トゥイ (Tui )は、スペイン 北西部ガリシア州 ポンテベドラ県 の都市で、コマルカ・ド・バイショ・ミーニョ の中心自治体。1833年まで、ガリシア地方にあった7県のうちのひとつ、トゥイ県 の県都でもあった。ガリシア統計局 によると、2013年の人口は16,827人(2011年:17,236人、2010年:17,306人、2009年:17,262人、2007年:16,948人)[ 1] 。住民呼称は男女同形で、tudense。カスティーリャ語 表記はTuy。
ガリシア語 話者の自治体人口に占める割合は86.36%(2001年)。
地理
トゥイはポンテベドラ県の南西部に位置し、コマルカ・ド・バイショ・ミーニョに属する。北西がゴンドマール 、北がオ・ポリーニョ 、北東がサルセーダ・デ・カセーラス 、南西がトミーニョ の各自治体と隣接、また南東はミーニョ川 をはさんでポルトガル と隣接している。自治体の中心地区はトゥイ教区のトゥイ地区[ 3] 。
トゥイはトゥイ司法管轄区に属し、同管轄区の中心自治体である[ 4] 。
人口
歴史
先史時代からローマ化時代
この地域に人が住み始めたのは先史時代 からで、ビーゴ への高速道路建設中に,前期旧石器時代のものと推定される定住跡が発見されている。
ミーニョ川 の渓谷は肥沃で、太古の時代からこの地域の定住者の食糧採集に適していたと考えられる。旧石器時代 (2万2000年前)の遺跡がミーニョ川およびその支流のロウロ川の斜面の段丘に残されている。新石器時代 (7000年前)のものとしては、カラスケイラの斧(パラモス教区)や巨石遺跡(アレアス教区のアンタ地区)などがある。6000年前には金属の加工が始まり、その時代の遺物として青銅の兜や、カルデラス・デ・トゥイ教区で発見された斧(トゥイ司教区美術館所蔵)やランドゥフェ教区のペトログリフ などがある。
政治
自治体首長はガリシア国民党 (PPdeG)のモイセス・ロドリゲス・ペレス(Moisés Rodríguez Pérez)[ 7] 、自治体評議員は、ガリシア国民党:9、At.T.[ 8] :3、ガリシア社会党 (PSdeG-PSOE):2、ガリシア民族主義ブロック (BNG):2、C.XXI[ 9] :1となっている(2011年5月22日の自治体選挙結果、得票順)[ 10] 。
1999年6月13日自治体選挙 [ 10]
政党
得票数
得票率
獲得議席
CPT [ 11]
4,428
44.26%
8
PPdeG
3,309
33.08%
6
BNG
1,064
10.64%
2
PSdeG-PSOE
913
9.13%
1
PADE [ 12]
145
1.45%
0
首長当選者:アントーニオ・フェリシアーノ・フェルナンデス・ロチャ(CPT)
2003年5月25日自治体選挙 [ 10]
政党
得票数
得票率
獲得議席
PPdeG
5,191
50.43%
9
AT [ 13]
2,337
22.70%
4
BNG
1,387
13.48%
2
PSdeG-PSOE
1,210
11.76%
2
首長当選者:アントーニオ・フェリシアーノ・フェルナンデス・ロチャ(PPdeG)
2007年5月27日自治体選挙 [ 10]
政党
得票数
得票率
獲得議席
PPdeG
4,014
37.29%
7
AT
2,137
19.86%
4
BNG
1,551
14.41%
2
T.U.I [ 14]
1,533
14.24%
2
PSdeG-PSOE
1,116
10.37%
2
U.C.TUI [ 15]
255
2.37%
0
首長当選者:アントーニオ・フェリシアーノ・フェルナンデス・ロチャ(PPdeG)
2011年5月22日自治体選挙 [ 10]
政党
得票数
得票率
獲得議席
PPdeG
4,552
44.53%
9
At.T.
1,721
16.83%
3
PSdeG-PSOE
1,479
14.47%
2
BNG
1,332
13.03%
2
C.XXI
648
6.34%
1
PGD [ 16]
324
3.17%
0
首長当選者:モイセス・ロドリゲス・ペレス(PPdeG)
交通
交通の便は陸上、海上、航空とも恵まれた条件にある。ガリシア北部へは大西洋沿岸地帯を貫通している高速道路AP-9号線、国道N-550号線、南へは高速道路によってポルトガル のポルト とつながっている。鉄道の駅は2つあり、中央駅はビーゴ と、そして国際橋 を経てポルトガルとつながっている。もうひとつのギジャレイ駅はマドリード のチャマルティン駅 とつなぐタルゴのポンテベドラ県最後の停車駅となっている。また、国際線も発着するビーゴ空港 へは25kmの距離である。また、ミーニョ川 はトゥイまでは航行可能である。
名所・史跡
トゥイの大聖堂
トゥイにある建築物で、際立っているものはカテドラル(大聖堂)で、その建築様式はロマネスク とゴシック で、1120年 に建造が始まった。特に西側の門(ポルターダ)は見事で、1225年 前後に建てられたもので、イベリア半島で最初のゴシック建築である。
教区
トゥイは12の教区に分けられる。太字は自治体中心地区のある教区[ 3] 。
アレアス(サンタ・マリーニャ)
バルドランス(サンティアーゴ)
カルデーラス・デ・トゥイ(サン・マルティーニョ)
ギジャレイ(サン・マメーデ)
マルバス(サンティアーゴ)
パラーモス(サン・ショアン)
パソス・デ・レイス(オ・サグラリオ)
ペシェゲイロ(サン・ミゲル)
ランドゥーフェ(サンタ・マリーア・ダ・ギア)
レボルダンス(サン・バルトロメウ)
リバデロウロ(サンタ・コンバ)
トゥイ (オ・サグラリオ)
参考文献・脚注
外部リンク