ミズーリ大学(ミズーリだいがく、University of Missouri, University of Missouri-Columbia、Mizzou、MU、UMC)は、アメリカ合衆国ミズーリ州コロンビアにあるミズーリ州最大の州立大学。ミズーリ大学群(コロンビア校、セントルイス校、カンザスシティ校、ローラ校)のメインキャンパス。アメリカ大学協会の一校。ジャーナリズム、農学、法学、獣医学の分野で著名。バイオテクノロジー分野にもかなりの投資をしている。ミズーリ大学コロンビア校(University of Missouri-Columbia)と呼ばれていたがミズーリ大学(University of Missouri)と正式名称を変えた。
沿革
ミズーリ大学コロンビア校は1839年、Geyer Act(ゲイヤー法)により、ミシシッピ川以西で初めての州立大学として、そしてミズーリ大学システムの最初の大学としてミズーリ州ブーン郡コロンビアに創立された。ミズーリ大学システムは1870年、分校としてミズーリ鉱冶金学校(Missouri School of Mines and Metallurgy)を設立、ミズーリ州フェルプス郡ローラに設置した。1963年には私立のカンザスシティ大学(Kansas City University)を傘下に加え、ミズーリ大学カンザスシティ校(University of Missouri-Kansas City)に改名。ミズーリ大学セントルイス校(University of Missouri-St. Louis)をセントルイスに設置した。1964年にはミズーリ鉱冶金学校をミズーリ大学ローラ校(University of Missouri-Rolla)に改名した。
1908年、世界で初めて、ジャーナリズムの学位を授与する学校(Missouri School of Journalism)が設置された。
2005年秋現在で、学士課程・大学院含め約2万8千人の学生が在籍している。
人種差別に関する歴史
1935年冬、黒人系大学のリンカーン大学(Lincoln University、ミズーリ州の州都であるジェファーソンシティにある)からの卒業生4人が、UMCの大学院への入学を拒否され、そのうちの一人である、L・L・ゲインズが裁判を起こした。合衆国最高裁判所で争われた結果、1938年12月12日、ゲインズ勝訴で、UMC法学大学院への入学(もしくはそれに準じる設備・便宜)を与えられたが、1939年3月19日シカゴにて、ゲインズは謎の失踪をする。1950年、学士課程においても、裁判により、黒人・マイノリティの入学を認める判決が出た。2002年、黒人文化センターは賛辞の意味を込めて、ゲインズと、元理事で同じく入学を拒否された過去を持つM・O・オールドハムを、新しい名称採用した(ゲインズ・オールドハム黒人文化センター、Lloyd L. Gaines/Marian O'Fallon Oldham Black Culture Center(GOBCC))。2006年5月、ミズーリ大学はゲインズに対し、没後の名誉法学位を授与した。ゲインズはUMCでの人種差別撤廃の第一人者となっている。