子 |
埼玉栄 |
サムライ, 花咲徳栄
|
2005年 春
|
ウェルネス |
埼玉栄 |
サムライ, 駒沢学園女子
|
|
2005年 秋
|
ウェルネス |
埼玉栄 |
サムライ, 駒沢学園女子
|
2006年 春
|
埼玉栄 |
ハマンジ |
BEAVERS, 駒沢学園女子
|
|
2006年 秋
|
サムライ |
尚美学園大 |
ウェルネス, 駒沢学園女子
|
2007年 春
|
尚美学園大 |
駒沢学園女子 |
サムライ, 蒲田女子
|
|
2007年 秋
|
尚美学園大 |
平成国際大 |
埼玉栄, 駒沢学園女子
|
2008年 春
|
尚美学園大 |
埼玉栄 |
サムライ, 駒沢学園女子
|
|
2008年 秋
|
平成国際大 |
尚美学園大 |
埼玉栄, 尚美cross
|
2009年 春
|
尚美cross |
尚美学園大 |
アサヒトラスト, 平成国際大
|
|
2009年 秋
|
アサヒトラスト |
平成国際大 |
尚美学園大, サムライ
|
2010年 春
|
尚美学園大 |
尚美cross |
平成国際大, 埼玉栄
|
|
2010年 秋
|
尚美学園大 |
埼玉栄 |
平成国際大, 尚美cross
|
2011年 春
|
尚美学園大 |
アサヒトラスト |
埼玉栄
|
|
2011年 秋
|
埼玉栄 |
アサヒトラスト |
尚美学園大
|
2012年 春
|
尚美学園大 |
サムライ |
アサヒトラスト
|
|
2012年 秋
|
アサヒトラスト |
尚美学園大 |
サムライ
|
2013 - 2020
年・部門
|
|
1位 |
2位 |
3位
|
|
年・部門
|
|
1位 |
2位 |
3位
|
2013年
|
予選リーグ |
尚美学園大 |
埼玉栄 |
平成国際大
|
2018年 [6]
|
1部 |
尚美大 |
平国大 |
ZENKO
|
クライマックス |
平成国際大 |
蒲田女子 |
-
|
2部 |
作新学院高 |
横浜隼人高 |
ハナマウイ
|
|
2014年
|
前期 |
尚美学園大 |
平成国際大 |
アサヒトラスト, 埼玉栄
|
フレンド |
尚美大 |
日大国際 |
ZENKO, アサヒトラスト
|
後期 |
尚美学園大 |
横浜隼人高 |
平成国際大, 駒沢学園女子
|
U16 |
埼玉栄 |
スルガマリン |
開志高, モンスターL
|
|
年間総合 |
尚美学園大 |
-
|
2019年
|
1部 |
ハナマウイ |
アサヒトラスト |
尚美大
|
|
2015年
|
1部 |
尚美大 |
サムライ |
平国大
|
2部 |
開志高 |
侍 |
尚美CROSS
|
2部 |
作新学院高 |
開志学園高 |
駒女NIL
|
3部 |
エイジェック |
Rabbits |
SHUMEI
|
3部 |
蒲田シーガルズ |
佐川急便 |
メビウス
|
4部 |
エイジェックBC |
開志ルミエール |
東京BRILLIANT
|
|
2016年
|
1部 |
平国大 |
アサヒトラスト |
尚美大
|
U15 |
オール京急 |
モンスターL |
スルガマリン
|
2部 |
尚美CROSS |
日大国際 |
ハマンジ
|
U16 |
スルガマリン |
横浜隼人 |
開志高, 駒沢
|
3部 |
ZENKO |
HAYABUSA |
HIU
|
クラブ |
エイジェック |
ハナマウイ |
アサヒトラスト, 侍
|
|
U15 |
モンスターL |
LSレディース |
オール京急
|
2020年 [7]
|
高校 |
開志高 |
クラーク |
-
|
|
2017年
|
1部 |
アサヒトラスト |
平国大 |
尚美大
|
クラブ予選 |
ZENKO, 埼玉西武LL, GOOD JOB, ゴールドジム
|
2部 |
ZENKO |
村田女子高 |
花咲徳栄高
|
U16 |
開志高 |
横浜隼人 |
-
|
3部 |
ハナマウイ |
スポーツCo. |
駒沢Rise
|
高校ユース |
開志高 |
横浜隼人 |
-
|
U15 |
オール京急 |
モンスターL |
スルガマリン
|
大・ク交流戦 |
エイジェック |
平国大 |
アサヒトラスト ハナマウイ
|
2021 -
年・部門
|
1位 |
2位 |
3位
|
2021年 [8]
|
女王 |
エイジェック |
日大国際 |
アサヒT
|
マツダB杯 |
花咲徳栄 |
秀明八千代 |
駒沢 横浜隼人
|
U16 |
開志 |
作新 |
花咲徳栄 AGKユース
|
報知 |
BL東日本 |
スルガマリン |
A京急 西湘F
|
2022年 [9]
|
女王 |
エイジェック |
埼玉西武LL |
アサヒT
|
G杯 |
エイジェック |
埼玉西武 |
アサヒT
|
G杯サンデー |
新波・ウェル大 |
駒沢RISE |
佐川急便
|
交流戦 |
日大国際 |
ゴールドジム |
ハナマウイ
|
マツダB杯 |
横浜隼人 |
秀明八千代 |
開志 埼玉栄
|
U16 |
横浜隼人 |
静清 |
BL東日本 開志
|
報知 |
BL東日本 |
NEWS |
モンスターL
|
2023年
|
リポビタン |
エイジェック |
読売巨人 |
埼玉西武
|
マウラニ |
日大国際 |
BANDITS Girls |
駒沢RISE
|
G杯(高) |
作新学院 |
秀明八千代 |
埼玉栄
|
報知 |
なでしこ |
モンスターL |
AGKユース
|
U16 |
作新 |
秀明八千代 |
なでしこ 開志
|
|
年・部門
|
1位 |
2位 |
3位
|
2024年
|
リポビタン |
ZENKO |
埼玉西武 |
読売巨人
|
報知 |
BANDITS |
ウェルスポ大 /埼玉アグリ |
新潟医福大
|
G杯(高) |
開志学園 |
秀明八千代 |
甲斐清和
|
L杯(中) |
モンスター |
BL東日本 |
西湘F
|
U17 |
秀明八千代 |
甲斐清和 |
なでしこ
|
駒沢
|
|
各年一覧
関連項目
脚注
- ^ 読売ジャイアンツ(ヴィーナスリーグ関東硬式野球大会)
- ^ 【女子野球】新谷監督「野球をしている子、これからの子の夢に」ライオンズ・レディース誕生(『スポーツ報知』2020年1月17日付記事)
- ^ “【女子野球】ヴィーナスリーグの今季開催が中止、代替大会を開催へ”. スポーツ報知 (2020年6月29日). 2020年6月29日閲覧。
- ^ 【女子野球】作新学院がヴィーナスリーグ高校部門優勝、初のジャイアンツ杯を獲得 (2023年7月2日) - スポーツ報知(2023年7月3日閲覧)
- ^ “【女子野球】巨人女子チームは33試合、茨城GGは報知新聞社杯に参戦…ヴィーナスリーグ日程発表”. スポーツ報知 (2024年4月3日). 2024年4月3日閲覧。
- ^ 【ヴィーナスリーグが表彰式】 2018年11月24日 - WBFJ Facebook
- ^ ヴィーナスリーグFacebook 2020年11月7日
- ^ ヴィーナスリーグ2021 - スポーツ報知
- ^ ヴィーナスリーグ2022 - スポーツ報知
外部リンク