マンダレイ
『マンダレイ』(Manderlay)は2005年にデンマーク他6カ国の出資で製作された映画。ラース・フォン・トリアー監督・脚本による「アメリカ合衆国 - 機会の土地」三部作の2作目。主演はブライス・ダラス・ハワード。 観念的な「多数決主義」や「自由主義」を力ずくで押し付けることや、人間を類型に当てはめようとすることの愚かしさを描く。 2005年のカンヌ国際映画祭コンペティションに、トリアーの監督作としては通算7本目のノミネートを果たした。 ストーリー舞台は1933年のアラバマ州、南北戦争と奴隷解放宣言からおよそ70年。縄張りを失って旅をしていたグレース(ハワード)たちギャング団は大農場マンダレイの前で黒人の女に呼び止められる。そこでは依然として奴隷制度同様の搾取が横行し、今まさに「使用人」の一人ティモシー(バンコレ)がむち打たれようとしていた。グレースが銃の力で割り込むと農場の女主人(バコール)は息絶えてしまう。命令するものを失って途方にくれる黒人の使用人たちをみてグレースは、マンダレイを民主的で自由な共同体につくりかえる決心をするが…。 キャスト
製作前作『ドッグヴィル』に引き続き、床に枠線や説明の文字を描き建物の一部をセットに配しただけの舞台[1]やジョン・ハートによる詳細なナレーションなどの実験的な手法で作られている。 キャスティング主演(グレース役)がニコール・キッドマンからブライス・ダラス・ハワードに変わった。前作で脇役を演じた数人の俳優が別の役で再出演している。 脚注
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