グレミャーシチイ (大型ミサイル艦)

グレミャーシチイ
OS-315
1983年10月26日に撮影された
親衛大型対潜艦グレミャーシチイ
艦歴
グレミャーシチイ
Гремящий
起工 1958年2月25日 A・A・ジュダーノフ記念工場
進水 1959年4月30日
竣工 1960年6月30日
所属 ソ連海軍北方艦隊
退役 1987年6月17日
OS-315
ОС-315
改称 1988年8月25日
所属 ソ連海軍北方艦隊
除籍 1991年10月2日
要目[1]
艦種 大型ミサイル艦[2]
艦型 57-bis型
57-A型
工場番号 771
排水量 基準排水量 3500 t
満載排水量 4192 t
全長 139 m / 130 m(水線長)
全幅 14.9 m / 13.9 m(水線長)
喫水 4.47 m / 4.47 m(水線長)
機関 ギアード蒸気タービン機関TV-8 2 基
蒸気ボイラーKV-76 4 基
合計出力 72800 hp
53500 kWt
スクリュー 2 基
電源 タービン発電機 2 基
供給電力 53500 kWt
ディーゼル発電機 2 基
供給電力 300 kWt
速力 34.5 kn
航続距離 3060 nm/18 kn(巡航速度)
行動期間 10 日間
乗員 士官 21 名
水兵 269 名
武装 艦対艦ミサイル単装発射機SM-59-1A 2 基
艦対艦ミサイルKSShch 12 - 16 発
57 mm4連装高角砲ZiF-75 4 基
30 mm連装機関砲AK-230 4 基
3連装魚雷発射管TTA-57-bis 2 基
16連装対潜ロケット弾発射機RBU-2500「スメールチ」 2 基
対潜ロケット弾RGB-25(RBU-2500) 128 発
指揮機 戦闘情報統禦装置「プランシェート57」
電探 汎用捜索電探MR-300「アンガラー」 1 基
水上捜索電探「リーフShch」 1 基
航法電探「ネプトゥーンM」 1 基
射撃管制装置 射撃管制レーダー「キパリース」(対艦ミサイル用) 2 基
射撃管制レーダー「フートB」(高角砲用) 2 基
ソナー GS-572「ペガース2」
電子戦装備 電子戦対抗装置「ビザーニ4」
電子戦対抗装置「クラープ11」
電子戦対抗装置「クラープ12」
音響警備装置
測距儀 指揮測距所SVP-42-50 1 基
通信 装備一式
IFF 装備一式
搭載機 Ka-15M 1 機
脚注
  1. ^ 要目は大型ミサイル艦時代のもの。
  2. ^ 大型ミサイル艦はソ連海軍の制式艦種。グレミャーシチイは、艦の規模としては駆逐艦(艦隊水雷艇:Эскадренный миноносец)の一種に分類される。

グレミャーシチイ(ロシア語: Гремящийグリミャーシイ)は、ソ連で建造された大型ミサイル艦(Большой ракетный корабль)である。艦名は「轟く、鳴り響く」といった意味のロシア語の形容詞で、大祖国戦争中の武勲艦を記念した名称である。そのため、現役期間中は親衛旗を掲揚し、親衛艦を称していた。

概要

グレミャーシチイは、57-bis型艦隊水雷艇の2番艦として建造された。工場番号は771号艦で、1957年12月17日付けで海軍に登録された。1958年2月25日にはレニングラード(現サンクトペテルブルク)のA・A・ジュダーノフ記念工場(現セーヴェルナヤ・ヴェールフィ)で起工、1959年4月30日進水1960年6月30日には竣工し、同年12月19日付けで北方艦隊に編入された。

1966年から1968年12月29日の間にレニングラードで57-A型への改修工事を受けた。この結果、1969年1月20日付けで種別を大型対潜艦(Большой противолодочный корабль)に変更された。

1970年5月14日から27日にかけては、キューバハバナシエンフエーゴスを訪問した。1971年10日から15日にけては、ノルウェーオスロを訪問した。続いて同年9月21日から26日にかけては、オランダロッテルダムを訪問した。また、この年には実戦任務のため中東へ派遣され、エジプトを軍事的に支援した。

1987年6月17日には退役し、武装解除の上で試験船(Опытовое судно)に種別を変更された。 1988年8月25日には、名称もOS-315(ОС-315オーエース・トリーッツァチ・ピトナーッツァチ)に変更された。

資金資産局への引渡しと解体・売却のため、1991年10月2日付けで除籍された。その後、1994年インドの民間企業に売却され、解体された。

関連項目

外部リンク