クールシューズ[1](Courechouse, Coreuseuse)[2]はアーサー王伝説に登場する剣。クレシューズ[3]と表記されることもある。その名前は「激怒した」を意味する[5]。13世紀古フランス語の散文『アーサー王の最初の武勲』(別名『流布本系メルラン物語続編』、流布本サイクル(ランスロ=聖杯サイクル)の一部)[6]に登場する。
伝承では、ランスロットの父としても知られるベンウィック(フランス語版)王バンの剣とされる。バン王はいつでも最初に見た敵に突撃し、敵の盾、鎖帷子、兜、乗騎ごと一刀のもとに斬り伏せたと伝えられる。
脚注
- ^ a b 「クールシューズ」(Courechouse)の表記はヴァルテール & 渡邉・渡邉訳 (2018), p. 298 にみられる。
- ^ a b 綴りとしては、
Corchense,
Coreiseuse,
Coreuseuse,
Coreuseus,
Corroceuse,
Corsheuse,
Courechouse,
Courechrouse,
Couresceuse,
Couroucese,
がみられる。
- ^ a b 「クレシューズ」(Courechouse)の表記はコグラン & 山本訳 (1996), p. 144 にみられる。
- ^ 英語の参考文献では語釈を「Fury」、「Wrathful」とするものがみられる。
- ^ 『アーサー王の最初の武勲』『流布本系メルラン物語続編』の表記はヴァルテール & 渡邉・渡邉訳 (2018), p. 447 にみられる。
参考文献