海上に顔を出すサメ
サメ映画 (サメえいが、英語 : Shark Movies )とは、1匹以上のサメ を主な脅威(悪役)として描き、サメという海の捕食者と人間との生存をかけた戦いを描く映画のことである[ 1] 。
一般的に、サメが人間を襲うというインパクトからホラー スリラー映画 や動物パニック映画 のジャンルに属することが多いが、ドラマ 作品やコメディー 作品として描かれることもある。
共通点
サメ映画の共通点としては
主な敵役は、巨大で脅威的な人食いザメ[ 2] [ 3]
サメと一緒に海 中に閉じ込められたり、取り残されたりする人々のグループ[ 2]
多くのサスペンス 要素、緊張感、ジャンプスケア 演出
窮地を救って、サメを倒そうとする勇敢な人物[ 4]
水着 姿の女性
などが挙げられる。
主に登場するサメ
正面を向くホホジロザメ
歴史
サメ映画の歴史は古く、『ジョーズ 』以前のサメ映画といえば、1936年の『White Death 』、1956年の『虎鮫作戦 (英語版 ) 』、1969年の『シャーク! (英語版 ) 』が代表的である[ 1] [ 5] 。『ジョーズ』(1975年)はサメ映画の常識を覆し、『ジョーズ2 』(1978年)、『ジョーズ3 』(1983年)、『ジョーズ'87 復讐篇 』(1987年)と3本の続編が続いた。また、1976年の『Mako: The Jaws of Death 』、1977年の『オルカ 』(サメではなくシャチ が人間を襲う)、1981年の『ジョーズ リターンズ (英語版 ) 』(『ジョーズ』とあまりにも似ているためユニバーサルスタジオに訴えられた)など、明らかな模倣作品 も多数製作された。
1999年公開の『ディープ・ブルー 』以降、ネタ 切れやマンネリ化 等で、メジャースタジオ 制作で劇場公開されるサメ映画の本数が大幅に減り、2003年の『オープンウォーター 』を除き、主にビデオスルー やテレビ映画 、単館系 のZ級~B級映画 が中心となっていた。しかし、2013年にオリジナルビデオ としてリリースされた『シャークネード 』がカルト的な人気 を獲得したことや、2016年公開の『ロスト・バケーション 』が、世界興行収入 で一億ドルを越える久々のヒット作となったことで、サメ映画が商業的に稼げるジャンルだと再発見され、2010年代後半以降は、劇場公開されるサメ映画も再び増えている。
2010年代にかけても、『海底47m 』(2017年)や『MEG ザ・モンスター 』(2018年)など、数多くのサメ映画が製作され続けている[ 6] 。
サメ映画の一覧
『ジョーズ』シリーズ
ブルースの模型
『シャークネード』シリーズ
『シャークネード』シリーズは、竜巻によって上空へと巻き上げられたサメが、人間を襲う様子を描いている。
『オープン・ウォーター』シリーズ
『海底47m』シリーズ
年代順
1930年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
その他
サメを主題としていなくても、さまざまな形でサメが登場する映画は多く存在する。
例えば、『007/サンダーボール作戦 』や『007/死ぬのは奴らだ 』、『007/私を愛したスパイ 』、『007/ユア・アイズ・オンリー 』、『007/消されたライセンス 』では、ボンドの敵が裏切り者や裏切りを疑われる者に対して、暴力的で過激な処刑 (英語版 ) 方法としてサメを使用している。
ボンド映画の多くの要素をパロディ化した映画『オースティン・パワーズ 』シリーズでは、悪役のDr.イーブル が、頭にレーザービーム照射装置を取り付けたサメを手に入れることができず、非常に不愉快な思いをするシーンがある。ただし、彼の願いは、第3作目で叶えられることになる。
『バットマン 』(1966年)に登場するサメは、ヘリコプターの縄梯子を上るバットマンを襲い、バットシャーク撃退剤(Bat-shark repellent)を噴射されて爆発する。
『ファインディング・ニモ 』 Finding Nemo (2003年)
ディズニー /ピクサー 制作によるアニメ映画。ハンマーヘッドシャーク のアンカー、ホホジロザメ のブルース、アオザメ のチャムというサメのトリオが登場する。彼らは、サメの印象を良くしようとベジタリアンを標榜し、罪のない魚を食べたいという本能的な欲望に抗っている姿が描かれている。
ディズニー/ピクサー制作によるアニメ映画。『ファインディング・ニモ』の続編。デスティニーという名前のジンベエザメ が登場する。
デイヴィ・ジョーンズの配下であるマッカスは、傷だらけの頭部がハンマーヘッドシャークのような頭をし、サメのように鋭い牙のような歯を持っている。
ディズニー映画。アンデッド シャークが登場する。
『パシフィック・ウォー 』 USS Indianapolis: Men of Courage (2016年)
太平洋戦争末期を描く戦争映画。撃沈された巡洋艦 インディアナポリス の乗組員たちが海上で救出を待つ間、獰猛なサメに襲われ、次々と命を落とす[ 11] 。
『ジョーズ』に登場するサム・クイント(ロバート・ショウ )は、太平洋戦争中に巡洋艦インディアナポリスに乗り込んでいたという設定。
『マダガスカル2 』 Madagascar 2: Escape to Africa (2008年)
わずかなシーンながらも、サメが登場する。
ゾンビがサメと格闘するシーンがある[ 16] 。
1947年、古代ペルーの筏 を再現して太平洋横断に挑戦した男たちの海洋アドベンチャー映画。太平洋横断中にサメに襲われる[ 3] 。
サメが泳ぐ水槽内での格闘シーンがある。
キング・シャーク (英語版 ) という、サメ と人間のハイブリッドであるキャラクターが登場する。人間の肉が好物で、頭から丸呑みにしてしまう。元々は、アクアマン や、フラッシュ 、スーパーボーイ のヴィラン。
出典
備考
^ Open Water 2 has been excluded from this list. Although it is nominally part of the Open Water franchise, it is thematically unrelated to either Open Water or Open Water 3 .
脚注
関連項目
外部リンク