元々はアイルランド系移民によって開拓された農村だったが、州間高速道路35W号線の建設により飛躍的に発展した。バーンズビルのダウンタウンは「Heart of the City」と呼ばれ、スタイリッシュなショップや分譲マンションなどが立ち並ぶ地域となっている[3]。バーンズビル交通センターは他の5つの郊外の市を結ぶ路線バスを運行する「MVTA」の拠点および本部となっている。
州間高速道路35W号線が1960年に通るようになってから、第二次世界大戦後の急激な開発の機運の高まりと共に、その後20年はバーンズビルも過去最大の人口増加を後押しされた。ブルーミントンからの合併の試みなどもあったが、1964年に「Byrnesville」として市制が施行された[14]。住宅の建設ラッシュが始まり、当時市長だったConnie Morrisonは住宅地から歩ける距離にショッピングモールを建設する展望を語った。1977年にBurnsville Centerがオープンし、郡道42号線が商業の中心道路となったことからバーンズビルも地方都市として発展した。21世紀に向かう数十年はバーンズビルの人口増加に伴う相互移動手段・多様な建設計画・「Heart of the City」 プロジェクトなどに取り組む事だった。市は1990年代後半より都市計画家に土地の有効活用を試算してもらう「Build-out」方式を活用し始め、新しく開発する方式から再開発する方式へ変更し既存の建築物を復旧・復興するなどした[15]。
氷河や北アメリカ大陸北部中央にあったアガシー湖の後退によってGlacial River Warrenが形成され、今日のミネソタ川の渓谷となった。バーンズビルの北側の境界線側はミシシッピ川との合流地帯に向かって湿地帯や氾濫原を蛇行しながらミネソタ川が流れている。ミネソタ川の大部分は動植物保護区であるミネソタ川自然保護区となっており、魚類・自然・公園は、連邦政府および州政府が管理している。またバーンズビルには郡庁が管理するBlack Dog and Lower Minnesota River Watershed Districtsがある[16][17][18]。
バーンズビルの「Heart of the City」プロジェクトは、持続可能な地方の経済的ビジネスを元に魅力的で活気があり歩行者に優しい環境を伴った「Smart Growth」 (en) によるダウンタウン開発プロジェクトで、4エーカー(220,000m2)の広さを持ち、ミネソタ川から南に数マイルの市の中心部にある。
Ames Performing Arts CenterはHeart of the City内の12600 Nicollet Ave.にあり、2つの劇場(メインの1,000席があるProscenium Stageと150席のBlack Box)を持つ。ロビーは2階建ての総ガラス張りになっており、Nicollet Commons Park、Minnesota River Valley、Minneapolis skylineを見渡す事が出来る。The art galleryは2,000ft2(190m2)の広さを持ち、毎年8つのギャラリーで展示を行っている。 The art missionは地元の新進気鋭のプロのアーティスト達の視覚芸術の作品を集めディスプレイにて展示している。また劇場とThe art galleryには会議室とリハーサルルームがある。Ames Performing Arts Centerではクラシック音楽からコメディ、ジャズからクリスチャン・ロック、カントリー・ミュージックからロックまでと幅広く、地元の芸術集団やツアーアーティストの公演もあり、パーティー用の会場や特別なイベントや受付などに使えるスペースもある[25]。
市内に美術館がなかった頃は、唯一の芸術施設だったLake Alimagnet Center for the Artsにて開催していた。市内の東側のAlimagnet湖にあり、アートや非営利グループなどにコミュニティスペースとして提供していた。またバーンズビルは若者や10代の活動家の地域的リーダーとしての役割も果たしており、GARAGE Youth CenterはCity Hallの近くにあり、国内・国外問わず音楽活動を行う非営利音楽クラブとティーンセンターがある[26]。
毎年8月もしくは9月に「Burnsville Fire Muster」を開催している。1980年から始まったが、元々は1970年代に地元の消防装置のコレクターがショーやパレードを行っていたのが由来である。伝統的にニューイングランドの消防士の制服を着て[27]、大規模なパレードやコンサートや花火が行われる。2004年には代々同名を受け継がれてる一族を紹介するイベントと消防車のパレードについて、ギネスの「The longest of its kind in the world」に当時の記録として認定された[28][29]。
市内の家や企業には同じTV番組、ニュース、ケーブルTVをComcastとTime Warner Cableがサービスを提供している。Burnsville Community Television(略称BCTV)は市内の公共の情報などを提供してる。Burnsville Sun Current and Thisweek Newspapersは地元のニュースを提供しており、Minneapolis Star Tribune はミネソタ川の南側の地域向けのニュースを提供する「South section」を創設した。
バーンズビルはミネソタ議会の下で「Statutory Plan B」制で運営され、選挙によって選出された市長および4人の代議員で構成されている。4人の代議員は4年毎に選挙が行われる。市長の任期は2000年に2年から4年に変更された。市の職員を含めた行政の仕事はCity Managerが責任者となる。ミネアポリス・セントポール都市圏で大きな人口を持つ市として、Metropolitan Councilに対してインフラや開発に関する進捗の詳細をComprehensive Planとして定期的に提出している。
市長だったKen Wolf(民主党系)が州議会の下院議員(41B選挙区)に出馬したため、1994年よりElizabeth B. Kautzが市長となった。Kautz市長は消防に関する革新的な活動と財政管理が評価され[30]6回の選挙を勝ち抜き14年以上市長を務めている[31]。自身の自叙伝にはバーンズビルの負債削減、インフラの改善、適切な時期の減税、新しい若者向けの施設の開設、Minnesota Valley Transit Authority設立などを挙げている[31][32]。
Kautz市長の大きな再開発プロジェクトの1つが「Heart of the City」であり、Burnsville ParkwayとNicollet Avenueの近くに交差した商業エリアを作るという地域ヴィジョンに基づいたものである。2008年の市長選で立候補に1000席もあるArts Centerを芸術に対して間違った使用がされていると指摘されたが、再選を果たしている[33]。
バーンズビルの学校はBurnsville Independent School District 191により運営されており、近郊のサベージやイーガンの一部も含まれている。
9~12年生の高校:
Burnsville High School
Cedar Alternative High School
6~8年生の中学校:
Eagle Ridge Middle School (サベージ内)
John Metcalf Middle School
Joseph Nicollet Middle School
小学校:
Harriet Bishop (サベージ内)
Edward D. Neill
Gideon Pond
Hidden Valley (サベージ内)
Marion W. Savage (サベージ内)
Rahn
Sioux Trail
Sky Oaks elementary school
Vista View
William Byrne
バーンズビルの生徒のうち20%ほどがIndependent School District 196が運営する学校に通っており、アップルバレーにあるApple Valley High SchoolやValley Middle Schoolや、バーンズビル内でIndependent School District 196が運営するEcho Park Elementary Schoolに通っている。
また10%の生徒はIndependent School District 194が運営する学校に通っており、レイクビルにあるLakeville North High School, Kenwood Trail Middle School, Orchard Lake Elementaryに通っている。
特に新しいダウンタウンエリアである「Heart of the City」には住居と店舗の複合ビルが建設され、小さな家族向けから高層マンションまで幅広い層向けとなっている。また市の開発が無秩序の拡大したスプロール現象となったため、新しいものと古いものが混在した状態となっている。ミネソタ川沿いにある元々の古い産業地区は封鎖された埋め立て地を含めほとんど使われておらず、新しい産業地区は市の東側にあり、多くの製造業や企業の本社が最新の倉庫と共に立ち並び、西側の新しいダウンタウンには10階建てのビルを含め新しいオフィスビルがある。