19世紀初頭、近隣は地主のチャールズ・マクエヴァーズ Charles McEvers が営む農園であったところに、1870年代には4–5階建ての棟割り長屋形式の建物が立ち始めている[26][27]。19世紀後半に至ると、パークアベニューの中心線に沿って切土してパークアベニュー幹線(ウィキデータ) を通す。一帯は20世紀初頭には「ターミナル駅前街区」(英語版)と呼ばれるように、街づくりとして主要駅グランド・セントラルの移転計画(英語版)に組み込まれて開発が促された[28]。パークアベニュー沿いの一帯は富裕な人々が住む地域として大型の集合住宅が並び始めた。5番街と53丁目交差点周辺が将来、リーバ・ハウスの敷地となるわけで、当時は地所に長屋22棟があり、不動産業者ロバート・「バーティ」・ゲーレット(ウィキデータ)が所有者であった[26]。1936年にこれら長屋の20棟を解体してアール・デコ様式のノルマンディ劇場が開き、また平屋建ての「収税事務所」(英語版)を置いて用地を押さえ、都市再開発計画を進めていく。54丁目の東側、62番地と64番地の長屋2棟は、この時点では開発を免れている[26][27][29]。
小澤雄樹「第4章 アメリカの構造技術史 : 超高層を巡る競争 §レバー・ハウス/ 134 [The history of structural engineering in USA]」『20世紀を築いた構造家たち』オーム社、2014年2月、110-134頁。ISBN978-4-274-21501-8。国立国会図書館書誌ID:025255260。
ウィル・ジョーンズ、Jones, Will 著、乙須敏紀 訳『ニューヨーク 建築様式を読み解く : ビッグアップルの建築・散策速習ガイド』ガイアブックス、産調出版(販売)、2013年5月9日。ISBN978-4882828617。OCLC853289019。。原題:『HOW TO READ NEW YORK』。
二川幸夫 企画・編集、オフィス 1 編「1951-52 SOM/スキッドモア、オーイングス&メリル:レヴァー・ハウス [SOM/Skidmore, Owings and Merrill: Lever House, New York, New York, U.S.A.]」(英語併記)エーディーエー・エディタ・トーキョー〈GA現代建築シリーズ ; 10〉、2007年9月、8-9頁。ISBN978-4-87140-580-5。国立国会図書館書誌ID:000009142669、全国書誌番号:21319462。. シリーズ別題「GA contemporary architecture」
フレッチャー、Fletcher, Banister 著、片木篤 ほか 訳「第50章 北アメリカ(1900-50年)1617-1619頁・第51章 北アメリカ(1950年以降)/ モダニスム : カーテン・ウォール §ニューヨーク : レヴァー・ハウス」、ダン・クリュックシャンク、Cruickshank, Dan 編『フレッチャー図説世界建築の歴史大事典 : 建築・美術・デザインの変遷』飯田喜四郎 監訳、西村書店東京出版編集部、2012年11月、1617-1619, 1622, 1625頁。ISBN978-4-89013-681-0。国立国会図書館書誌ID:024040394。。原題『Sir Banister Fletcher's A History of Architecture』第20版の翻訳。