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ミズヒキ(水引、学名: Persicaria filiformis)とは、タデ科イヌタデ属[3]の草本。和名は、紅白に見える花序が水引に似ていることに由来する。
なお、キンミズヒキは、バラ科の植物の名である。
形態・生態
多年草で、高さ30〜80cm。茎の節部は膨らむ。
葉は互生、広楕円形で、長さ6〜15cm、先端は尖る。また、時季(初夏の頃)によっては葉に「八」の字の模様(鼻緒のような模様)が入る。托葉があり、鞘状。葉や茎全体に粗毛がある。
開花期は8〜11月頃。花は総状花序で、茎頂や葉腋から長さ20〜40cmになる花穂を出し、それに小花がまばらに咲く。小花の色は上半分は赤色、下半分は白色である。
小花は成熟し小さい種子を付ける。周囲へ溢れた種子から翌年発芽する。
分布
日本には北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで全国各地に、日本国外には中国、ヒマラヤに分布する。低地の日当たりのよい林床や林縁、路傍等に生育する。日本では普通に見られる種であるが、南西諸島では稀である。
保全状況評価
生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。
脚注
参考文献
- 沖縄県文化環境部自然保護課編 編『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』2006年。
- 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑 第4巻 海辺の植物とシダ植物』多和田真淳監修、新星図書出版、1979年。OCLC 853762445。
- 平野隆久写真『野に咲く花 : 写真検索』林弥栄監修、門田裕一改訂版監修(増補改訂新版)、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2013年、254頁。ISBN 978-4-635-07019-5。
関連項目
外部リンク