ジェンダーバイオレンス
ジェンダーバイオレンス(和製英語〈ラテン文字表記: gender violence〉、GV)とは夫婦や恋人など、親しい関係にあるカップル内において行われる暴力。 概要近親者に暴力的な扱いを行う行為・ないしは暴力によって支配する行為全般を、このように呼ぶが、ここでいう虐待には以下の種類がある。
被害者の状況欧米ではこの30年、日本ではおおよそこの10年あまり、取り組みが積み重ねられ、その深刻な実態が明らかにされるようになった。平成17年度に行われた「男女間における暴力に関する調査」(内閣府)によれば
となっている[1]。 被害内容については、
となっている。 上述した通り被害者の7〜8割は女性であることから、ジェンダー・バイオレンスは女性を主な被害者としてとらえられている。また、専門機関を含めてジェンダー・バイオレンスを「妻が夫から受ける暴力」に限定して定義していることも少なくない。しかし、夫婦間暴力における男性の被害者は約三分の一であり決して少なくない。アメリカ合衆国では男性に対するドメスティック・バイオレンス (DV) の深刻性が十分に認知されており、ミネソタ州でジョージ・ギリランドが開設したものを嚆矢として、私営の男性専用のDVシェルターが多数存在する。 「ドメスティック・バイオレンス」との混乱
本来「ジェンダーバイオレンス」という語が使われるべきところで、夫婦間の暴力を意味する「ドメスティック・バイオレンス」が使われる場合がある。たとえば、恋人間の暴力については「ジェンダーバイオレンス」の語がふさわしいのだが、「ドメスティック・バイオレンス」の語が使われる場合がある。 第6回千葉県男女共同参画推進懇話会条例専門部会[2]においても、ドメスティック・バイオレンスという用語の分かりにくさについて言及し、この語のアメリカでの用法について、
と報告している。 脚注出典
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