ジェイソン・ライトマン(Jason Reitman, 1977年10月19日 - )は、カナダ及びアメリカ合衆国の[1]映画監督・脚本家・映画プロデューサー。カナダとアメリカの両方の国籍を持っている。
生い立ち
ケベック州モントリオールで、父親で映画監督のアイヴァン・ライトマン、母親で女優のジュヌヴィエーヴ・ロベールの間に生まれる。妹のキャサリンとキャロラインは女優である。父はユダヤ系であり、チェコスロヴァキアで生まれたがホロコーストから逃れてカナダに移った。また、母はキリスト教徒でフランス系カナダ人である[2][3][4]。子供の頃に一家でロサンゼルスに移った[5]。ジェイソンは自身の幼年期を「敗北者で、映画オタクで、シャイだった」と語っている[6]。1980年代後半に父親の作品にカメオ出演をし、また、製作アシスタントとして活動を始めた。彼は父の映画の編集室で多くの時を過ごし、プロセスを学んだ。
1995年にハーバード・ウェストレイク・スクール(英語版)を卒業した。高校で彼は走高跳の選手であった[7]。大学は南カリフォルニア大学に進み、卒業した。
キャリア
1998年公開の短編映画『Operation』で脚本家としてデビューし、同作品はサンダンス映画祭にも出品された。その後も短編映画を製作2000年に入ると、コマーシャル製作会社テイク・アンド・パートナーズと契約し、ホンダ、任天堂、デニーズなど多数のCMを手掛けた。
2005年、クリストファー・バックリーの小説『ニコチン・ウォーズ』を原作としたライトマンの長編映画第1作目『サンキュー・スモーキング』が公開され、全世界での興行収入は3900万ドル以上に達した。また、批評的にも成功し、インディペンデント・スピリット賞では脚本賞を受賞し、ゴールデングローブ賞でも2部門で候補に挙がった。『サンキュー・スモーキング』の成功後、ライトマンは次回作は別の本の映画化であるとインタビューで語った。また彼はオリジナル企画でバックリーと共作する計画があると述べた[8]。前者の企画は最終的に『マイレージ、マイライフ』となったが、後者は2011年10月時点で未だ実現に至っていない。
第2作『JUNO/ジュノ』は2007年のトロント国際映画祭でプレミア上映されて高い反響を得て[9]、同年12月に公開された。同作は批評家に絶賛され、同年のアカデミー賞では作品賞などの候補となり、ライトマン自身も監督賞で挙がった。ライトマンはその他にもカナディアン・コメディ賞の監督賞など、多数の賞を受賞した。『JUNO/ジュノ』の北米での興行収入は1億4000万ドル以上に達し、彼のキャリアで最大のヒット作となり、また、『キンダガートン・コップ』以降の父の作品のどれよりも成功した作品となった[10]。
2009年公開の『マイレージ、マイライフ』でアカデミー監督賞・脚色賞にノミネートされた。
私生活
2004年に脚本家のミシェル・リーと結婚し[11]、短編映画『Consent』の脚本を共同執筆した[12]。2006年にが長女が誕生した。2011年に離婚を申請した。
フィルモグラフィ
映画
テレビシリーズ
年
|
作品名
|
役割
|
備考
|
2007
|
ジ・オフィス The Office
|
監督
|
第4シーズン第9話「地元のCM広告」
|
2008
|
第5シーズン第9話「トビーをハメろ」
|
TBA
|
Untitled Ghostbusters Animation
|
製作総指揮
|
Netflixオリジナルアニメ
|
出典
- ^ Thompson, Bob. “Jason Reitman: Perfect weather to fly”. nationalpost.com. 2010年3月24日閲覧。
- ^ “Jason Reitman just 'had to make' 'Juno'”. CTV. (2009年12月5日). http://www.ctv.ca/servlet/ArticleNews/story/CTVNews/20070906/Toronto_film_JUNO_070906/20070907?s_name=tiff2007&no_ads= 2010年1月18日閲覧。
- ^ http://www.ebar.com/arts/art_article.php?sec=film&article=701
- ^ Jason Reitman just 'had to make' 'Juno'
- ^ “Jason Reitman Biography”. movies.yahoo.com. May 24, 2010閲覧。
- ^ Ebert, Roger. ""Juno's" Reitman on Ellen Page", Chicago Sun-Times, 2007-12-08. Retrieved on January 4, 2008.
- ^ 『JUNO/ジュノ』のコメンタリーより
- ^ Wines, Shawn (2006年). “Lobbying is Kind of Funny”. Ignore Magazine. 2007年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月10日閲覧。
- ^ Evans, Ian (2007), Juno premiere at the 2007 Toronto International Film Festival, http://www.digitalhit.com/galleries/27/424/ 2009年12月7日閲覧。
- ^ "Juno - Box Office Mojo", Box Office Mojo, 2007-01-03. Retrieved on January 4, 2008.
- ^ Biography for Michele Lee - IMDb(英語)
- ^ Consent - IMDb(英語)
外部リンク
|
---|
脚本賞(1995–1996年、 2001–2008年 現在は廃止。) | |
---|
オリジナル脚本賞(1997–2000年、 2009年–現在) | |
---|
脚色賞(1997–2000年、 2009年–現在) | |
---|