Taito Type Xの開発には東芝パソコンシステム株式会社(旧:東芝プラットフォームソリューション株式会社 現:株式会社ソード)が協力しており、東芝パソコンシステムが組み込み機器用製品として製造・販売している「FABコントローラシリーズ」が、Taito Type Xのベースとなっている。
特徴
PC/AT互換PCを基に設計されているため(プラットフォームにはWindows XP Embedded、Type X ZeroはWindows Embedded Standard 7、Type X3はWindows Embedded Standard 7 64bit版がそれぞれ採用されている)、PCの開発インフラがそのまま使用でき従来の基板より格段に開発費を安くすることができる。また、ビデオボードの差し換えにより個々のゲームに最適のスペックを用意できるのも強みとなっており、中には機種別専用品を使用するゲームもある。
Type Xリリース直後はマザーボードが割高であった事と動作不良の多さからオペレーターの評価は芳しくなく、セガ(後のセガ・インタラクティブ)の基板であるNAOMIが再び盛り返してきた事もあって今ひとつ普及には至ってはいなかったが、NAOMI GD-ROM SYSTEMの供給及び保守終了とType X2のリリースに伴いサードパーティーも増加し、ゲームセンター以外にも設置されるデータカードダスなどのトレーディングカードアーケードゲーム等でも広く利用されている。
Taito Type X7 (パチンコ・パチスロ機用として発表・開発が進められていたが、コスト上の問題と保安通信協会の認定通過に手間取った事から、実際に採用された例はなく、タイトー子会社だったパチンコ・パチスロメーカーであるバルテックの株式譲渡による持分法適用会社除外に伴い、事実上開発終了となり、公式サイトからも製品写真を残して仕様が削除された。)