ショウガ目(ショウガもく、Zingiberales)は、単子葉植物の目の一つ。ショウガ科をタイプ科とする。ウコン、カルダモン、クズウコン、ショウガ、ミョウガ、バナナなどが含まれる。
熱帯を中心に分布する。花茎を除いて地上に茎を出さない。バナナなどに見られる直立した茎のような構造は、実は葉鞘が何重にも巻いて作られたもので、偽茎と言われる。
バナナやバショウに代表される、葉の中軸からほぼ直角に葉脈が平行に出る葉の構造を持つ。このため強度を保ったまま葉を大型化させることが可能になった。花は左右相称で大型のものが多い。
ツユクサ類に含まれ、中でもツユクサ目と近縁だと考えられている。8科に約100属2200種を含む[1]。
クロンキスト体系ではショウガ亜綱のタイプ目で、APGと同じ8科を含む。新エングラー体系でもほぼ同じ5科(バショウ科・ショウガ科・カンナ科・クズウコン科・ロウイア科)を含む。
次のような系統樹が得られている。バショウ科は萼と花弁が同形だが、それ以外のグループでは分化している。オウムバナ科以降は仮雄蕊を持つようになる[2]。
バショウ科
ゴクラクチョウカ科
ロウイア科
オウムバナ科
カンナ科
クズウコン科
オオホザキアヤメ科
ショウガ科
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