『ターナー、光に愛を求めて』(ターナーひかりにあいをもとめて、Mr. Turner)は2014年にイギリス、ドイツ、フランスで製作された伝記映画である。18世紀末から19世紀にかけて活躍したイギリスのロマン主義の画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの人生を題材にしている。監督・脚本はマイク・リー、主演はティモシー・スポールが務める。
本作は2014年5月に開催された第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された[3]。パルム・ドールの受賞は逃したが、ティモシー・スポールが男優賞、撮影監督のディック・ポープがバルカン賞を受賞した[4]。
概略
本作はイギリスの画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの後半生に焦点を当てている。尊敬する父親の死から大きな影響を受け、自らの性的欲望を発散する相手として見ていたメイドから愛された画家の物語である。 最晩年、ターナーは海辺に暮らす宿屋の女性と深く親交を結び、チェルシーで生涯を終えた。
キャスト
公開
本作は2014年5月に開催された第67回カンヌ国際映画祭でプレミアを迎えた[5]。また、2014年9月に開催された第39回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーションにおいても上映された[6]。
騒動
劇場公開の約3週間前となる2014年11月27日、本作の本編映像がPeer to Peerのファイル共有サイト上に流出した(ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントへのハッキング事件)。『ANNIE/アニー』、『アリスのままで』なども同時に流出した。6万3000回以上のダウンロードがあったことが判明している[7]。
評価
本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには108件のレビューがあり、批評家支持率は97%、平均点は10点満点で8.5点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「ティモシー・スポールの熟練の演技とマイク・リーの見事な演出に支えられている。『ターナー、光に愛を求めて』はハリウッドが作った伝記映画よりも上質な作品だ。」となっている[8]。また、Metacriticには34件のレビューがあり、加重平均値は95/100となっている[9]。
英ガーディアン紙が選ぶ2014年映画ベスト10の第10位を獲得[10]。
受賞
出典
外部リンク
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