『バラバジャガ』(原題:Barabajagal)は、イギリスのシンガーソングライター、ドノヴァンが1969年に発表した7作目のスタジオ・アルバム。アメリカのエピック・レコードから発売された。
背景
「バラバジャガ」と「トゥルーディ」の2曲は、ジェフ・ベック・グループ[3]、レスリー・ダンカン、マデリン・ベル(英語版)と共にレコーディングされた[4]。また、「あの娘はどこに」にはダニー・トンプソン(ベース)、トニー・カー(ドラムス)、ハロルド・マクネア(英語版)(フルート)、アラン・ホークショウ(英語版)が参加している[4]。
反響・評価
本作は母国イギリスでは当時発売されず全英アルバムチャート入りしていない[5]が、「幻のアトランティス」が全英シングルチャートで23位[6]、「バラバジャガ」[7][8]が同12位[6]を記録した。一方、アメリカではBillboard 200で23位に達し[2]、Billboard Hot 100では「西海岸で待つスーザンに」が35位、「幻のアトランティス」が7位を記録した[9]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ドノヴァンは『バラバジャガ』において、柔和で詩的で白昼夢的なフォーク、ハードなサイケデリア、童謡、自由恋愛への賛歌、それに反戦感情までも混ぜ合わせた」と評している[10]。
日本では、イギリスで「幻のアトランティス」のB面だった「ぼくの好きなシャツ」が来日記念盤として1970年にシングルカットされた。
リマスターCD
2005年にEMIからリリースされたリマスターCDには、未発表音源13曲がボーナス・トラックとして追加されており、そのうち「Stromberg Twins」はジェフ・ベック・グループも参加した録音である[4]。
収録曲
全曲ともドノヴァン作。
- Side 1
- バラバジャガ - "Barabajagal" – 3:23
- ぼくのスーパーガール - "Superlungs by Supergirl" – 2:42
- あの娘はどこに - "Where Is She" – 2:48
- ハッピネス・ランズ - "Happiness Runs" – 3:27
- ぼくの好きなシャツ - "I Love My Shirt" – 3:21
- Side 2
- ラヴ・ソング - "The Love Song" – 3:17
- 西海岸で待つスーザンに - "To Susan on the West Coast Waiting" – 3:15
- 幻のアトランティス - "Atlantis" – 5:05
- トゥルーディ - "Trudi" – 2:25
- パメラ・ジョー - "Pamela Jo" – 4:26
2005年リマスターCDボーナス・トラック
- "Stromberg Twins"
- "Snakeskin"
- "Lauretta's Cousin Laurinda"
- "The Swan (Lord of the Reedy River)"
- "A Poor Man's Sunshine (Nativity)"
- "New Years Resolution (Donovan's Celtic Jam)"
- "Runaway" {Demo}
- "Sweet Beverley" {Demo}
- "Marjorie (Margarine)" {Demo}
- "Little White Flower" {Demo}
- "Good Morning Mr Wind" {Demo}
- "Palais Girl" {Demo}
- "Lord of the Universe" {Demo}
脚注・出典