コピート・デ・ニエベ(スペイン語:Copito de Nieve, カタルーニャ語:Floquet de Neu, 英語:Snowflake; 1963年もしくは1964年 - 2003年11月24日)は、スペイン・バルセロナのバルセロナ動物園にいたアルビノのオスのニシローランドゴリラ。先天的な色素欠乏のために全身の毛の色が白かったことから、「小さな雪片」を意味する「コピート・デ・ニエベ」(カタルーニャ語ではフロケット・デ・ネウ)の名で呼ばれた。37年にわたり、バルセロナ動物園のマスコットとして人気を集めたゴリラである[1]。
子ゴリラが環境の変化に慣れるためイクンデで1ヶ月過ごす間、ジョルディ・サバテール・ピはかつてリオムニでゴリラのフィールド調査を行なっていたチュレーン大学の霊長類学者アーサー・リオペル(Arthur Riopelle)とコンタクトをとった。話を聞いたリオペルは自らのゴリラ研究のスポンサーとなっていたナショナルジオグラフィック協会に知らせ、同協会はリオペルとナショナルジオグラフィック誌の記者であるポール・A・ザール(Paul A. Zahl)をイクンデへ派遣、写真入りのレポート記事を書かせることとした。
1966年11月1日、白い子ゴリラはバルセロナ動物園へ到着した。翌年3月、リオペルとザールは「スノーフレイク、世界初の白いゴリラ(Snowflake, the world's first white gorilla)」のタイトルでナショナルグラフィック誌に記事を掲載、これによってゴリラは「雪片」(スノーフレイク)を意味するコピート・デ・ニエベ(フロケット・デ・ネウ、以下コピートと略)の名で知られることとなった。