ローシャムパーク(欧字名:Rousham Park 香:利森名園、2019年2月10日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2023年の函館記念、オールカマー。
馬名の意味は、イギリスの風景式庭園[3]。
戦績
2歳(2021年)
9月4日に新潟競馬場で行われた2歳新馬戦に、菅原明良を鞍上に迎えデビュー。レースでは最後の直前まで後方で待機し、他の馬に塗れながらも2着で入線した。続く11月20日に東京競馬場で行われた未勝利戦に、今度はクリストフ・ルメールを鞍上に迎えた。1番人気で迎えたレースではレコードで流れる速いペースの中、差し脚を活かすも2着となった。
3歳(2022年)
緒戦の未勝利戦も、1番人気で迎えた。レースでは前走とは違い先頭で進め、2着に4馬身差をつけて人気に応えた。続く4月16日に中山競馬場で行われた1勝クラスの山藤賞では、レース中盤までは中団に控え、3コーナーで先頭に立ち7馬身差の圧勝劇を見せた。そして、初の重賞となるセントライト記念(GII)に出走。2番人気で迎えたレースではレース終盤まで中団に控え、直線で差し脚を見せたものの優勝したガイアフォースと後の菊花賞馬アスクビクターモアに迫れず3着となった。その後は年末まで休養した。
4歳(2023年)
緒戦の2勝クラスに、今度は戸崎圭太を鞍上に迎えた。1番人気で迎えたレースでは先行の位置で進み、3コーナーから徐々に先頭との距離を縮め、直線で差し切って1着となった。続く3月19日に行われた3勝クラスのスピカステークスでは、4コーナーで先頭に迫る競馬をするものの、後方から他馬に抜かされ5着に敗れた。5月28日に行われたむらさき賞では、ダミアン・レーンを鞍上に迎えた。レースでは中団の位置で進み、直線で前を行く他馬を差し切り、オープン入りを決めた。
そして7月16日に函館競馬場で行われた函館記念(GIII)に出走。鞍上は再びルメールに戻った。1番人気で迎えたレースでは中団から脚を伸ばし、好位から脚を伸ばしたルビーカサブランカを差し切り2馬身差をつけ優勝。2連勝で重賞初制覇を果たした[6]。鞍上のルメールは「ミドルポジションでいけました。馬が冷静に走ってくれて、3~4コーナーでは彼のいい脚を使うことができました。たくさんの応援で直線は馬が頑張ってくれました。まだ4歳ですけど、だんだん強くなってきました。大きな馬なので、まだ伸びしろがありますね。」と語った[7]。
続いて9月24日に中山競馬場で行われたオールカマーに出走。道中は5番手で運び直線で外に進路を取ると、一気に末脚を伸ばして逃げるタイトルホルダーを差し切り、重賞2連勝を飾った[8]。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[9]、netkeiba.com[10]、香港ジョッキークラブ[11]、Equibase[12]およびレーシング・ポスト[13]の情報に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上がり3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) |
馬体重 [kg]
|
2021.09.04
|
新潟
|
2歳新馬
|
|
芝2000m(稍)
|
10
|
3
|
3
|
008.00(3人)
|
02着
|
R2:05.1(35.4)
|
-0.3
|
0菅原明良
|
54
|
キャンデセント
|
486
|
0000.11.20
|
東京
|
2歳未勝利
|
|
芝2000m(良)
|
14
|
7
|
11
|
002.90(1人)
|
02着
|
R1:59.3(34.1)
|
-0.1
|
0C.ルメール
|
55
|
ジュンブロッサム
|
480
|
2022.02.13
|
東京
|
3歳未勝利
|
|
芝1800m(良)
|
16
|
2
|
3
|
001.40(1人)
|
01着
|
R1:47.3(34.9)
|
-0.7
|
0C.ルメール
|
56
|
(ロジマンボ)
|
488
|
0000.04.16
|
中山
|
山藤賞
|
1勝
|
芝2000m(稍)
|
9
|
8
|
8
|
001.70(1人)
|
01着
|
R2:00.3(35.6)
|
-1.1
|
0C.ルメール
|
56
|
(レッドランメルト)
|
488
|
0000.09.19
|
中山
|
セントライト記念
|
GII
|
芝2200m(稍)
|
13
|
1
|
1
|
004.90(2人)
|
03着
|
R2:12.3(35.0)
|
-0.5
|
0C.ルメール
|
56
|
ガイアフォース
|
494
|
2023.01.05
|
中山
|
4歳上2勝クラス
|
|
芝2000m(良)
|
14
|
1
|
1
|
001.40(1人)
|
01着
|
R2:00.2(34.8)
|
-0.2
|
0戸崎圭太
|
57
|
(ボーンディスウェイ)
|
502
|
0000.03.19
|
中山
|
スピカS
|
3勝
|
芝1800m(重)
|
16
|
5
|
10
|
001.40(1人)
|
05着
|
R1:49.2(36.5)
|
-0.6
|
0戸崎圭太
|
58
|
ノースザワールド
|
500
|
0000.05.28
|
東京
|
むらさき賞
|
3勝
|
芝1800m(良)
|
17
|
3
|
5
|
003.10(1人)
|
01着
|
R1:45.1(33.3)
|
-0.1
|
0D.レーン
|
57
|
(グランディア)
|
506
|
0000.07.16
|
函館
|
函館記念
|
GIII
|
芝2000m(稍)
|
16
|
5
|
9
|
004.10(1人)
|
01着
|
R2:01.4(35.8)
|
-0.4
|
0C.ルメール
|
56
|
(ルビーカサブランカ)
|
500
|
0000.09.24
|
中山
|
オールカマー
|
GII
|
芝2200m(良)
|
15
|
7
|
13
|
005.60(4人)
|
01着
|
R2:12.0(35.0)
|
-0.2
|
0C.ルメール
|
57
|
(タイトルホルダー)
|
496
|
0000.12.10
|
沙田
|
香港C
|
G1
|
芝2000m(Gd)[注 1]
|
11
|
11
|
4
|
008.40(3人)[注 2]
|
08着
|
R2:02.76(34.80)
|
-0.76
|
0D.レーン
|
57[注 3]
|
Romantic Warrior
|
502[注 4]
|
2024.03.31
|
阪神
|
大阪杯
|
GI
|
芝2000m(良)
|
16
|
1
|
2
|
006.00(3人)
|
02着
|
R1:58.2(34.9)
|
-0.0
|
0戸崎圭太
|
58
|
ベラジオオペラ
|
504
|
0000.06.23
|
京都
|
宝塚記念
|
GI
|
芝2200m(重)
|
13
|
7
|
10
|
010.50(4人)
|
05着
|
R2:12.9(35.3)
|
-0.9
|
0戸崎圭太
|
58
|
ブローザホーン
|
506
|
0000.10.06
|
東京
|
毎日王冠
|
GII
|
芝1800m(良)
|
14
|
6
|
9
|
003.70(2人)
|
10着
|
R1:45.6(33.3)
|
-0.5
|
0戸崎圭太
|
57
|
シックスペンス
|
502
|
0000.11.02
|
デルマー
|
BCターフ
|
G1
|
芝12F(Fm)[注 5]
|
13
|
1
|
1
|
022.10(8人)[注 6]
|
02着
|
R2:26.0
|
-0.0
|
0C.ルメール
|
57[注 7]
|
Rebel's Romance
|
計不
|
0000.12.22
|
中山
|
有馬記念
|
GI
|
芝2500m(良)
|
15
|
3
|
6
|
017.20(7人)
|
07着
|
R2:32.3(35.2)
|
-0.5
|
0T.マーカンド
|
58
|
レガレイラ
|
506
|
- 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載
- 海外のオッズ・人気は現地のもの(日本式のオッズ表記とした)
- 競走成績は2024年12月22日現在
血統表
脚注
注釈
- ^ 馬場状態の発表は「Good」[14]。これをJRAは「良」と発表した[15]。馬場状態#芝馬場参照。
- ^ オッズ・人気は香港ジョッキークラブのもの[14]。日本国内では、単勝オッズ6.6倍の3番人気であった。
- ^ 斤量は126ポンドで[14]、メートル法に換算すると約57.15キログラム(小数点第3位以下を四捨五入)。これをJRAは「57.0kg」と発表した[15]。
- ^ 馬体重は1107ポンドで[14]、メートル法に換算すると約502.13キログラム(小数点第3位以下を四捨五入)。これをJRAは「502kg」と発表した[15]。
- ^ 「F」はハロンの略号、日付は現地時間。5ハロンをメートル法に換算すると約2414.021メートル(小数点第4位以下を四捨五入)。日本中央競馬会は、これを「2400メートル」としている[16]。馬場状態の発表は「Firm」[17]。これをJRAでは「良」と発表した[16]。馬場状態#芝コース参照。
- ^ オッズ・人気は現地主催者発表のもの[17]。日本国内では、
- ^ 斤量は126ポンドで[17]、メートル法に換算すると約57.153キログラム(小数点第4位 (g)以下を四捨五入)。これをJRAでは「57kg」と発表した[16]。
出典
外部リンク