クロウ・アジア美術館(英語: Crow Museum of Asian Art)は、アメリカ合衆国テキサス州ダラスのダウンタウンにある美術館。古代から近現代の中国、日本、インド、朝鮮、ネパール、ベトナム、カンボジア、タイランド、インドネシア、ミャンマー、フィリピンなどのアジアのアートや文化の展示を行なっている。1998年12月5日にトラメル・クロウ(英語版)夫妻はダラスの住民および来訪者に向けて一般公開した。当美術館はアート地区(英語版)に属する。内装はダラスのBooziotis and Company Architectsが設計した。
2018年のほとんどの期間、クロウ美術館は改修および拡大のため一部を閉鎖した。数年に亘る綿密な計画および開発の結果、ダラスのアート地区の一角となるハーウッド通りとフローラ通りの交差点南西部に劇的な拡大を遂げた。美術館の初期の改修を手掛けたダラスのオグルスビー・グリーン建築がこの拡大計画を率いた。ベック・グループがゼネコンであった。2018年9月、クロウ・コレクション (Crow Collection) はその収蔵品やプログラムの幅広さだけでなく、広く多様な地域からの支援を受けていることを反映させクロウ・アジア美術館 (Crow Museum of Asian Art) と改名した。
またクロウ美術館はThe Charter for Compassionに焦点を当てたプログラムを行う「Center for Contemplative Leadership」を正式に開始した。美術館のマインドフルネスを基盤とした芸術教育プログラムと共に、この構想はマインドフルネスを探索する授業やワークショップを通じて自身や他者に対する認知、生産性、慈悲心を増進させることを目的としている。
Touching the Mekong: A Southeast Asian Sojourn (2006年) - 現代の東南アジアの生活を写した白黒写真展。2001年から2002年、写真家のアンドレア・バルデックが写した50枚の写真でベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスに住む人々の生活を写している[4]。
The Spinnaker Collection of Chinese Snuff Bottles (2007年) - 中国の清王朝時代(1644年–1912年)に皇帝、貴族、文学者が使用した鼻煙壷などを展示[4]。
Changing Identity: Recent Works by Women Artists from Vietnam (2007年) - ベトナムの女性現代美術家10人がベトナム社会の女性のステレオタイプや伝統的役割に対抗する作品を展示し、アメリカ国内で巡回展となった。ベトナムの2世代のアーティストの視点で、女性の立場の変化、意見や経験の多様化を反映している[4]。
Texas Collects Asia (2008年) - 10周年記念展示。日本の美術品、日本の民芸品、インドや東南アジアの美術、中国美術、アジアの現代美術の5つの展示[4]
Untamed Beauty: Tigers in Japanese Art (2009年) - 過去300年に活動した日本の著名な画家21人の動物画を展示[4]
Yeohlee: Design For Now (2009年) - Yeohleeのダラス初の大規模な展示。構造性に注視しながら体に気を遣う、2004年から2009年のファッション・デザインとコンセプトを展示した[4]
Modern Twist: Bamboo Works from the Clark Center and the Art of Motoko Maio (2010年) - カリフォルニア州ハンフォードのクラークセンターのバスケット作品と麻殖生素子の屏風作品による伝統、革新、デザインの交わりを展示[4]
New Vision: Ballpoint Drawings by Il Lee (2010年) - 韓国系アメリカ人芸術家のIl Leeのボールペンを使用した絵画の可能性を追及した最小主義の線や形状の現代芸術の展示[5]。
^ abcdefghThe Trammell & Margaret Crow Collection of Asian Art. Dallas: The Trammell & Margaret Crow Collection of Asian Art, 2008, ISBN978-0-9622743-9-8.