サミー・ヘイガー&フレンズ

『サミー・ヘイガー&フレンズ』
サミー・ヘイガースタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロックブルースロックカントリーロック
時間
レーベル フロンティアーズ・レコード
プロデュース サミー・ヘイガー、ジョン・クニベルティ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 23位(アメリカ[3]
  • 79位(ドイツ[4]
  • 92位(イギリス[5]
  • 97位(スイス[6]
  • 130位(ベルギー・フランデレン地域[7]
  • 146位(日本[2]
  • サミー・ヘイガー アルバム 年表
    コズミック・ユニヴァーサル・ファッション
    (2008年)
    サミー・ヘイガー&フレンズ
    (2013年)
    Lite Roast(with ヴィック・ジョンソン)
    (2014年)
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    サミー・ヘイガー&フレンズ』(Sammy Hagar & Friends)は、サミー・ヘイガー2013年に発表したスタジオ・アルバム

    背景

    ヘイガーによれば、当初はキャリアを俯瞰したベスト・アルバムに追加する新曲を作るつもりだったが、最終的には新作アルバムの制作に発展したという[8]チキンフットでの盟友ジョー・サトリアーニマイケル・アンソニーチャド・スミスや、モントローズ時代の盟友達に加えて、キッド・ロック、ロニー・ダン、ニール・ショーンジャーニー)、ナンシー・ウィルソンハート)を含む多数のゲスト・ミュージシャンが迎えられた[9]

    「ノット・ゴーイング・ダウン」は、ライヴァル・サンズ英語版のメンバーとして知られるジェイ・ブキャナンが提供した曲である[10]デペッシュ・モードのカヴァー「パーソナル・ジーザス英語版」は、本作ではブルースロック的な解釈がなされており[11]、ヘイガーはスタジオへ移動していた車の中でこの曲を聴き、「ゴーイング・ダウン」のセッションに参加したショーン、アンソニー、スミスに、この曲も録音しようと提案したが、その時は3人ともオリジナル・ヴァージョンを知らず、ダウンロード音源を聴いた上でジャム・セッションを行ったという[8]。「ノックダウン・ドラッグアウト」はヘイガーとキッド・ロックのデュエット・ナンバーで、ヘイガーはジェイムズ・ヘットフィールドメタリカ)も一部パートに起用しようと考えたが、ヘットフィールドは光栄だと感じつつも「俺のスタイルとは違う」という理由で断ったという[9]

    デラックス・エディション盤ボーナス・トラックの「スペース・ステーション#5」は、モントローズ時代の曲の再演で、2012年4月29日に行われたロニー・モントローズ・トリビュート・コンサートにおいて録音されたライブ音源である[12]

    反響・評価

    母国アメリカでは発売初週に約1万5千枚を売り上げ[13]、総合アルバム・チャートのBillboard 200では23位に達して、ヘイガーのソロ・プロジェクトのアルバムとしては『レッド・ヴードゥー』(1999年)以来14年ぶりに全米トップ40入りを果たした[3]。また、『ビルボード』のインディペンデント・アルバム・チャートでは2位、ハード・ロック・アルバム・チャートでは4位、ロック・アルバム・チャートでは8位を記録した[3]。イギリスでは2013年10月12日付の全英アルバムチャートで92位となり、『ヘイガー・USA』(1987年)以来26年ぶりに全英トップ100入りを果たした[5]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「サミー・ヘイガーは自身がパーティーの代名詞となるよう努めてきただけに、『サミー・ヘイガー&フレンズ』のようなパーティー・レコードを出すことは理にかなっている」「ヘイガーに関する新しい発見は見出せないが、パーティーでサミーの音楽をかけた人々や、休暇でカボ・ワボを訪れようとしている人々にとっては、古いフリップ・フロップのようにしっくり来るだろう」と評している[11]

    収録曲

    特記なき楽曲はサミー・ヘイガー作。

    1. ワインディング・ダウン - Winding Down - 2:29
    2. ノット・ゴーイング・ダウン - Not Going Down (Jay Buchanan) - 4:57
    3. パーソナル・ジーザス英語版 - Personal Jesus (Martin Gore) - 4:50
    4. ファーザー・サン - Father Sun - 3:41
    5. ノックダウン・ドラッグアウト - Knockdown Dragout (Sammy Hagar, Dennis Hill, Ken Livingston, Kyle Homme, Stephen Garvy, Kevin Baldes) - 2:17
    6. ランブリン・ギャンブリン・マン - Ramblin' Gamblin' Man (Bob Seger) - 2:36
    7. バッド・オン・フォーズ・アンド・シボレーズ - Bad on Fords and Chevrolets (Ronnie Dunn, Ray Wylie Hubbard) - 3:20
    8. 魅惑のマルガリータヴィル - Margaritaville (Jimmy Buffett) - 4:53
    9. オール・ウィ・ニード・イズ・アン・アイランド - All We Need Is an Island - 2:42
    10. ゴーイング・ダウン〜ライヴ・イン・スタジオ・テイク1 - Going Down (Don Nix) - 4:27

    日本盤ボーナス・トラック

    ボーナスDVDが付属した初回限定盤(VQCD-10347)のトラック・リストに準拠。日本通常盤(VQCD-10348)には「オール・ウィ・ニード・イズ・アン・アイランド(アコースティック・ヴァージョン)」のみ収録され、「スペース・ステーション#5」はヨーロッパで発売されたデラックス・エディション盤(FR CDVD 616)にも収録された。

    1. スペース・ステーション#5 - Space Station #5 (Live from Ronnie Montrose Tribute Concert) (S. Hagar, Ronnie Montrose) - 5:35
    2. オール・ウィ・ニード・イズ・アン・アイランド(アコースティック・ヴァージョン) - All We Need Is an Island (Acoustic version) - 2:02

    デラックス・エディション盤ボーナスDVD

    1. トラック・バイ・トラック(アルバム収録曲解説) - Track-by-Track
    2. ノックダウン・ドラックアウト(ミュージック・ビデオ) - Knockdown Dragout (Music Video)
    3. ビハインド・ザ・シーンズ(ドキュメンタリー映像) - Behind the Scenes

    参加ミュージシャン

    • サミー・ヘイガー - リード・ボーカル(all songs)、アコースティック・ギター(on #1, #9)、エレクトリック・ギター(on #2, #4, #5, #6, #7)、ラップ・スティール(on #4)、バッキング・ボーカル(on #4, #5)
    • タジ・マハール - リード・ボーカル(on #1)
    • キッド・ロック - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル(on #5)
    • ロニー・ダン - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル(on #7)
    • トビー・キース - リード・ボーカル(on #8)
    • ナンシー・ウィルソン - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル(on #9)
    • デイヴ・ザーベル - アコースティック・ギター(on #1)、エレクトリック・ギター(on #1)、ドブロ・ギター(on #1)、ラップ・スティール(on #2, #7)、ペダル・スティール(on #9)、ウクレレ(on #9)
    • ヴィック・ジョンソン - ギター(on #2, #4, #5, #6, #7)、バッキング・ボーカル(on #1, #5, #6, #7)
    • ニール・ショーン - ギター(on #3, #10)
    • ジョー・サトリアーニ - ギター・ソロ(on #5)、バッキング・ボーカル(on #5)
    • ビル・カーチェン - ギター(on #8)
    • スージー・デイヴィス - オルガン(on #6)
    • オースティン・デ・ローン - ピアノ(on #7)、エレクトリックピアノ(on #8)、アコーディオン(on #8)
    • ビル・チャーチ - ベース(on #2)
    • マイケル・アンソニー - ベース(on #3, #10)
    • モナ・ナダー - ベース(on #4, #5, #6, #7)、バッキング・ボーカル(on #1, #5, #6, #7, #8)
    • ルース・デイヴィス - アップライト・ベース(on #8)
    • デニー・カーマッシ - ドラムス(on #2, #4, #5)、パーカッション(on #4)、バッキング・ボーカル(on #5)
    • チャド・スミス - ドラムス(on #3, #10)
    • デヴィッド・ラウザー - ドラムス(on #6, #7)
    • ポール・レヴェリ - ドラムス(on #8)
    • ミッキー・ハート - ドラムス(on #9)
    • ジョン・クニベルティ - パーカッション(on #1, #5, #6)、バッキング・ボーカル(on #4, #5)
    • カール・ベラッツォ - パーカッション(on #8)
    • アンドレ・ティエリー - アコーディオン(on #4)
    • ジェイムス・デプラート - マンドリン(on #4)
    • クレイトーヴェン・リチャードソン - バッキング・ボーカル(on #2, #3, #6)
    • オメガ・レイ - バッキング・ボーカル(on #2, #3, #6)
    • サンディ・グリフィス - バッキング・ボーカル(on #2, #3, #6)
    • アーロン・ヘイガー - バッキング・ボーカル(on #4)
    • エリカ・クニベルティ - バッキング・ボーカル(on #4)
    • キャロライン・デ・ローン - バッキング・ボーカル(on #8)

    脚注

    1. ^ a b c d サミー・ヘイガーによるデペッシュ・モードのカヴァー「Personal jesus」が試聴可”. amass.jp (2013年9月30日). 2021年10月8日閲覧。
    2. ^ a b サミー・ヘイガー&フレンズ - サミー・ヘイガー”. オリコン. 2021年10月8日閲覧。
    3. ^ a b c Sammy Hagar - Awards”. AllMusic. 2016年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月8日閲覧。
    4. ^ Offizielle Deutsche Charts
    5. ^ a b SAMMY HAGAR | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    6. ^ Sammy Hagar & Friends - Sammy Hagar & Friends - hitparade.ch
    7. ^ Sammy Hagar & Friends - Sammy Hagar & Friends - ultratop.be
    8. ^ a b Wilkening, Matthew (2013年9月23日). “Sammy Hagar 'Elevates' With a Little Help from His Friends”. Ultimate Classic Rock. Townsquare Media. 2021年10月8日閲覧。
    9. ^ a b Sammy Hagar Wanted James Hetfield To Guest On 'Friends' Album”. Blabbermouth.net (2013年8月12日). 2021年10月8日閲覧。
    10. ^ Wright, Jeb. “CRR Interview - Sammy Hagar: Fearlessly Human”. Classic Rock Revisited. 2021年10月8日閲覧。
    11. ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Sammy Hagar & Friends - Sammy Hagar”. AllMusic. 2021年10月8日閲覧。
    12. ^ Sammy Hagar Talks About Creation Of 'Friends' Album (Video)”. Blabbermouth.net (2013年8月19日). 2021年10月8日閲覧。
    13. ^ Sammy Hagar's 'Friends' Album Cracks U.S. Top 25”. Blabbermouth.net (2013年10月2日). 2021年10月8日閲覧。

    外部リンク