サッポロエーデルピルスは、サッポロビールが飲食店(業務用)向けに製造・販売するビール。麦芽100%使用のプレミアムビールとされている。スタイルはピルスナー[1][2][3]。エーデルピルス (Edelpils) とは「高貴なピルス」という意味を持つ[1][3]。
特徴
ドイツの伝統的な製法で醸造されている麦芽100%のピルスナーである[1][2]。通常、新製品開発の際に実施される市場調査は行わず、技術者のこだわりで最高のビールを目指して開発された[3]。通常のビールの3倍 (サッポロビール社比) のホップを使用[1][2][3]。ホップには、チェコ・ザーツ産のファインアロマホップを100%使用している[1][2]。また、熟成期間を十分にとっている[1][2]。
元々、エーデルピルス(Edelpils)はドイツの世界最古(1040年創設)の名門醸造所が所有している名称[1] 。その醸造所は現在ミュンヘン工科大学ビール醸造学部となっており、サッポロビールの村上氏が名称の使用許可を申し出、許諾を得ている[1]。
サッポロビールはビールの注ぎ方もサッポロエーデルピルスのポイントとしており、2008年7月から数量限定で販売された缶ビールのパッケージにもイラスト付きで解説している[4]。
歴史
- 1984年 サッポロビール埼玉工場製造部に在籍していた村上淳氏[注釈 1]が新しいビールの開発を命じられる[3]
- 1987年4月 350ml缶と小瓶の発売[5]
- 1989年2月 瓶の市販を終了[5]
- 1990年2月 缶の市販を終了[5]
- 2007年 20周年を記念してインターネットで限定販売[2][5]。5,000セット (350ml缶12本)[5]
- 2008年7月 日本にて缶を数量限定で全国販売開始[2]
- 2013年4月 日本にて缶(350ml、500ml)を数量限定(限定醸造)でコンビニ限定商品として販売開始[6]
1987年4月に発売開始されたが、当時の流行に合わないこともあって1989年2月には瓶、1990年2月には缶と相次いで市販を終了した[5]。業務用樽に関しては、その後も継続して販売していた[2]。
2007年、発売20周年を記念してインターネットで限定販売[2][5]。5,000セットに対して22,557口の応募があった[7]。2008年7月、日本にて数量限定で全国販売を開始する[2]。
2008年現在、2003年から2007年の業務用樽の販売実績は5年連続で伸張している[2]。
脚注
注釈
- ^ 1986から87年にかけて村上氏はドイツのミュンヘン工科大学ビール醸造学部に留学していた。通称“ヴァイエンシュテファン(Weihenstephan)”(ミュンヘン工科大学ビール醸造学部)のナルティス(Narziss)主任教授に新開発中のビールのブランド名について、この大学が持つ商標“Edelpils”の使用許可を求め、十数名の教授たちによる試飲にて高い評価を得てブランド使用を承認された。
出典
関連項目
外部リンク