PROFILPELAJAR.COM

チン兄弟同盟; Chin Brotherhood Alliance
	ビルマ語: ချင်းညီနောင်
活動期間	2023年12月30日-現在
構成団体	チン民族防衛隊; チンランド防衛隊-カンペレッ; チンランド防衛隊-マトゥピ第1旅団; チンランド防衛隊-ミンダッ; マーラランド防衛隊; ゾランド防衛隊;
活動地域	チン州; マグウェ地方域; ザガイン地方域; 印緬国境（英語版）
関連勢力	関連国国民統一政府; 関連勢力アラカン軍; バマー人民解放軍; 国民防衛隊; ヨー軍（Yaw Army）; ヨー防衛隊（Yaw Defense Force）;
敵対勢力	敵対国ミャンマー (国家行政評議会) ミャンマー軍ミャンマー陸軍北西軍区; 西部軍区; ; ミャンマー空軍; ミャンマー警察（英語版）ミャンマー国境警察; ; ; 敵対勢力; チンランド評議会; ゾミ革命軍（英語版）
戦闘	ミャンマー内戦ミャンマー内戦 (2021年以降) 1027作戦; チンドウェの戦い（英語版）; ;
	テンプレートを表示

チン兄弟同盟（チンきょうだいどうめい、英語: Chin Brotherhood Alliance: CBA）はミャンマー・チン州で活動する複数の少数民族武装勢力の軍事・政治同盟である。CBAはミャンマー内戦中の2023年12月30日に結成され、チン州とチン民族コミュニティにおける協働を促進することを目的としている^[5]。CBAは、チンランド憲法、チンランド評議会、チンランド国家の制定が「民主的な基準を遵守しておらず、平等性を欠き、チン族全体の結束を代表も反映もしていない」と主張するチンランド防衛隊（CDF）によって結成された。

チンランド評議会との対立

マーラランド防衛隊（MDF）がチン民族軍（CNA）兵士1人を殺害し、CDF-マーラの兵士数人を拘束したと報じられた。その後の2024年1月31日、CDF-マーラ、CDF-パレッワ、CDF-タントラン、CDF-ゾフェイ、CDF-ラウトゥ、CDF-センタンは、CNAとともに、CBA構成組織であるMDFへの攻撃を開始した^[6]。1ヶ月後、MDFとCNAはチン州とラカイン州の境界近くのパレッワ郡区で衝突した^[3]。同年5月初旬、CBAがチンドウェの町を占領した後、CBAはチンランド評議会（Chinland Council: CC）とチン民族戦線（CNF）がチン州の紛争にかこつけて町を占領し、領土支配を拡大しようとしていると非難した。同声明では、CNFに対しチン州の州都ハカへの攻撃を優先するよう促し、対立が続く場合は同盟が「反撃」すると警告した。チンランド評議会のメンバーであるCDFマトゥピ（第2旅団）は、この警告を非難した^[3]。

マトゥピのチン族抵抗勢力が二分されたことはCBAとCCの対立をより複雑化させた。6月9日、アラカン軍（Arakan Army: AA）とヨー軍（Yaw Army）の支援を受けたCBAがマトゥピ郡区のミャンマー軍キャンプと大隊への攻撃を開始した。CBAの攻撃開始後、CCはマトゥピ郡区のマトゥピ丘陵にあるミャンマー軍第140歩兵大隊基地に対して攻撃を開始した。同月18日、CBAとCCの間でマトゥピの支配を巡り、戦闘が発生した。同月23日、マトゥピ防衛隊資金調達委員会は、マトゥピ郡区におけるCBAとCCの紛争を解決するため、即時交渉を行うよう求めていた。同月24日、CCは撤退し、CBAに第140歩兵大隊への攻撃を許した。そして同月25日、CBAとAAはマトゥピ丘陵のミャンマー軍基地を占領した^[7]。

同年6月にはインド・ミゾラム州の中部青年ライ協会（Central Young Lai Association: CYLA）が、アラカン軍の占拠するチン州パレッワを通じてラカイン州へと向かう物資の流れを封鎖した。ライ・チンはCNFの主要な民族であり、CNFがAAのパレッワからの撤退を求めて圧力をかけるために妨害活動を行ったと見られている^[8]。

同年7月にはCCが対話を通じた解決を望むなど、事態は緊張の緩和へと向かった^[9]。同年8月にはCBAとCCがインドで会談を行うことが発表された^[10]。双方の緊張緩和に向けて国民統一政府（NUG）も活動しており、NUGのチョーゾーは外部からの仲介が役立つと示唆している^[8]。