アカテナンゴ (Acatenango) とは西ドイツの競走馬である。西ドイツダービーやバーデン大賞に勝ち、引退後はドイツで種牡馬として成功した。
概要
アカテナンゴは、1982年に西ドイツのフェアホフ牧場で生まれた。父のズルムーは1977年ドイツダービー馬で、父系は直近の5代中4頭がドイツダービー馬というドイツ土着の父系の出身であった。
アカテナンゴはドイツ国内では無敵で、ドイツダービーやバーデン大賞(2回)等華々しい成績を収めた。また、1986年にはフランスのサンクルー大賞でも勝利し12連勝を達成、さらに凱旋門賞にも挑戦した。しかし、この年は非常に強力な出走馬が集まり、結果はダンシングブレーヴの前に7着に終わった。ちなみにこのレースには東京優駿(日本ダービー)馬シリウスシンボリ(14着)も出走している。全成績は24戦16勝。1985-87年西ドイツ年度代表馬。
引退後は生まれ故郷のフェアホフ牧場で種牡馬入りし、ドイツのリーディングサイアーを5度獲得するなど名種牡馬として成功を収めた。代表産駒はランド(Lando、ドイツダービー、バーデン大賞、ジャパンカップ)、ボルジア(Borgia、ドイツダービー、バーデン大賞、香港ヴァーズ、凱旋門賞3着)等。2004年に種牡馬を引退したが、この年にも産駒のブルーカナリ(Blue Canari)がフランスダービーを優勝している。2005年、フェアホフ牧場にて放牧中に事故死。23歳だった。
競走成績
1985年(6勝)ドイツ年度代表馬
1986年(6勝)ドイツ年度代表馬
1987年(4勝)ドイツ年度代表馬
種牡馬成績
ドイツリーディングサイアー(1993年、1995年、1997年、1999年、2001年)
代表産駒
- ランド(ドイチェスダービー、バーデン大賞連覇、ジョッキークラブ大賞、ミラノ大賞、ジャパンカップ)
- ボルジア(ドイチェスダービー、バーデン大賞、香港ヴァーズ)
- ニカロン(ドイチェスダービー)
- ブルーカナリ(ジョッケクルブ賞)
- ウァートーブ(ドイチェスセントレジャー)
- プンティージャ(ディアナ賞)
- フレーミングロード(ディアナ賞)
- キジャーノ(バーデン大賞、ミラノ大賞)
母の父としての代表産駒
血統表
脚注
- ^ “ヴェルトライゼンデ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年1月15日閲覧。
外部リンク