ケビン・リー(Kevin Lee、1992年9月4日 - )は、アメリカ合衆国の男性元総合格闘家。ミシガン州グランドラピッズ出身。ネバダ州ラスベガス在住。トリスター・ジム所属。
来歴
グランドラピッズで生まれ、デトロイトで育つ。幼い頃からバスケットボールを経験し、サウスフィールド高校ではレスリングをはじめる。グランドバレー州立大学へ進学し、レスリングで37戦全勝を記録するも、2年時に総合格闘技に専念するため中退した。
2012年3月32日、プロデビュー戦で判定勝利を収める。翌年にはTWCライト級王座を獲得した[2]。
UFC
2014年2月1日、UFC初参戦となったUFC 169でアル・アイアキンタと対戦し、0-3の判定負け。キャリア初黒星を喫した。
2016年11月19日、UFC Fight Night: Mousasi vs. Hall 2でマゴメド・ムスタファエフと対戦し、リアネイキドチョークで絞め落として2R一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2017年3月11日、UFC Fight Night: Belfort vs. Gastelumでライト級ランキング11位のフランシスコ・トリナウドと対戦し、リアネイキドチョークで2R一本勝ち。
2017年6月25日、UFC Fight Night: Chiesa vs. Leeで因縁浅からぬライト級ランキング6位のマイケル・キエーザと対戦し、リアネイキドチョークで1Rテクニカル一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。しかし、レフェリーのストップを巡って論争が起き、両者の因縁はさらに深まることとなった[3]。
2017年10月7日、UFC 216のUFC世界ライト級暫定王座決定戦でライト級ランキング2位のトニー・ファーガソンと対戦。1R終盤にマウントポジションからのパウンドで追い詰めるも、その後のラウンドでスタミナ切れをおこし三角絞めで3R一本負け。王座獲得に失敗した。
2018年4月21日、UFC Fight Night: Barboza vs. Leeでライト級ランキング5位のエジソン・バルボーザと対戦。3Rにバックスピンキックを受けぐらつく場面があったものの、テイクダウンとパウンドで終始圧倒し、5RにドクターストップでTKO勝ち。この試合は、リーが1ポンド体重超過したため、157ポンド契約で試合が行われた。
2018年12月15日、UFC on FOX 31でライト級ランキング8位のアル・アイアキンタと再戦し、0-3の5R判定負け。
2019年5月18日、ウェルター級転向初戦となったUFC Fight Night: dos Anjos vs. Leeでウェルター級ランキング3位のハファエル・ドス・アンジョスと対戦し、肩固めで4R一本負け。
2019年11月2日、UFC 244でライト級ランキング11位のグレゴール・ガレスピーと対戦し、右ストレートからの左ハイキックで1R失神KO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。なお、対戦相手のガレスピーはキャリア初黒星となった。
2020年3月14日、UFC Fight Night: Lee vs. Oliveiraでライト級ランキング13位のチャールズ・オリベイラと対戦し、ギロチンチョークで3R一本負け。この試合は、リーが2.5ポンド体重超過したため、158.5ポンド契約で試合が行われた。
2020年5月、損傷した左膝前十字靱帯の手術を受けた[4]。
2021年8月28日、ウェルター級復帰戦となったUFC on ESPN: Barboza vs. Chikadzeでダニエル・ロドリゲスと対戦し、0-3の判定負け。試合後、薬物検査で禁止薬物に指定されているアデロールの陽性反応が出たためネバダ州アスレチック・コミッション(NSAC)から、6カ月間の出場停止処分と19526ドルの罰金を科された。リーは2018年にADHDと診断されアデロールを服用していたが、そのことを米国アンチ・ドーピング機構(USADA)には伝えていたもののネバダ州アスレチック・コミッションに治療使用免除(TUE)を申請していなかったと謝罪した[5][6][7]。
2021年11月30日、UFCからリリースされた[8]。
Eagle FC
2021年12月15日、ハビブ・ヌルマゴメドフがプロモーターを務めるEagle FCと複数試合契約を結び、2022年3月11日に165ポンドでデビュー戦を行うことが発表された[9]。
2022年3月11日、Eagle FCデビュー戦となったEagle FC 46でディエゴ・サンチェスと対戦し、3-0の判定勝ち。
UFC復帰
2023年7月1日、UFC復帰戦となったUFC on ESPN: Strickland vs. Magomedovでリナト・ファクレトディノフと対戦し、開始55秒にギロチンチョークで絞め落とされ一本負け[10]。
2023年7月11日、総合格闘技からの引退を発表した[11]。
ファイトスタイル
レスリングで培ったテイクダウンスキルと、強烈なグラウンド&パウンドを中心としたグラップリング主体の選手。また、グラウンドでのサブミッションにも長けており、長いリーチを生かしたチョークを得意とする。
人物・エピソード
戦績
プロ総合格闘技
総合格闘技 戦績
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28 試合
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(T)KO
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一本
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判定
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その他
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引き分け
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無効試合
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20 勝
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3
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9
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8
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0
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0
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0
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8 敗
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1
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4
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3
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0
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獲得タイトル
表彰
脚注
関連項目
外部リンク