ホセ・イバール・メディーナ(José Ibar Medina , 1969年5月6日 - )は、キューバ共和国サンティアーゴ・デ・クーバ州ソンゴ・ラマヤ出身の元野球選手(投手)。右投げ右打ち。愛称は"Cheo"(チェオ)。
経歴
1986-1987シーズンからキューバ国内リーグ"セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル"のバケーロス・デ・ラ・アバナに所属。
1994-1995シーズンに14勝を記録、最多勝のタイトルを獲得した。
1995年に初めてキューバ代表に加わり、同年10月の第12回インターコンチネンタルカップに登板した[1]。
1997-1998シーズン前に減量に取り組み、このシーズンは「壊滅的なスライダー」と速球のコンビネーションが冴え[1]、196.1回を投げてキューバリーグ史上初となる20勝(2敗)を記録した他、防御率1.51・189奪三振(50与四球)で最多奪三振、最優秀防御率、最多勝の投手三冠タイトルを独占した。
1998-1999シーズンは193.0回を投げて18勝2敗・防御率2.28・158奪三振(53与四球)で2年連続最多勝のタイトルを獲得、最優秀投手も2年連続で受賞した。
1999年3月28日にキューバ代表としてハバナのエスタディオ・ラティーノアメリカーノで開催された歴史的なボルチモア・オリオールズとの親善試合の第1戦に先発したが、2回にチャールズ・ジョンソンに先制の2点本塁打を浴びて降板した。
2000年9月のシドニーオリンピック野球キューバ代表として予選リーグでアメリカ合衆国相手に7回を無失点・10奪三振の好投をしたものの、再戦した決勝戦では中継ぎ投手として3.1回を投げて3失点の内容で、チームはベン・シーツに完封されて銀メダルに終わった。
2001-2002シーズンは129.1回を投げ、防御率1.81・11勝3敗・142奪三振(35与四球)の好成績を残した。2002年11月の第15回インターコンチネンタルカップでは19.2回で24奪三振・1自責点とチームで最も優秀な成績を残し[1]、先発投手のベストナインに輝いた。
2003-2004シーズンは2試合に登板した後、規律違反を理由にチーム名簿から除外された。2004年にアメリカ合衆国への亡命未遂で逮捕され[2]、国内リーグから永久追放された。逮捕時に銃を不法所持していたと伝えられている[3]。
詳細情報
年度別投手成績 (2000-01年以降)
[4]
年
度 |
球
団 |
登
板 |
先
発 |
完
投 |
完
封 |
無 四 球 |
勝
利 |
敗
戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝
率 |
打
者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬
遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴
投 |
ボ 丨 ク |
失
点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P
|
2000-2001
|
HAB
|
7 |
6 |
0 |
0 |
-- |
3 |
1 |
0 |
-- |
.750 |
154 |
35.1 |
36 |
3 |
16 |
0 |
0 |
44 |
2 |
0 |
19 |
16 |
4.08 |
1.47
|
2001-2002
|
17 |
17 |
5 |
1 |
-- |
11 |
3 |
0 |
-- |
.786 |
510 |
129.1 |
95 |
2 |
35 |
2 |
4 |
142 |
9 |
0 |
29 |
26 |
1.81 |
1.01
|
2002-2003
|
3 |
3 |
0 |
0 |
-- |
0 |
1 |
0 |
-- |
.000 |
47 |
9.1 |
16 |
1 |
4 |
0 |
0 |
6 |
0 |
0 |
13 |
13 |
12.54 |
2.14
|
2003-2004
|
2 |
2 |
0 |
0 |
-- |
1 |
0 |
0 |
-- |
1.000 |
26 |
7.0 |
5 |
0 |
1 |
0 |
0 |
11 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0.00 |
0.86
|
通算:4年
|
29 |
28 |
5 |
1 |
-- |
15 |
5 |
0 |
-- |
.750 |
737 |
181.0 |
152 |
6 |
56 |
2 |
4 |
203 |
11 |
0 |
61 |
55 |
2.73 |
1.15
|
- キューバで通常用いられる個人通算成績は、プレーオフや選抜リーグなども合算するため、この表の合計とは一致しない
選抜含むキューバリーグ通算投手成績
18シーズン 173勝100敗 防御率3.45 与四球率2.74 奪三振率6.49 被本塁打率0.49 WHIP1.25
366試合 303先発 2371.0回 723与四球(敬遠45) 126与死球 1709奪三振 129被本塁打
獲得タイトル・表彰
- CNS
- 国際大会
- 第15回インターコンチネンタルカップ先発投手ベストナイン (2002年)
脚注
外部リンク