『オシャレ魔女♥ラブandベリー』(おしゃれまじょ ラブアンドベリー、英語表記:Love and Berry: Dress Up and Dance!)は、かつてアミューズメントパークなどで稼動していた、セガが開発したトレーディングカードゲーム方式の女の子向けアーケードゲーム。2004年10月30日からアミューズメント施設に登場。2008年9月19日までの間稼動していた。『甲虫王者ムシキング』の女の子版として開発され、筐体も『甲虫王者ムシキング』と同じものを使用していた。
子供たちの間では「ラブアンドベリー」または「ラブベリー」と略されて呼ばれていたが、雑誌「ラブベリー」と混同する恐れがあるので、新聞やTV等では「ラブベリ」と略記していた。
2006年11月22日にカードリーダー付きのニンテンドーDS用ソフト『オシャレ魔女♥ラブandベリー 〜DSコレクション〜』が発売された。
1回のプレイ料金は100円。コイン投入後、「オシャレまほうカード」(ブラインド方式)が1枚出てくる。そして「ラブ」「ベリー」「ミーシャ」のキャラクターを選択。続けて髪型・服・靴のカードをスキャンして着せ替えを行い、コーディネイトする。この際にTPO(ステージ)やキャラクター、トータルコーディネイトに合っているか等で「オシャレパワー(お洒落度)」を評価される。着せ替えは制限時間内なら何度でも可能。コーディネイトやラッキーカラーを駆使した組み合わせだと、オシャレパワーを上げる可能性が高い。
次いでのダンスゲームでCPUと対戦、歌のリズムに合わせてボタンを押しタイミングの的中度合いなどで採点(タイミングの的中度合いが悪ければ画面に「シッパイ」と表示)。最終的にオシャレパワーとダンスの総合ポイントが高い(目立った)方の勝ちとなる。
ダンスステージは6種類。カードの種類は76種類(登場時)→88種類(2005年春・夏)→106種類(2005年秋・冬)→136種類(2006年春・夏)→167種類(2006年秋・冬)→189種類(2007年春・夏)と変化している。また、雑誌についてくる付録などの限定カードを含めると約200種類に上る。
現在はカード出荷が終了した状態であり、筐体からは過去の在庫カードが払い出される。店舗に残っている在庫カードが無くなり次第運営終了となる。
なお、2006年秋・冬コレクションではDS版の発売に併せて期間限定で、ゲームをプレイせずにカードを購入できるようになっていた。これは2007年春・夏へのバージョンチェンジに伴い、順次終了した。
累計カード出荷枚数は2008年6月末の時点で2億7,300万枚を記録している[1]。
2005年から2006年頃にかけては幼児・小学校低学年の女の子を中心に大ブームを巻き起こし、最盛期には『ラブandベリー』ブームも『ムシキング』ブーム同様に空前の規模となり、デパートのアミューズメントコーナーやアミューズメントセンターでは、ラブandベリー大会(オシャレコンテスト)もよく開かれていた。カード販売数が他社の類似機種のものと比べてはるかに多いこともあり、稼働率が低下した状況でも、稼動終了まで続けていた店舗もあった。
ゲームシステムは基本的には『甲虫王者ムシキング』の女の子向けだが、ムシキングは虫というキャラクター自体の収集と対戦を肝とするのに対し、ラブandベリーは様々なファッションアイテムとそれをコーディネイトする要素を主軸に据えていた。
セガはアパレル事業(後述)も立ち上げ、ゲームに登場する衣装を元にしてトドラーサイズにした子供服も販売していた。
このゲームの登場を機に「カードゲームは男の子向け」というイメージが払拭され、近年は本機に類似した女の子向けカードゲームも続々と登場している。女の子向けアーケードゲームとしてもプリクラと並ぶ大ヒット商品となっている。また、このゲームをベースとしたカードゲームが他社から登場するなど、今後のカードゲーム機の開発にも大きな影響を及ぼした。
服などのセンスもコレクションと興味の対象となるだけのクオリティを確保しており、遂にはこれを現実に製品化し販売するまでに至っている。これらのデザインにはファッション専門学校の学生からコンベンション方式で採用したものも多い。メーカー側にとっては時代に即した感覚と新鮮さが得られ、学生にとっても良い機会と経験になっていたようである。
ビジネスモデル等は『ムシキング』と同様で(参考)、法的に自動販売機とみなされ、アミューズメント施設以外の場所に設置されることの方が多かった。このため店舗側の初期投資は非常に少なく、ファミリー層向けのアミューズメントパークでは、『ムシキング』同様に『ラブandベリー』が無い店は皆無と言えるほど広く普及していた。
ただし、本作は『ムシキング』などとは違い、プリクラ同様に「男性客がメインの施設に女児向けのコンテンツを設置する」といういびつなビジネスだったため、アミューズメント施設の運営者は「ナンパ目的」などで女性客に近寄る男性来場者から女性客を保護する必要があり、保護が行き過ぎると施設そのものから本来の客層である男性客が離れてしまう難点もあった。このため、繁華街や裏通りなどの立地の、ビデオゲームがメインでファミリー客の来場を期待しないゲームセンターに設置されることは少なかった。
ラブとベリーのデザインはリカちゃんなどの着せ替え人形を思わせる物で、リアルな3次元コンピュータグラフィックスで作成されていた。これは、いわゆる「大きいお友達」が寄り付かないように萌え絵を避けた結果と言われる[2]。
2006年頃から競合他社が女児向けキッズカードゲーム市場に続々と参入。2007年秋頃にアパレル事業の展開を終了した。発売元のセガは本ゲーム自体も「一定の役割を終えた」と判断し、2008年9月19日に稼動を終了させた。ただし、終了発表後公式的な稼動終了日に完全に筐体が市場から消える日程で強制撤去を行ったタイトーと異なり、カード在庫の残っている限り稼動を続けている店舗もある。
2007年頃から稼働率の低い筐体が店頭から撤去されはじめており、それらはディズニーをキャラクターとして使用した子供向けトレーディングカードアーケードゲームである『マジカルダンス オン ドリームステージ』などに改造されている。2008年9月に筐体が完全撤去されたものの、それらも後継機の『ちゃおまんがステーション』や『リルぷりっ ゆびぷるひめチェン!』に改造され再利用される。
ゲーム性の違いから、カード単体で遊ぶことの出来る『ムシキング』と異なり、オシャレカード単体では遊ぶことが出来ず、サービス終了後はコレクションとして以外の意味を持たない紙切れになってしまうという問題があり、本作以外に他社の類似作品でもそのような事態が発生している。ただし本作のカードは、DS版ソフトに対応したものであればそちらで遊ぶことが出来る。
登場初期のゲームモードは2種類だったが、2005年秋・冬バージョンから6種類に増えた。2008夏バージョンでは7種類になった。
2005年秋冬コレクションバージョンからステージの選択が「ちょーかんたん」に限り可能になった。
歴代の全曲を記載する。2008夏では、ふたりでたいせんモードにおいて過去の削除曲も選択できるようになった。
ゲーム中で使用される曲を歌っている歌手は、2007春夏までは女性2人組グループのRabbi☆min(ラビミン)が担当していたが、2007秋冬以降の曲ではFutaba(フタバ)に交代した。
各カードにはそれぞれ「ラッキー☆カラー」が設定されている。ラッキーカラーはステージ選択後の着替えの時間に上部に示され、適切に組み合わせるとオシャレパワーが上がる。各カード下部にはコメントが記載されている。
2005年春コレクションより、ヘア&メイクアップ・ドレスアップ・フットウェアの3種にはそれぞれ「ラブリー」「ナチュラル」「スポーツ」「エレガンス」という4つの属性が付与された。本稿ではカード名の横に(属性/ラッキーカラー)と記載する。
なお、ここではシーズンの固有番号(05F、06N等)は記載せず、種類の固有番号のみ記載する。
2人は普段は仲良しだが、オシャレに関してはお互い競い合うライバルの関係へと変わる。目標は「ナンバーワンのオシャレ魔女になる」ことである。なお、彼女たちの年齢は「オシャレ魔女ねんれい」という設定の上での年齢である。
全て小学館から発行されている雑誌である。
漫画版には溝口涼子作とこむろえ〜こ作の物がある。ゲームとはキャラクターデザインが全く異なり、少女漫画風になっている。
2006年11月22日にセガからニンテンドーDS用ソフト『オシャレ魔女♥ラブandベリー DSコレクション』が発売された。開発はインディーズゼロが担当。
ソフトにロムカセット型のカードリーダーである「オシャレまほうカードリーダー(型番HCV-1000)」が付属し、ニンテンドーDSおよびニンテンドーDS LiteのGBAスロット[4]に挿入することでアーケード版のオシャレまほうカードをそのまま使用できる。オリジナル仕様のDS Lite本体(ノーブルピンク)と音楽CDが付属する限定版、スペシャルパックもあった[5]。通常版ではカードリーダーの色は白だが、スペシャルパックでは付属のDS Lite本体と同じピンク色。
なお、通常版の白はその後発売された「甲虫王者ムシキング スーパーコレクション」および「カードであそぶ! はじめてのDS」でも同一の製品が付属カードリーダーとして使いまわされた。ニンテンドーDSi以降のハードではGBAスロットが廃止されたため、これら3つのタイトルは共にプレイ自体が不可能となった[6]。
カードが10枚付属するほか、ゲーム内で仮想のカードを自作可能。
出荷本数は同年12月に100万本を突破。セガの国内向け家庭用ソフトとしては1995年に発売されたセガサターン版『バーチャファイター2』以来、2本目のミリオンセラーを記録した。
日本ゲーム大賞2007年度特別賞受賞。
2007年3月21日、『オシャレ魔女♥ラブandベリー しあわせのまほう』のタイトルでアニメーション映画化された。制作はセガ、トムス・エンタテインメント、配給元は松竹。担当声優はアーケード版と同じである。通常のシーンは「アニメ調」、ダンスシーンはゲームと同様に3次元コンピュータグラフィックスになっている。同時上映作品は『甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー 〜闇の改造甲虫〜』で、興行収入は5億円を記録した[7]。
2007年3月29日に愛知県芸術劇場・大ホール、同4月7日にフェスティバルホール、同4月15日にパシフィコ横浜・国立大ホールにて、『オシャレ魔女 ラブandベリー マジカルコンサート〜オーケストラと夢みるステージ〜』が、各会場にて2公演ずつ開催された[8]。このコンサートのために特別編成された「東京シンフォニー・マジカルオーケストラ」が奏でる本作の曲にあわせて、“ラブ”と“ベリー”に扮したパフォーマーが歌やダンスを披露した[9]。
最盛期の2005年にはゲームに登場したデザインの洋服や靴などを実際に販売するショップ、LB Style Squareがオープンしていたこともあり、当時はゲームメーカーとしては初のアパレル参入も話題になった。現在は展開終了済み。また、こども写真館でも、期間限定でゲームに登場するドレスを愛娘に着せ、写真やポスターにするサービスが企画されていた。
2006年夏に神奈川県藤沢市の東片瀬海岸にて、公式の海の家が開設された[3]。
2016年9月16日に、セガ・インタラクティブのネイルプリント機『ネイルプリ』のアプリ素材としてシリーズ復活を果たした[11]。
2024年 プレミアムバンダイにて音声内蔵玩具や関連商品を多数発売。
2024年、ブシロードの人気カードゲーム『カードファイト!!ヴァンガード』とのコラボで、「天智覚命」と併せて10月11日に発売された。外見の一部はアーケード版からの収録カードを全37種としている。
虻川美穂子 - 伊藤さおり
天才!!カンパニー - ヒルナンデス! (虻川単独) - ノンストップ! (虻川単独) - キャッチ! (虻川単独) - とびっきり!しずおか (伊藤単独)
続・ボキャブラ天国 - 爆笑オンエアバトル - はねるのトびら - トバ子シリーズ - ケータイ将軍 - ayu ready? - おすぎとピーコの金持ちA様×貧乏B様 - アイドル道 - 月刊MelodiX! - ジャスト - 森田一義アワー 笑っていいとも! (増刊号・特大号) - アリゾナの魔法 - 天才ビットくん - あややゴルフ→あややゴルフ2 - GiRLS LoVER - ハリコミらいおん!! - BSティーンズ倶楽部 - はなまるマーケット - テレビで中国語 - バカヂカラ - MADE IN BS JAPAN - 北海道発掘バラエティー ホリホリ団X - おしゃれ工房 (伊藤単独)
イキナリ!水曜北陽のヒップアタック
プロダクション人力舎 - 埼玉県立久喜北陽高等学校 - 劇団鳥獣戯画 - オシャレ魔女 アブandチェンジ
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