ダリオ・サリッチ(Dario Šarić, 1994年4月8日‐)は、クロアチアのシベニク出身のプロバスケットボール選手。NBAのデンバー・ナゲッツに所属している。ポジションはパワーフォワードまたはセンター。
経歴
NBA以前
2009年にKKズリニェヴァツに加入しプロデビュー、2010年KKドゥブラバ、2011年KKザグレブ、2012年にはKKシボナに移籍した。
2014年のNBAドラフトに19歳でエントリーし、オーランド・マジックから1巡目12位で指名され、その後フィラデルフィア・76ersに交渉権が移動した。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
2016-17シーズン開幕前の2016年7月14日、フィラデルフィア・76ersと契約[1]。2017年3月24日のシカゴ・ブルズ戦で自身初の30得点以上となる32得点を記録した[2]。NBA1年目は81試合(36先発)に平均23.6分の出場で、12.8得点、6.3リバウンド、2.2アシスト、0.7スティール、0.4ブロックなどの好成績を記録し、NBAオールルーキーチーム(1st)を受賞した(新人王はマルコム・ブログドン)。
2017-18シーズンは球団として6年ぶりのプレーオフ出場となり、全10試合で先発出場し、平均17.2得点、7.3リバウンド、3.5アシストなどの好成績を記録したが、カンファレンス準決勝でボストン・セルティックスに1勝4敗で敗退した。
ミネソタ・ティンバーウルブズ
2018-19シーズンの2018年11月、ジミー・バトラー絡みの大型トレードによりミネソタ・ティンバーウルブズに移籍した[3]。
フェニックス・サンズ
2019年のドラフトの後、フェニックス・サンズの6位指名のジャレット・カルバーとのトレードでティンバーウルブズの11位指名のキャメロン・ジョンソンと共にサンズへ移籍した(ドラフト指名選手はどちらも当時は交渉権のみの移動)[4]。
2020-21シーズン開幕前の2020年11月、サンズと3年2700万ドルで契約を延長した[5]。2021年1月11日のワシントン・ウィザーズ戦の後、新型コロナウイルスの規定で出場制限となり、その後に右足首の捻挫もあって13試合を欠場し、2月13日に試合に復帰した[6]。サンズは開幕前にクリス・ポールをトレードで獲得し、球団として11年のプレーオフ出場となった。2021年のNBAファイナルに出場したが、サリッチは初戦の第1クォーターに右膝を痛めて途中退場し、その後前十字靭帯断裂が判明し、シーズンを終えた[7]。サンズはミルウォーキー・バックスに2勝4敗で敗退した。このシーズンはパワーフォワードにジェイ・クラウダーやキャメロン・ジョンソンが多く起用されたことで、センターとしてディアンドレ・エイトンの控えとして出場し、フランク・カミンスキーと出場時間を分け合ったことで、出場機会が激減した。
オクラホマシティ・サンダー
2022-23シーズン、2023年2月9日にダリアス・ベイズリーとのトレードでオクラホマシティ・サンダーへ移籍した。
ゴールデンステート・ウォリアーズ
2023-24シーズン開幕前の7月12日にゴールデンステート・ウォリアーズとの契約に合意した。
デンバー・ナゲッツ
2024-25シーズン開幕前の2024年7月12日にデンバー・ナゲッツとの契約に合意した[8]。
個人成績
NBA
レギュラーシーズン
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
TO
|
PPG
|
2016–17
|
PHI
|
81 |
36 |
26.3 |
.411 |
.311 |
.782 |
6.3 |
2.2 |
.7 |
.4 |
2.3 |
12.8
|
2017–18
|
78 |
73 |
29.6 |
.453 |
.393 |
.860 |
6.7 |
2.6 |
.7 |
.3 |
1.9 |
14.6
|
2018–19
|
13 |
13 |
30.5 |
.364 |
.300 |
.900 |
6.6 |
2.0 |
.3 |
.2 |
1.9 |
11.1
|
MIN
|
68 |
28 |
23.9 |
.454 |
.383 |
.875 |
5.5 |
1.5 |
.6 |
.1 |
1.1 |
10.5
|
2018-19計
|
81 |
41 |
25.0 |
.437 |
.365 |
.880 |
5.6 |
1.6 |
.6 |
.1 |
1.2 |
10.6
|
2019–20
|
PHX
|
66 |
51 |
24.7 |
.476 |
.357 |
.844 |
6.2 |
1.9 |
.6 |
.2 |
1.3 |
10.7
|
2020–21
|
50 |
4 |
17.4 |
.447 |
.348 |
.848 |
3.8 |
1.3 |
.6 |
.1 |
1.1 |
8.7
|
2021–22
|
負傷により全休
|
2022–23
|
37 |
12 |
14.4 |
.427 |
.391 |
.818 |
3.8 |
1.5 |
.4 |
.1 |
1.0 |
5.8
|
OKC
|
20 |
0 |
13.7 |
.515 |
.391 |
.844 |
3.3 |
.9 |
.4 |
.1 |
1.0 |
7.4
|
2022-23計
|
57 |
12 |
14.1 |
.458 |
.391 |
.829 |
3.6 |
1.3 |
.4 |
.1 |
1.0 |
6.4
|
2023–24
|
GSW
|
64 |
9 |
17.2 |
.466 |
.376 |
.849 |
4.4 |
2.3 |
.5 |
.2 |
1.2 |
8.0
|
通算
|
477 |
226 |
22.8 |
.445 |
.362 |
.839 |
5.4 |
1.9 |
.6 |
.2 |
1.5 |
10.6
|
- 2019-20シーズンは73試合で打ち切り、2020-21シーズンは72試合制
プレーオフ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
TO
|
PPG
|
2018
|
PHI
|
10 |
10 |
32.9 |
.421 |
.385 |
.850 |
7.3 |
3.5 |
1.0 |
.4 |
1.5 |
17.2
|
2021
|
PHX
|
14 |
0 |
10.5 |
.467 |
.444 |
.929 |
2.5 |
1.0 |
.1 |
.1 |
.4 |
4.5
|
通算
|
24 |
10 |
19.8 |
.432 |
.400 |
.870 |
4.5 |
2.0 |
.5 |
.2 |
.9 |
9.8
|
ユーロリーグ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
PIR
|
2011–12
|
KKザグレブ
|
4 |
3 |
15.0 |
.200 |
.167 |
.500 |
4.5 |
.5 |
.3 |
.3 |
2.0 |
.8
|
2014–15
|
アナドル・エフェスSK
|
27 |
22 |
24.4 |
.433 |
.306 |
.707 |
6.4 |
2.3 |
.7 |
.4 |
9.9 |
12.6
|
2015–16
|
24 |
18 |
22.4 |
.500 |
.403 |
.939 |
5.8 |
1.5 |
.5 |
.5 |
11.7 |
13.5
|
通算
|
55 |
43 |
22.9 |
.457 |
.350 |
.783 |
6.0 |
1.8 |
.6 |
.4 |
10.1 |
12.1
|
クロアチア代表
2010年、U-16欧州選手権において1試合平均24.3得点、11.5リバウンド、5.8アシストを記録。決勝のリトアニア戦ではトリプルダブル(30得点、11リバウンド、11アシスト)を記録して金メダル獲得に貢献し、満場一致で同大会MVPに選出された[9]。
2011年、17歳でU-19世界選手権に出場し、出場選手中4位の18.1得点、同3位の10.1リバウンドを記録した[10]。
2012年、U-18欧州選手権選手権では1試合平均25.6得点(1位)、10.1リバウンド(2位)を記録。決勝のリトアニア戦では39得点をあげて、金メダル獲得に貢献し、MVPに選ばれた[11]。
2013年、U-19世界選手権で1試合平均、20.3得点、11.2リバウンド、4.9アシストの活躍を見せチームは8位、自身は大会ベスト5に選ばれた。同年9月にはFIBA欧州選手権のクロアチア代表にも選ばれ、チームは4位だった[12]。
2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、グループリーグの対スペイン戦で、72-70で迎えた第4クォーター残り数秒の場面で、逆転のレイアップシュートを狙ったパウ・ガソルの背後から、価千金のブロックショットを決め、勝利をもたらした。
ユーロバスケット2017(英語版)、ユーロバスケット2022(英語版)にも出場している[13]。
ナイキ・フープサミット
2011年、2012年と2年連続で19歳以下のアメリカ選抜対世界選抜の試合ナイキ・フープサミットに選抜されている。
2011年度は7得点、6リバウンド。2012年度は13得点、14リバウンドの活躍で世界選抜チームを勝利に導いた[14][15]。
プレースタイル
| この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2023年1月) |
あらゆる面で平均以上のアジリティを持つPF/C。3Pが得意で、シューターを兼任することもできる。また、フリースローがうまくファールをもらいやすいプレーをすることが多い。[要出典]
脚注
関連項目
外部リンク