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この項目では、競走馬について説明しています。ガール・グループについては「BiSH」をご覧ください。 |
ビッシュ(英:Biche)は、日本の競走馬、繁殖牝馬。
新馬戦から2連勝でオープンクラス昇格し、牝馬クラシックに参戦。優駿牝馬(オークス)で3着となり、秋華賞のトライアル競走である紫苑ステークスで重賞初制覇。秋華賞では1番人気の支持を受けたが10着に敗れた。その後、古馬となって6歳まで出走したが勝利することができなかった。馬名の由来は、フランス語で「牝鹿」[4]。
経歴
デビュー前
2013年の当歳セレクトセールにて、スクーデリアによって7980万円で落札された[5]。
3歳(2016年)
2月21日、東京競馬場の新馬戦(芝1800m)に横山典弘とともに出走[6]。単勝オッズ7.6倍の5番人気の支持を受けた[6]。出走する16頭中7.8番手で進行[6]、最後の直線で出走メンバー中最速の上がり3ハロン35.3秒で差し切り[6]、後方に5馬身離して勝利を挙げた[6]。
3月26日、中山競馬場の条件戦(芝1800m、500万下)に単勝2番人気で出走し[7]、出走した9頭中後方の6番手から追い上げて差し切り、後続に2分の1馬身離して2勝目を挙げた[7]。
4月24日、優駿牝馬の優先出走権を獲得できるトライアル競走であるフローラステークス(GII)で重賞初出走[8]、単勝オッズ4.5倍の1番人気という支持を受けた[9]。スタートから控えて、17.8番手の最後方で最後の直線に進入。出走メンバー中最速タイの上がり3ハロン、34.6秒の脚で追い上げた[9]。中団8番手から抜け出したチェッキーノが先頭で、それに0.8秒遅れた5着となった。管理する鹿戸雄一調教師は「最後はよく伸びていますが、きょうのような展開では厳しかったね」と振り返った[10]。
5月22日、優駿牝馬(オークス)(GI)に5頭中4頭が抽出される抽選を潜り抜けて[11]、GIに初出走となった。今まで3戦騎乗していた横山典弘からミルコ・デムーロに乗り替わり、単勝オッズ16.0倍の5番人気の支持を受けた[12]。中団7.8番手からレースを進め[12]、最後の直線で5番手から残り300メートルで抜け出して[12]、先頭に立ったエンジェルフェイスを捕らえて先頭に躍り出た[13][12]。しかし、外から追い込んできたシンハライト、チェッキーノに差し切られて、その2頭の0.1秒離された3着となった[12][13]。騎乗したデムーロは「勝ったと思ったよ」と回顧し[13]、鹿戸は「直線は思わず力が入った。いい脚を使ったし、状態も良かったから」と振り返った[13]。
9月10日、秋華賞の優先出走権を獲得できるトライアル競走である紫苑ステークス(GIII)に、戸崎圭太に乗り替わって出走[14]。8枠18番の大外枠からの発走で[14]、単勝オッズ3.1倍の1番人気の支持を受けた[14]。スタート直後から後方14番手に位置したが、バックストレッチで馬群の外側からまくり、第3コーナーで6番手[14]。さらに一番外側からまくって最終コーナーを回った頃には2番手に位置[14]。最後の直線に進入したとともに先頭に立つと、伸びて後方を寄せ付けず差を広げた。最終的に後方のヴィブロスを2馬身2分の1離して勝利[14][15]。通算3勝目で重賞初制覇を記録した[15]。騎乗した戸崎は「追い切りにも乗って、いい馬だと思っていたので、自信を持って乗りました。馬のリズムを大切に、大外枠だったので馬群に入れることはないと思っていました。4コーナーまでリズム良く行けて、手応えも十分でした。」と振り返った[15]。
10月16日、優先出走権を行使して秋華賞に出走[16]。単勝2.5倍の1番人気の支持を受けた[16]。後方10番手で最後の直線に進入し、差し切りを図ったが伸びず10着に終わった[16]。
11月27日、古馬と初顔合わせとなる、ジャパンカップ(GI)に出走。3歳牝馬のため負担重量は53キログラムに設定され[17]、戸崎圭太から幸英明に乗り替わった。単勝11番人気の支持を受けた[17]。スタートから中団9番手に位置[17]、最後の直線で10番手から伸びず[17]、そのまま後退。優勝したキタサンブラックに1.4秒遅れた16着のブービー賞となった[17]。
4歳(2017年)- 6歳(2019年)
馬主名義が窪田康志から窪田芳郎に変更され[17][18]、2017年は3月12日、中山牝馬ステークス(GIII)に出走。戸崎圭太に再び乗り替わり、単勝3番人気の支持であったが、優勝したトーセンビクトリーに0.5秒離された10着に終わった[19]。その後、2017年から2019年にかけて、重賞、降級して1600万下に、5戦出走したが勝利できなかった。
2019年2月28日付けで競走馬登録を抹消。北海道苫小牧市のノーザンファーム空港牧場にて繁殖牝馬となった[20][21]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[22]。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭数 |
枠番 |
馬番 |
オッズ(人気) |
着順 |
タイム(上がり3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 [kg] |
1着馬(2着馬)
|
2016.02.21
|
東京
|
3歳新馬
|
|
芝1800m(重)
|
16
|
6
|
11
|
07.60(5人)
|
01着
|
1:51.7(35.3)
|
-0.8
|
横山典弘
|
54
|
(エイシンシラユキ)
|
0000.03.26
|
中山
|
3歳500万下
|
|
芝1800m(良)
|
9
|
1
|
1
|
03.20(2人)
|
01着
|
1:48.9(34.8)
|
-0.1
|
横山典弘
|
54
|
(ヴィガーエッジ)
|
0000.04.24
|
東京
|
フローラS
|
GII
|
芝2000m(良)
|
18
|
2
|
3
|
04.50(1人)
|
05着
|
2:00.5(34.6)
|
-0.8
|
横山典弘
|
54
|
チェッキーノ
|
0000.05.22
|
東京
|
優駿牝馬
|
GI
|
芝2400m(良)
|
18
|
7
|
14
|
16.00(5人)
|
03着
|
2:25.1(34.1)
|
-0.1
|
M.デムーロ
|
55
|
シンハライト
|
0000.09.10
|
中山
|
紫苑S
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
18
|
8
|
18
|
03.10(1人)
|
01着
|
1:59.7(35.3)
|
-0.4
|
戸崎圭太
|
54
|
(ヴィブロス)
|
0000.10.16
|
京都
|
秋華賞
|
GI
|
芝2000m(良)
|
18
|
5
|
10
|
02.50(1人)
|
10着
|
1:59.4(34.1)
|
-0.8
|
戸崎圭太
|
55
|
ヴィブロス
|
0000.11.27
|
東京
|
ジャパンC
|
GI
|
芝2400m(良)
|
17
|
1
|
2
|
60.3(11人)
|
16着
|
2:27.2(35.4)
|
-1.4
|
幸英明
|
53
|
キタサンブラック
|
2017.03.12
|
中山
|
中山牝馬S
|
GIII
|
芝1800m(良)
|
16
|
2
|
3
|
06.00(3人)
|
10着
|
1:49.9(34.4)
|
-0.5
|
戸崎圭太
|
55
|
トーセンビクトリー
|
0000.06.11
|
阪神
|
マーメイドS
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
12
|
8
|
11
|
06.30(4人)
|
05着
|
1:59.9(35.1)
|
-0.4
|
福永祐一
|
55
|
マキシマムドパリ
|
2018.10.21
|
東京
|
甲斐路S
|
1600万下
|
芝1800m(良)
|
8
|
5
|
5
|
07.90(3人)
|
04着
|
1:49.0(32.7)
|
-0.2
|
大野拓弥
|
55
|
ドミナートゥス
|
0000.11.17
|
東京
|
ユートピアS
|
1600万下
|
芝1600m(良)
|
11
|
7
|
9
|
04.20(2人)
|
08着
|
1:33.5(34.2)
|
-1.0
|
J.モレイラ
|
55
|
アルーシャ
|
0000.12.09
|
中山
|
常総S
|
1600万下
|
芝1800m(良)
|
12
|
5
|
6
|
04.80(2人)
|
05着
|
1:48.7(35.0)
|
-0.2
|
大野拓弥
|
55
|
ウインファビラス
|
2019.02.17
|
東京
|
アメジストS
|
1600万下
|
芝2000m(良)
|
11
|
5
|
5
|
16.00(7人)
|
08着
|
1:59.5(34.6)
|
-1.2
|
戸崎圭太
|
55
|
ロシュフォール
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繁殖成績
|
馬名
|
生年
|
性
|
毛色
|
父
|
馬主
|
厩舎
|
戦績
|
初仔
|
エンデミズム
|
2020年
|
牡
|
鹿毛
|
ロードカナロア
|
窪田芳郎
|
美浦・鹿戸雄一
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7戦3勝(現役)
|
2番仔
|
ビッシュの2023
|
2023年
|
牝
|
鹿毛
|
サートゥルナーリア
|
|
|
(デビュー前)
|
3番仔
|
ビッシュの2024
|
2024年
|
牡
|
鹿毛
|
レイデオロ
|
|
|
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血統表
脚注
外部リンク