ピーター・アドキソン(英語: Peter D. Adkison[1])はアメリカ合衆国の実業家で、テーブルトークRPGを中心としたゲームデザイナー。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の創設者であり、1993年から2001年まで初代CEOでもあった。「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」の社名は、彼がダンジョンズ&ドラゴンズで遊んでいた魔術師ギルドの名前に由来する。
D&D第3版の開発責任者であり、スタッフクレジットにも彼の名前がある。現在は、北米最大規模のゲームイベントであるGen Con[2]のオーナーを務めている。
経歴
1985年、アドキソンはワラワラ大学(英語版)で計算機科学の科学学士の称号を取った[1]。さらにワシントン大学で経営学修士を取得した[3]。
在学中の1985年から1991年にかけて、ボーイング社のシステムアナリストとして働いた[1]。ボーイング社で働いている間、アドキソンはゲーム会社「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」を設立した[1]。当初はボーイングとの掛け持ち状態だったが、この会社が販売したマジック:ザ・ギャザリングの成功を機会にこちらに専念することになった[1]。1997年には、ダンジョンズ&ドラゴンズの販売元であるTSR社を買収する。1999年、雑誌『ピラミッド(英語版)』はアドキソンを「ここ千年のアドベンチャー・ゲーム界で最も影響を与えた人物」の一人に挙げている[4]。2001年1月、アドキソンはハズブロにウィザーズ・オブ・ザ・コースト社を売却し[1]、ロッククライミングに打ち込むため半引退生活すると語った[5]。
2002年5月、アドキソンはハズブロからゲームコンベンション「Gen Con」の権利を購入した[5]。アドキソンは1992年からGen Conの熱心な参加者だった[5][6]。2004年、アドキソンはゲーム会社ヒドゥン・シティ・ゲームス(英語版)を設立し、最高経営責任者となった。同社は少女向けのトレーディングカードゲーム「ベラ・サラ(英語版)」などを手がけている。
ゲーム経験
アドキソンは子供の頃から戦略ゲーム、戦争ゲームが好きだった[7]。1978年にテーブルトークRPGの先駆けであるダンジョンズ&ドラゴンズを知り、愛好した[7]。
1999年のインタビューでは、'Magic: the Gathering(日本語版:マジック:ザ・ギャザリング), Twitch, The Settlers of Catan(日本語版:カタンの開拓者たち), Robo Rally, Call of Cthulhu(日本語版:クトゥルフの呼び声), Vampire: The Masquerade, Legend of the Five Rings Roleplaying Gameなどで遊んだ経験があると語っている[7]。
仕事として関わったゲーム
出典
参考文献