ヴィクセン (バンド)

ヴィクセン
2024年のラインナップ
左からローザ、ジュリア、ブリット、ロキシー
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ミネソタ州セントポール
ジャンル ハードロックヘヴィメタルグラム・メタルポップ・ロックLAメタル
活動期間 1980年 - 1992年
1997年 - 1998年
2001年 -
レーベル EMI/Manhattan Records
CMC International
イーグル・レコード
Demolition Records
公式サイト vixenofficial.com
メンバー ローザ・ラリッチウタ (ボーカル)
ブリット・ライトニング (ギター)
ジュリア・ラーゲ (ベース)
ロキシー・ペトルッチ (ドラムス)
旧メンバー ジャン・クエネムンド (リードギター)
ノエル・ブッチ (リードボーカル)
ジャネット・ガードナー (ボーカルリズムギター)
ジェナ・サンズ・アジェロ (リードボーカル)
ナンシー・クラフト (リズムギター)
ジーナ・スタイル (リードギター)
タマラ・イヴァノフ (リズムギター)
ゲイル・エリクソン=デマトフ (ベース)
リザ・カービ (ベース)
ピア・マイオッコ (ベース)
ラナ・ロス (ベース)
マキシン・ペトルッチ (ベース)
パット・ホロウェイ (ベース)
リン・ルイーズ・ロウリー (ベース)
シンディ・ベッチャー (キーボード)
マリーン・ピーターソン (ドラムス)
ローリー・ヘッドルンド (ドラムス)
カット・クラフト (ドラムス)
シェア・ロス (ベース)
ロレイン・ルイス (ボーカル)

ヴィクセンVixen)は、アメリカ合衆国ガールズメタル・バンド

1980年代HR/HMムーブメント期から活動するグループの一つ。女性版ボン・ジョヴィなどとも呼ばれ、キャッチーなヘヴィサウンドを奏でるスタイルで人気を博した。一度解散したが、2000年代から本格再始動している。

歴史

結成期

創設者ジャン・クエネムンド

ヴィクセンは1980年に、当時高等学校に通っていたギタリスト、ジャン・クエネムンドによって、ミネソタ州セントポールで結成される。1983年には、ボーカル兼ギターのジャネット・ガードナーとベースのリザ・カービを迎えるが、その後数年に渡っていくつかのメンバー変更があり(中には後にスティーヴ・ヴァイの妻となる人物もいた)、1987年にはボーカルのジャネット・ガードナー、ギターのジャン・クエネムンド、ドラムスのロクシー・ペトルッチ、ベースのシェア・ペダーセンの4人のメンバーで多大な人気を博したものの、1991年からは一時活動を休止することとなる。

活動を再開したのは1997年のことであり、ボーカル兼ギターのジャネットとドラムスのロクシー、新メンバーとしてギターのジーナ・スタイルとベースのラナ・ロス(1998年にはロクシーの姉妹であるマキシン・ペトルッチに変更)を迎えてアメリカでのライブ・ツアーなどを行う。しかし1998年にヴィクセンは再度活動を休止し、次に活動が再開するのは2001年のこととなる。

2000年代再始動以降

2001年の活動再開時にヴィクセンのメンバーは、ベースのシェアがパット・ホローウェイに変更された事を除いて、1987年時点でのオリジナル・メンバーで活動を始める。しかし2001年のライブ・ツアー中に、ジャンと他の3人のメンバーが仲違いしてしまい、急遽ラインナップが変更され、ジャンを除くメンバーがジェナ・サンズ・アジェロ、リン・ルイーズ・ロウリー、カット・クラフトに交代された。2004年にアメリカのテレビチャンネル、VH1の『Bands Reunited』で1度、オリジナル・メンバーでのライブが行われているが、その後も、2001年交代時のメンバーで活動した。

2012年、在籍しているジャン、そしてジャネット、シェア、ロキシーが復帰しての、全盛期メンバーによる再結成の話が再び持ち上がる。しかしジャンがに冒されてしまう。9か月に及ぶ闘病の末、2013年10月に死去し[1]。ツアー計画も頓挫してしまった。

12月になって、残ったジャネット、シェア、ロキシーの3名はジャンの遺志を尊重し、バンドの継続を決定[2]。ジャンの後任には、1990年代後半に短期間バンドに参加していたジーナ・スタイルが復帰し、翌2014年からジャンを追悼するライブを行う[3]

2017年3月、ジーナが脱退し、ブリット・ライトニングに交代[4]

ジャネット・ガードナー(2018年)

2019年1月、長年ボーカルを務めた中心メンバー、ジャネット・ガードナーが降板。後任にはガールズバンド「ファム・ファタル」のボーカリスト、ロレイン・ルイスが加入する。

2022年、シェア・ロスが降板し、後任にリッチー・コッツェンの妻としても知られるジュリア・ラーゲが加入する。これで1980年代の全盛期を知るメンバーは、ロキシー・ペトルッチのみとなった。

2024年、リードボーカルのロレイン・ルイスが降板し、後任にブラック・ローズ・メイズのボーカリスト ローザ・ラリッチウタが加入[5]

メンバー

※2024年8月時点。基本すべてのメンバーがバッキング・ボーカルを担当する。

現ラインナップ

  • ロキシー・ペトルッチ (Roxy Petrucci) - ドラムス (1986年–1992年、1997年–1998年、2001年、2004年、2012年– )
  • ブリット・ライトニング (Britt Lightning / 本名:ブリタニー・デナロ (Brittany Denaro)) - ギター (2017年– )
  • ジュリア・ラーゲ (Julia Lage) - ベース (2022年– )
  • ローザ・ラリッチウタ (Rosa Laricchiuta) - ボーカル (2024年– )

旧メンバー

  • ジャン・クエネムンド (Janice Lynn "Jan" Kuehnemund) - リードギター (1980年–1992年、2001年–2013年) ※2013年死去
  • ノエル・ブッチ (Noelle Bucci) – ボーカル (1980年–1983年)
  • ローリー・ヘッドルンド (Laurie Hedlund) - ドラムス (1980年–1983年、1984年–1986年)
  • ゲイル・エリクソン=デマトフ (Gayle Erickson-DeMatoff) - ベース (1980年–1983年)
  • シンディ・ベッチャー (Cindy Boettcher) - キーボード (1980年–1983年) ※2014年死去
  • ジャネット・ガードナー (Janet Patricia Gardner) - ボーカル (1983年–1992年、1997年–1998年、2001年、2004年、2012年–2019年)、リズムギター (1983年–1984年、1986年–1992年、1997年–1998年、2001年、2004年、2012年–2019年)
  • ライザ・カービ (Liza Carbé) – ベース (1983年–1984年)
  • タマラ・イヴァノフ (Tamara Ivanov) – リズムギター (1984年–1986年)
  • ピア・マイオッコ (Pia Maiocco) – ベース (1984年–1986年)
  • シェア・ロス (Share Ross / 旧名:シェア・ペダーセン (Sharon Pedersen)) - ベース (1987年–1992年、2004年、2012年– )
  • ジーナ・スタイル (Gina Stile) – リードギター (1997年–1998年、2013年–2017年)
  • ラナ・ロス (Rana Ross) – ベース (1997年–1998年) ※2003年死去
  • マキシン・ペトルッチ (Maxine Petrucci) – ベース (1998年)
  • パット・ホロウェイ (Pat Holloway) – ベース (2001年)
  • ジェナ・サンズ・アジェロ (Jenna Sanz-Agero) - ボーカル (2001年–2004年、2004年–2012年)
  • リン・ルイーズ・ロウリー (Lynn Louise Lowrey) - ベース (2001年–2004年、2004年–2012年)
  • カット・クラフト (Kathrin "Kat" Kraft) - ドラムス (2001年–2004年、2004年–2012年)
  • ロレイン・ルイス (Lorraine Lewis) - ボーカル (サポート2018年、正規2019年–2024年)

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『ヴィクセン』 - Vixen (1988年)
  • 『レヴ・イット・アップ』 - Rev It Up (1990年)
  • Tangerine (1998年)
  • Live & Learn (2006年)

ライブ・アルバム

  • Live in Sweden (2013年)
  • Live Fire (2018年)

コンピレーション・アルバム

  • The Best of Vixen: Full Throttle (1999年)
  • Back 2 Back Hits (2000年)
  • Extended Versions (2006年)
  • Rare Vintage (2018年)

シングル

タイトル リリース年 チャート最高位 収録アルバム
全米 全米
メイン
全英
[6]
ブロークン・ハート
"Edge of a Broken Heart"
1988 26 24 51 ヴィクセン
クライング
"Cryin'"
1989 22 22 27
"Love Made Me" 36
"Edge of a Broken Heart" 59
ハウ・マッチ・ラヴ
"How Much Love"
1990 44 11 35 レヴ・イット・アップ
ラヴ・イズ・ア・キラー
"Love Is a Killer"
71 41
"Not a Minute Too Soon" 1991 37
"—"は、チャートに掲載されなかった録音を示す。

脚注

  1. ^ ヴィクセンのギタリスト、ジャン・クエネムンド死去”. BARKS (2013年10月13日). 2020年5月7日閲覧。
  2. ^ Surviving Members Of Classic VIXEN Lineup Resurrect Band In Honor Of Fallen Guitarist Blabbermouth.net (2013年12月3日) 2013年12月7日閲覧。
  3. ^ ヴィクセン、ジャン・クエネムンドを追悼し黄金期のメンバーがリユニオン”. BARKS (2013年12月4日). 2020年5月7日閲覧。
  4. ^ VIXEN Parts Ways With Guitarist GINA STILE, Announces Replacement Blabbermouth.net (2017年3月26日) 2018年9月20日閲覧。
  5. ^ ニュー・シンガーを迎えたVIXENの最新ライヴ映像がアップ!”. シンコーミュージック (2024年7月10日). 2024年8月14日閲覧。
  6. ^ Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 389. ISBN 1-904994-10-5 

外部リンク