マドリード・チャマルティン鉄道駅 (西 :Estación de ferrocarril de Madrid-Chamartín )はスペイン ・マドリード チャマルティン 区にある鉄道駅 、及びマドリード地下鉄 の地下鉄駅 。
概要
マドリードからイベリア半島 北西部のサラマンカ ・イルン 方面へ向かう次の3本の幹線の起点となっている;
また、マドリード周辺の連絡線を経由して北東部へ向かう列車 (一部の中距離列車 (Media Distancia)・エストレージャ (Tren Estrella))やアトーチャ駅 まで続く市内を南北に縦貫するトンネルを経由して南方へ向かう列車 (一部の中距離列車・アルタリア (Altaria)・タルゴ (Talgo)) もある。
エレベーター・駐車場・案内所・カフェテリアが設置されており、地下鉄 (1号線 (スペイン語版 ) ・10号線 (スペイン語版 ) )やバスとも接続している。駅番号は17000、管理区分はU.N. Estacionesである。
中距離列車
R-1 (レヒオナル (普通)): マドリード=チャマルティン - アビラ[ 1]
R-2 (レヒオナル): マドリード=チャマルティン - セゴビア [ 1]
Avant : マドリード=チャマルティン - セゴビア=ギオマール[ 2]
R-3 (レヒオナル): マドリード=チャマルティン - ソリア
R-4 (レヒオナル): マドリード=チャマルティン - アルコス・デ・ハロン - サラゴサ
R-7 (レヒオナル・エクスプレス): マドリード=チャマルティン - アルカサル・デ・サン・フアン - アルバセーテ
R-8 (レヒオナル・エクスプレス/R-598): マドリード=チャマルティン/マドリード=プエルタ・デ・アトーチャ - ハエン
R-20 (TRD ): マドリード=チャマルティン - サラマンカ
R-22 (レヒオナル): マドリード=チャマルティン - バリャドリッド
R-22+R-23 (レヒオナル・エクスプレス): マドリード=チャマルティン - レオン
R-22+R-26 (レヒオナル): マドリード=チャマルティン - サンタンデール
R-22+R-27 (レヒオナル・エクスプレス): マドリード=チャマルティン - ビトリア=ガステイス
R-22+R-29 (レヒオナル): マドリード=チャマルティン - ポンフェラーダ
長距離列車・高速鉄道
2007年 12月23日 にマドリード・バリャドリッド高速鉄道線 が開業した事により、発着列車に変化が生じ、高速鉄道の列車が発着するようになった。
種別
行先
途中駅
AVE
バリャドリッド=カンポ・グランデ
セゴビア=ギオマール
アルタリア
アリカンテ=テルミナル
マドリード=アトーチャ・セルカニアス - アルカサル・デ・サン・フアン - アルバセーテ - アルマンサ - ビリェナ - エルダ・ペトレル
ムルシア・デル・カルメン
アトーチャ・セルカニアス - アルカサル・デ・サン・フアン - ビジャロブレード - アルバセーテ - エリン - カラスパラ - シエサ
カルタヘナ
マドリード=アトーチャ・セルカニアス - アルカサル・デ・サン・フアン - ビジャロブレード - アルバセーテ - エリン - カラスパラ - シエサ - ムルシア・デル・カルメン - バルシカス・マル・メノル - トレパチェコ
インターシティ
アンダイエ
ビジャルバ - アビラ - メディーナ・デル・カンポ - バリャドリッド=カンポ・グランデ - ブルゴス - ミランダ・デ・エブロ - ビトリア - アルサスア - スマラガ - ベアサイン - トロサ - サン・セバスティアン北駅 - イルン
アルビア
ヒホン・セルカニアス
セゴビア・ギオマール - バリャドリッド=カンポ・グランデ - パレンシア - サアグン - レオン - ポラ・デ・レナ - ミエレス・プエンテ - オビエド - ヒホン・ホベジャーノス
サンタンデール
セゴビア・ギオマール - バリャドリッド=カンポ・グランデ - パレンシア - アギラル・デ・カンポー - レイノーサ - トレラベーガ
ビルバオ=アバンド
セゴビア・ギオマール - バリャドリッド=カンポ・グランデ - ブルゴス
アンダイエ
セゴビア・ギオマール - バリャドリッド=カンポ・グランデ - ブルゴス - ミランダ・デ・エブロ - ビトリア - アルサスア - サン・セバスティアン北駅 - イルン
アリカンテ=テルミナル[ 3]
マドリード=アトーチャ・セルカニアス - アルカサル・デ・サン・フアン - アルバセーテ - アルマンサ - ビリェナ - エルダ・ペトレル
タルゴ
ア・コルーニャ=サン・クリストーバル[ 4]
セゴビア・ギオマール - メディーナ・デル・カンポ - サモーラ - プエブラ・デ・サナブリア - ア・グディーニャ - オウレンセ=エンパルメ - オ・カルバジーニョ - サンティアゴ・デ・コンポステーラ
ポンテベドラ[ 4]
セゴビア・ギオマール - メディーナ・デル・カンポ - サモーラ - プエブラ・デ・サナブリア - ア・グディーニャ - オウレンセ=エンパルメ - レドンデーラ - ビーゴ
ア・コルーニャ=サン・クリストーバル[ 4] [ 5]
ビリャルバ - アビラ - メディーナ・デル・カンポ - サモーラ - プエブラ・デ・サナブリア - ア・グディーニャ - オウレンセ=エンパルメ - オ・カルバジーニョ - サンティアゴ・デ・コンポステーラ
ポンテベドラ[ 4] [ 5]
ビジャルバ - アビラ - メディーナ・デル・カンポ - サモラ - プエブラ・デ・サナブリア - ア・グディーニャ - オウレンセ=エンパルメ - レドンデーラ - ビーゴ
ビルバオ・アバンド
アランダ・デ・ドゥエロ・モンテシロ - ブルゴス - ミランダ・デ・エブロ - ジョディオ
アルメリア
マドリード=アトーチャ・セルカニアス - アルカサル・デ・サン・フアン - マンサナーレス - ビルチェス - リナーレス=バエサ - ホダール・ウベダ - グアディクス
エストレーラ
アトランティコ Atlántico フェロール
アビラ - メディーナ・デル・カンポ - バリャドリッド・カンポ・グランデ - ベンタ・デ・バーニョス - パレンシア - サアグン - レオン - ベゲリナ - アストルガ - ポンフェラーダ - オ・バルコ・デ・バルデオーラス - ア・ルーア ・ペティン - サン・クローディオ・キローガ - モンフォルテ・デ・レモス - サリア - ルーゴ - クルティス - ベタンソス =インフェスタ - ベタンソス=シダーデ - ポンテデウメ
コスタ・ブラバ Costa Brava セルベーレ
アルカラ・デ・エナーレス - グアダラハーラ - シグエンサ - アルコス・デ・ハロン - カラタユー - ラ・プエブラ・デ・イハール - カスペ - フリス - モラ・ラ・ノバ - レウス - タラゴナ - サント・ビセンク・デ・カルデルス - バルセロナ=サンツ - グラノリェルス・セントレ - カルデス・デ・マラベーリャ - ジローナ - フラカ - フィゲラス - リャンサ - ポルトボウ [ 6]
トレンホテル
フランシスコ・デ・ゴヤ Francisco de Goya パリ・オステルリッツ
バリャドリッド=カンポ・グランデ - ブルゴス - ビトリア - ポワティエ - ブロワ - オルレアン・レ・ゾーブレ
ルシタニア Lusitania リスボン・サンタ・アポローニャ
エントロンカメント - リスボン・オリエンテ
リアス・ガジェーガス Rías Gallegas ア・コルーニャ=サン・クリストーバル[ 4]
アビラ - メディーナ・デル・カンポ - サモーラ - プエブラ・デ・サナブリア - ア・グディーニャ - オウレンセ=エンパルメ - オ・カルバジーニョ - サンティアゴ・デ・コンポステーラ
リアス・ガジェーガス Rías Gallegas ポンテベドラ [ 4]
アビラ - メディーナ・デル・カンポ - サモーラ - プエブラ・デ・サナブリア - ア・グディーニャ - オウレンセ=エンパルメ - ギジャレイ(トゥイ ) - オ・ポリーニョ - レドンデーラ - ビーゴ
歴史
チャマルティン駅の起源は、マドリード・ブルゴス間の新線建設により北本線の所要時間を短縮する事と合わせてアトーチャ駅とこの路線を新線によって直接接続するという第二共和政 時代の公共事業大臣インダレシオ・プリエト の計画にまで遡る。既に1933年 より第一期工事が開始されたが、スペイン内戦 によってチャマルティン - ブルゴス間の新線建設は頓挫した。
地下鉄チャマルティン駅
1967年 、チャマルティン駅は遂に供用が開始された。この開業と共にマドリード・ブルゴス直通線、アトーチャ - チャマルティン間地下線、同線の途中駅レコレトス駅 (スペイン語版 ) ・ヌエボス・ミニステリオス駅 (スペイン語版 ) 、マドリード-サラゴサ 線のコスラーダ とマドリード - イルン線のラス・マタス を結ぶ連絡線が開業し、内戦によって麻痺した鉄道を再生するプロジェクトは完成した。これによって第二共和政時代からの構想であるマドリード北部を取り囲むように連絡する路線が完成した。
チャマルティン駅の開業に伴って、北駅(Estación del Norte、現在のプリンシペ・ピオ駅 (スペイン語版 ) )の旅客は徐々に減少し、最終的に北駅からの長距離列車の発着は無くなった。旅客の急増は1番線に並行して建てられた小さな暫定駅舎の容量不足を招き、新しい本駅舎の早期建設を余儀なくされた。現在の駅舎は1970年 から1975年 に掛けて、建築家アロンソ、コラレス、モレスンと技術者ラファエル・オラクイアガによって設計された。広い商業区画を持ち、現在でも余裕がある。しかしながら、その大きさは10年間の間にスペインの鉄道に適合しなくなってしまっていた。1980年代 には鉄道網安定化プロセスが開始された。そこでは多くの路線が廃止され、多くの列車が廃止された。
しかし、チャマルティン駅はマドリードで最大の鉄道駅となった。そこには輝きさえあった。AVE の走る事になるマドリード・セビリア 高速鉄道線の開業に向けた駅改修工事により1986年 にアトーチャ駅は閉鎖され、再び北駅を発着する事になったガリシア 方面への列車を除く全ての中・長距離列車がチャマルティン駅を発着するようになり、マドリードの中央駅となった。しかし、1992年 に工事が終わり、新しくプエルタ・デ・アトーチャ駅 が開業すると、チャマルティン駅はその役割を奪われ、二番目の駅となった。そして、高速鉄道計画に含まれる事なく、新線が開業するに連れて長距離旅客をアトーチャ駅に奪われた。
しかし、2004年 からチャマルティン駅は再びスペインの鉄道の表舞台に返り咲く変化の過程にあった。
その最初の表れは2007年 12月23日 のマドリード - バリャドリッド高速鉄道線の開業と乗り入れであった。この開業に伴い、高速鉄道用の国際標準軌 の線路を備えたホームが整備され、さらに古いRENFEのイメージを一新し、ADIFの企業イメージに適合した駅となった。2007年夏には、プエルタ・デル・ソル を経由してアトーチャ駅を結ぶ新しいトンネルの開業に伴い南方面の経路の一部をそちらへ接続する工事が行われた。この2本目の路線は2008年 7月9日 に営業を開始した。
2011年9月には、セルカニアス のマドリード=バラハス空港 第四ターミナル(T4)への乗り入れが開始されている。
将来
以下は入札の公式発表は無いものの、プロジェクトに挙がっている。
チャマルティン計画 の前進を前提とした、駅全体の全面的改良工事。
アメリカ通りを通るバス向けの新しいバスターミナルの建設。
また、マドリード大都市圏の交通結節点 としてふさわしい駅となるよう、地下鉄駅においては将来の新路線を想定した空間が確保されている。
駅構造
レンフェ(アディフ)
10・11番線
のりば
チャマルティン駅には東から西に数えて21本の発着線がある。これらは主に以下のように利用されている。
当面の間、16番線-21番線が標準軌となっている、しかし、15番線も標準軌への改軌が考慮されている。
マドリード地下鉄
チャマルティン駅 (西:Chamartín ) はチャマルティン地区のチャマルティン鉄道駅地下に位置するマドリード地下鉄 の駅。1号線と10号線が乗り入れている。2007年より広いコンコース を持つ4階層構造となっている。さらに11号線が乗り入れる計画になっている。
10号線のホームは1982年 6月10日 に旧8号線の開業に伴いそのホームとして使用が開始された。その状態が1998年 1月8日 まで続き、その後2004年 から2006年 にかけては変化があり、2007年 3月30日 金曜日 に1号線のホームが供用開始された。
コンコースは改札口の先でそれぞれのホームに行く為の線路下を通る地下道につながっており、他方では鉄道駅の入口と繁華街へも繋がっている。エレベーター・駐車場・案内所がある。
Aゾーン(運賃区)に属している。
駅周辺
路線バス
発着バス路線
路線
行先
事業者
5
プエルタ・デル・ソル
EMT
80
プラサ・デ・カスティーリャ
EMT
152A
サン・セバスティアン・デ・ロス・レイエス (フエンカラル経由)
インテルブス
154A
サン・セバスティアン・デ・ロス・レイエス - ローサ・デ・ルクセンブルゴ (フエンカラル経由)
インテルブス
815
アルコルコン[ 7]
リョレンテ
L10
フエンカラル駅 クアトロ・ビエントス駅
EMT
隣の駅
セルカニアス
マドリード地下鉄
脚注
^ a b マドリード - エル・エスコリアル間もしくはマドリード - セルセディーリャ間のセルカニアス・マドリードC-8線列車の一部がそのまま直通
^ 2008年 2月20日 よりマドリード・バリャドリッド高速鉄道線 経由で運行開始
^ この列車はヒホン及びサンタンデールから来る。
^ a b c d e f ア・コルーニャ発着とポンテベドラ発着の列車はマドリード・オウレンセ間併結
^ a b この列車は土曜日 にガリシア からアリカンテ へ向かい、日曜日にアリカンテからガリシアへ向かう。チャマルティンからアリカンテまではアルタリアとして運行される。
^ マドリード行列車はセルベーレ - ポルトボウ間営業無し(ポルトボウ始発)
^ この路線は放射状の経路を取らず第1回廊から第5回廊を結びつけて、フエンカラル・エル・パルド、アラバカ、ポスエロ・デ・アラルコンを経由して最終的にアルコルコンに至る。
^ C-2線のCIVIS列車のみ
^ この駅へはトレス・オリボス駅で乗り換えが必要
関連項目
外部リンク