『プリキュアデータカードダスシリーズ』は、バンダイから発売されていた、『プリキュアシリーズ』のキャラクターを使用したトレーディングカードアーケードゲームのデータカードダスシリーズの1つ。
2007年よりプリキュアシリーズ5周年記念として開始された女子向けデータカードダスのアーケードゲーム。
メインターゲットは幼児から小学校低学年。本作のコアターゲットはアニメ本編のファンが最も多い年齢層である幼児の女の子である。1回のプレイ料金は100円。コイン投入後、カードが出てくる。そしてキャラクターを選択しカードをスキャンして着せ替えを行い、プリキュアがダンスするタイミングに合わせてボタンを押し高得点を狙うのが目標。
『オシャレ魔女♥ラブandベリー』や『きらりん☆レボリューション ハッピーアイドルライフ』など他のトレーディングカード方式のゲームと比べてゲームの対象年齢が低いので幼児の反射神経に合わせて作られており、難易度が簡単に設定されている。
『うたって!プリキュアドリームライブ 〜スピッチュカードでメタモルフォーゼ!?〜』というタイトルで2007年11月上旬(実際には10月末)から順次第1弾「1stライブ」が稼働開始した。以降、第2弾「2ndライブ」、第3弾「3rdライブ」、第4弾「4thライブ」、第5弾「5thライブ」、第6弾「6thライブ」とリリースされた。
『Yes!プリキュア5GoGo!』と同時期に始まった「3rdライブ」からは外装や効果音、カードフォーマットなどが大幅にリニューアルされたが、「2ndライブ」以前の「プリキュアカード」を使うことで『Yes!プリキュア5』の時の姿に変身することができる。
3rdライブ登場のマイクはGoGo!時に『ドリームハートマイク』として発売、カードとも連動しておりカードを読み込ませることにより曲が流れる。
2008年(平成20年)11月上旬からは第2タイトルとして『プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ!』にリニューアルされた。シリーズは第1弾「オールスターライブ」、第2弾「もぎたてフレッシュライブ」、第3弾「全員大集合ライブ」、第4弾「クライマックスライブ」が発売された。5月下旬発売の第4弾「クライマックスライブ」をもってドリームライブシリーズは次作の『フレッシュドリームダンス』に引き継がれた。
『GoGoドリームライブ』からは曲選択が無くなりキャラクター毎ごとに選べる曲が固定され、衣装マイクなどの単体カードがなくなり全てプリキュアカードとのセットとなった。
また他商品との連動として『プリキュアジュエル』をスキャンすることにより『プリキュアソリームライブうらない』を楽しむことができる。フレッシュプリキュアの時に発売した『ダンシングポッド』にも連動しており、データカードダスにあるパスワードでセリフや効果音が鳴る。
パルミエ王国から、少し離れたところにある、フレーズ王国。この国では、伝説の戦士のみが歌うことができる魔法のライブ、「プリキュアドリームライブ」が行われている。
「1stライブ」〜「3rdライブ」までの登場キャラクターは、『Yes!プリキュア5』および『Yes!プリキュア5 GoGo!』に登場する「夢原のぞみ(キュアドリーム)」、「夏木りん(キュアルージュ)」、「春日野うらら(キュアレモネード)」、「秋元こまち(キュアミント)」、「水無月かれん(キュアアクア)」の5人。
「4thライブ」では『Yes!プリキュア5 GoGo!』で登場した「美々野くるみ(ミルキィローズ)」、「5thライブ」では『ふたりはプリキュア』から「美墨なぎさ(キュアブラック)」と「雪城ほのか(キュアホワイト)」、「GoGoドリームライブ」からは『ふたりはプリキュア Max Heart』から「九条ひかり(シャイニールミナス)」、さらに、「もぎたてフレッシュライブ」からは『フレッシュプリキュア!』から「桃園ラブ(キュアピーチ)」と「蒼乃美希(キュアベリー)」と「山吹祈里(キュアパイン)」、「全員大集合ライブ」からは『ふたりはプリキュア Splash Star』から「日向咲(キュアブルーム)」、「美翔舞(キュアイーグレット)」が追加された。
ゲーム内容は、3Dポリゴンで描かれたキャラクターがボタン操作に合わせて踊るというもの。
序盤は2〜3枚の「○」「×」「☆」カードの位置を覚え、裏返して高速でシャッフルさせているのを目で追って、「○」「☆」を当てる「シャッフルゲーム」、中盤にはボタンを制限時間内にゲージが満タンになるまで連打するとキャラクターが変身する「プリキュアメタモルフォーゼ」(=連打ゲーム)、終盤は、画面にある「ピンキーキャッチュ」を模った枠の中に「○」「☆」と書かれたカードが入っていき、枠に入る瞬間にタイミングを合わせてボタンを押す「リズムカードゲーム」となっている。なお、リズムカードゲームのこの形は、2ndライブまでであり、3rdライブからは、メロンディの方へカードが流れていくので、タイミングを合わせてボタンを押すとメロンディがカードを食べる仕組みになっている。ただし、ミスをすると、しばらくメロンディがカードを食べなくなってしまう。
筐体にボタンは3つ備え付けられてはいるが、ゲーム中に3つ全てを使用するのは序盤の「シャッフルゲーム」だけで、「プリキュアメタモルフォーゼ」と「リズムカードゲーム」では3つあるボタンのうちどれか1つを押していればよい。
「プリキュアカード」+「スピッチュカード」+「マジカルマイクカード」の得点(「プリキュアジュエル」は得点に影響しない)とゲームの結果の合計が最終得点となる。
カードに衣装が描かれていて、そのカードに合わせてゲーム画面内のキャラクターが変身するという点で他の女児向けトレーディングカードアーケードゲーム機と同じであるが、カードの役割は本作独特のものであり、「プリキュアカード」、「スピッチュカード」、「マジカルマイクカード」、「プリキュアジュエル」の4種類で構成されている。カードのそれぞれに相性があり、「3rdライブ」まで、「プリキュアカード」と「スピッチュカード」の相性が良いのは「スピッチュカード」一枚につき、「プリキュアカード」一人の種類だけだったが、「4thライブ」からは、二人の種類に相性がよい「スピッチュカード」が登場した。
「プリキュアカード」は、キャラクターを呼び出す効果を持つカードである。キャラクターや楽曲の情報が載っている。使用しない場合は自動的にプライベートスタイルののぞみが出演し、曲も「プリキュア5、スマイルgogo!」または「プリキュア5、フル・スロットルGO GO!」に固定される(その他の曲は後記)。別のキャラクターや曲で遊びたい場合は、目当てのキャラクター・曲が載った「プリキュアカード」を当てるか、カードダス、ジャンボカードダスの自販機で「プリキュアカード」を購入する必要がある。
「スピッチュカード」は、キャラクターに衣装を装着させることができる効果を持つカードである。衣装全体で1枚だけとなっている。「2ndライブ」以降、ライブごとに衣装のテーマがあり、「2ndライブ」は「冬服」、「3rdライブ」は「ウェディングドレス」、「4thライブ」は、「コスプレ」、「5thライブ」は、「水着」である。
「マジカルマイクカード」は、このゲームの最大の特徴で、カードを使用することによって、キャラクターの周りに、幻影のように物体を浮かび上がらせて、ライブを盛り上げる効果を持つカードである。
「プリキュアジュエル」は、ランキングには表示されるものの、ゲーム本編では効果が無く、ゲーム終了後に占いで遊べるというものである。本筐体で発売されるカードには混ざっておらず、カードダス、ジャンボカードダス、大会などで手に入れることができる。
なお、カードの認識方法自体は、カードに印字されたバーコードを読ませるものである。ただし、「プリキュアジュエル」のみ赤外線で読ませる。
主題歌以外の曲は、Vocalアルバム(マーベラスエンターテイメントから発売)などに収録されている曲を使っている。主題歌の曲は、キャラクターの声で歌っているわけではなく、曲に合わせて、キャラクターが口パクをしている。『GoGoドリームライブ』からはプレイする際に曲を選ぶ方式となった。
なお、キャラクター名は「Yes!プリキュア5」、「ふたりはプリキュア」、「フレッシュプリキュア!」を参照。
2009年度の『フレッシュプリキュア!』に併せ、第3作目としてリニューアル。2009年7月より第1弾「1stダンス」、9月より第2弾「2ndダンス」、11月より第3弾「3rdダンス」がリリースされた。
このシリーズより新たに『ドリームダンスモード』が登場。 2ndダンスより必殺技が出るボーナスゲームができるように、3rdダンスで登場したペアカードではひとりで遊ぶでも2人のキャラを同時に動かすことができるようになった。
また、前シリーズの『GoGoドリームライブ!モード』でも遊べるようになっており、『フレッシュドリームダンス』に入れ替わった後でもこれまで集めたカードの互換性が確保されている。
全26曲、2ndダンスより全25曲に。
2010年1月31日開始の『ハートキャッチプリキュア!』に併せ、第4作目としてリニューアルされた。2月4日より第1弾『1stコレクション』、4月8日より第2弾『2ndコレクション』、6月10日より『3rdコレクション』が稼働。
アニメ作品中のブランド「フェアリードロップ」のドレスも多数プリキュアカードとして収録。これまでのデータカードダス プリキュアシリーズのカードも全て使用可能。ただし、このシリーズより『GoGoドリームライブ!モード』は廃止されている。
2ndコレクションより筐体が『こころの種リーダー』がついたタイプとなり、ハートキャッチプリキュア!関連商品付属のこころの種をスキャンすることができるようになった。
『おともだち』『たのしい幼稚園』2010年4 - 5月号では、『ドレスデザインコンテスト』を実施。グランプリに選ばれたドレスは次作でカード化された。
6月10日稼働の3rdコレクションを最後に次作『プリキュアオールスターズ』へと引き継がれた。
今回の曲は全27曲。
2010年8月より第5作目として稼働開始、カードおよびゲーム内容がリニューアルされた。
このシリーズよりカードは「ドレスカード」と「イベントカード」の2種類となりバーコードは片面のみとなる。ゲームは最初にキャラクターと場所が選択できるようになり、パートナー(作品中の本来のパートナーが出るとは限らない)とリズムゲームをプレイする。
Part1-3と♯01-06およびハピネスチャージ1-6だんではプリキュア関連商品との連動遊びもある。
初期シリーズは『ハートキャッチプリキュア!』を中心とし、2010年8月5日より第1弾『Part1 サマーコレクション』、10月より『Part2 オータムコレクション』、12月より『Part3 ウィンターコレクション』が稼働。Part3よりスーパープリキュアが使用可能となった。2011年2月10日稼働の『Part4 スイートスイーツコレクション』より同年2月6日開始の『スイートプリキュア♪』のキャラクターと楽曲が登場。2011年4月に『Part5 スイートフラワーコレクション』、6月に『Part6 スイートマーメイドコレクション』、8月に『Part7 スイートサマーコレクション』、10月に『Part8 スイートオータムコレクション』、12月に『Part9 スイートウィンターコレクション』が稼働。Part3までは前作『ハートキャッチドリームダンス』の繋がりでこころの種が使用可能。
2012年1月29日開始の『スマイルプリキュア!』に伴い、弾数を改めた上でリニューアルされた。2月2日に『スマイル01 ハッピースマイルコレクション』4月に『スマイル02 サニースプリングコレクション』、6月に『スマイル03 ピーススターコレクション』、8月『スマイル04 プリンセスサマーコレクション』、10月に『スマイル05 マーチオータムコレクション』、12月に『スマイル06 ビューティウィンターコレクション』が稼働。
2013年2月3日開始の『ドキドキ!プリキュア』に伴い、再リニューアル。Part3以来となる連動アイテム「キュアラビーズ」が使用可能。代わりにスーパープリキュアへの変身は廃止された。2月7日に『♯01 ドキドキ!プリキュアとうじょう♥』、4月に『♯02 アイちゃんとダンスしよう!』、6月に『♯03 プリキュアガールズコレクションかいさい☆』、8月に『♯04 あいのきりふだ!キュアエース!』、10月に『♯05 ゆめのおしごとタウン♪』、そして12月に『♯06 ドキドキ!ドレスコレクション』が稼働。
2014年2月2日開始の『ハピネスチャージプリキュア!』に伴い、シリーズ最後のリニューアルとなる。本シリーズでは「ハピネス変身!プリチェンミラー」と連動しており、実在するプリカードもシールとセットで登場する。また、オリジナルとしてオールスターズのプリカードも登場した。2月6日に『ハピネスチャージだい1だん ハピネスチャージプリキュア!とうじょう!』、4月に『ハピネスチャージだい2だん キュアハニーとうじょう!』、6月に『ハピネスチャージだい3だん スポーツフェスティバルかいさい!』、8月に『ハピネスチャージだい4だん キュアフォーチュンとうじょう!』、10月に『ハピネスチャージだい5だん ハピネスハロウィンパーティ★』と続き、12月の『ハピネスチャージだい6だん ハピネスチャージコレクション♥』をもって4年半の稼働にピリオドを打った。
キャラクターとおでかけ場所(まち、こうえん、パーティ、リゾート)を選択すると選択キャラクターに対応したパートナーが到着。コーディネートタイム中にカードをスキャンしてコーディネート、こころの種もスキャンすることでおしゃれ度が上がる。キャラに関連した曲を選択し、リズムゲームが始まるとタイミングよくボタンを押してプレイ、途中でボタンを押して変身し必殺技を放つゲームが現れる。
Part4よりリズムゲームが3セットになり(お題毎にゲームポイントが0に戻る)、ひとりであそぶで影絵からパートナーを当てるパートナークイズが出題され、ひっさつわざゲームがキメわざゲームに変更、またコーディネートが決まることでハミィ(『スイートプリキュア♪』の妖精)とお出かけでき、特定のカードでハミィもコーディネートできるようになった。
スマイル01より一部ミュージックチェンジカードが別の曲に読み替えられることが可能になり、お出かけキャラクターがキャンディ(『スマイルプリキュア!』の妖精)に変わり(キャンディもコーディネート可能。過去のハミィもコーディネート可能なカードも使用可能)、スマイル04からお助けキャラクターがポップ(キャンディの兄で、『スマイルプリキュア!』のもう一匹の妖精)に変わった。スマイル04からその日のランキング1位と対戦するトップクイーンモードが追加(ただし、1位と同じキャラクターは使用できない)され、通常のオールスターズモードにアンコールステージが追加。また、2人モードでは対戦プレイから協力プレイに変更された。
♯01より一部イベントカードがフレフレボーナスに読み替えられることが可能になり(ミュージックチェンジカードはそのまま使用できる)、お出かけキャラクターはいなくなった(過去のハミィ・キャンディもコーディネート可能なカードは通常のカードになる)。スマイル04から追加されたトップクイーンモードは無くなった。また、通常のオールスターズモードで1位~3位にランクインすることでアンコールステージができる。なお、2人モードは無くなったため1人用となった。
ハピネスだい1だんよりミュージックチェンジは廃止され、ミュージックチェンジカードはフレフレボーナスになった。メインキャラの選択は『ハピネスチャージプリキュア!』のみとなり、歴代オールスターズはパートナー側から選ぶことになる。歴代オールスターズのプリカードをスキャンした時は、左下に記載されたキャラが変身前の姿で登場し、メインとしてプレイできるようになっている。
リニューアルに伴い今までのカードは使用できるものの、全て読み替えが行われる。
2015年2月開始の『Go!プリンセスプリキュア』から2カ月後の4月より、装いも新たに『プリキュアパーティーシリーズ』として稼働開始。第6作目にして最終シリーズとなる。筐体がデータカードダスNEOタイプに変わったが、ICカード機能は使用していない。前作までのカードはハピネスだい6だんのカードのみしか使用できない。
その第1のタイトルである『プリキュア プリンセスパーティー』は4月に『1だん スプリングパーティー』、7月に『2だん マリンパーティー』、9月に『3だん ハロウィンパーティー』、12月に『4だん ミュージックパーティー』1月に『5だん プリンセスパーティー』が稼働。
2016年2月開始の『魔法つかいプリキュア!』から2カ月後の4月より『プリキュア まほうのパーティー』としてリニューアル。4月に『1だん スイーツパーティー』、6月に『2だん はなはなパーティー』、8月に『3だん マリンパーティー』、10月に『4だん おばけかぼちゃパーティー』、12月に『5だん クリスマスパーティー』が稼働。
2017年4月の第5弾稼働終了を以て、プリキュアデータカードダスシリーズは10年の歴史に幕を閉じた。