フランシスコ・ゴメス・デ・ケベード・イ・サンティバーニェス・ビジェーガス (Francisco Gómez de Quevedo y Santibáñez Villegas, 1580年 9月14日 - 1645年 9月8日 [ 1] [ 2] )は、スペイン文化の黄金時代 を代表する作家、詩人。スペイン文学史上最大の存在感を持つ人物の一人である。
Quevedo (Retratos de Españoles Ilustres , 1791)
来歴
カスティーリャ のラ・トーレ・デ・フアン・アバド (スペイン語版 ) の町に所領を持つ郷士 の家に生まれる。生誕地はマドリード 。20代半ばで詩人として頭角を現し、愛についての詩から強烈な風刺詩まで様々なテーマの詩を発表し続けて注目を集める(ただし単著が出版されたのは死後のことである)。
スペイン・バロック 文芸の有力な潮流の一つであるコンセプティスモ (直接的な表現、切れの良いリズムを高く評価する運動)の雄として知られ、その正反対の潮流であるカルテラニスモ の文人たちとは厳しく対立した。特にカルテラニスモの首領たるルイス・デ・ゴンゴラ との対立は激しいものだったと言われており、ケベードが最も主要な脇役の一人として登場するアルトゥーロ・ペレス=レベルテ の小説「アラトリステ 」でも、ゴンゴラの悪口を並べるケベードというシーンは数多く描かれている。
ケベードは貴族たちとの交流も厚く、中でも第3代オスーナ公爵ペドロ・テジェス=ヒロンとの交友は特筆される。オスーナ公爵はナポリ 副王 まで務めた人物であるが、その在任中はヴェネツィア への敵対政策を採り、ケベードを特使としてヴェネツィア共和国 に派遣するなどして重用した。
またフェリペ4世 の寵臣であったオリバーレス伯爵 ガスパール・デ・グスマン を批判する詩をフェリペ4世のナプキンに書き込むという過激な行動も知られた。
日本語訳
脚注
外部リンク