シウタデリャ公園 のパヴィリオン
1888年 のバルセロナ万国博覧会 (バルセロナばんこくはくらんかい, カタルーニャ語 :Exposició Universal de Barcelona 1888, Expo 1888)は、1888年 4月8日 から12月10日 までスペイン のバルセロナ で開催された国際博覧会 である。30ヶ国が参加し、会期中230万人が来場した。要塞[ 1] の跡地が博覧会場になった。
施設
建築家アリアス・ルジェント(en )、ドゥメナク・イ・ムンタネー が主な施設を設計した。アントニ・ガウディ は大西洋横断会社(グエイ家の関係)のパビリオン(カディスの海洋博覧会のものを移築)の改築を担当し、また、人工の滝・池のデザインに参加したと言われる[ 2] 。
現状
会場への入口として建てられた凱旋門(Arc de Triomf )があり、会場跡地は緑豊かなシウタデリャ公園 (要塞の意味)となっている(園内に動物園 や州議会議事堂もある)。
博覧会施設として、ムンタネーが設計したレストランが残っており、自然研究所(Laboratori de Natura)が使用している。
その他
万博開催と同年、海の彼方を指さすコロンブス像を置いたコロンブスの塔(en )が竣工した(1888年)。
万博会場の周辺整備で、1876年青物卸売市場ボルンが建設された。その後は市の中央市場となり、1971年まで使用された。修復を受けて、2013年にボルンカルチャーセンター(El Born Centre Cultural)に生まれ変わった。
博覧会の年、11歳のパブロ・カザルス が、市立音楽学校で学ぶため大都会バルセロナに初めて出てきた。
脚注
^ スペイン継承戦争 の後、ブルボン朝の中央政府が当地を監視するために建設した要塞。1869年に取り壊された。
^ 田澤耕『ガウディ伝』(中公新書、2011年)p108,114
関連項目
外部リンク