カリャリ県

カリャリ県
Città metropolitana di Cagliari
カリャリ県の位置
イタリアの旗 イタリア
サルデーニャの旗 サルデーニャ
県都カリャリ
面積1,248 km²
人口
 - 総計
 - 人口密度
2019-01-01
431,038 [1]
345.4 人/km²
コムーネ17  50音順一覧
主なコムーネアッセーミニカポテッラクアルトゥ・サンテーレナセストゥセラルジウス
略記号CA
ISO 3166-2:ITIT-CA
CAP09010-09033, 09035-09049, 09090, 09100
市外局番070, 0781, 0783
ISTATコード292
県公式ウェブサイト[1]

カリャリ県(カリャリけん、イタリア語: Città metropolitana di Cagliari)は、イタリア共和国サルデーニャ自治州に属する級行政区画。県都のカリャリ(カリアリ)はサルデーニャ自治州の州都でもある。カリャリ県には、サルデーニャ島の人口の約1/4が居住する。

イタリア語版ウィキペディア等では廃止された Provincia di Cagliari と新設された Città metropolitana di Provincia di Cagliari が別項目になっているが、便宜上双方を「カリャリ県」として本項で扱う。

名称

標準イタリア語以外の言語では以下の名称が用いられる。

地理

位置・広がり

サルデーニャ自治州の南部に位置する県。東と南はティレニア海地中海の一部)に面しており、南部はカリャリ湾が入り込んでいる。県都カリャリは県域の中央部、カリャリ湾の湾奥に所在しており、オリスターノの南東約89km、ヌーオロの南約123km、サッサリの南南東約174km、首都ローマの南東約410kmに位置する。


隣接する県は以下の通り。

県内の地域と主要な都市

カリャリ周辺のカリャリ都市圏 (it:Area metropolitana di Cagliariには、サルデーニャ島の人口の約1/4にあたる約43万人が暮らす。

歴史

2005年の行政区画の再編により、当時の県域の西部をカルボーニア=イグレージアス県、北西部をメディオ・カンピダーノ県として分離した一方、ヌーオロ県からイジーリなど13のコムーネ[2]を編入している。カリャリ県はサルデーニャ自治州最大の面積を持つ県であった。

2016年にサルデーニャ自治州では再び、県級行政区画統廃合のプロセスが進められた。

2016年2月に、カリャリ市周辺が大都市(Città metropolitana)に位置づけられ、周辺の17のコムーネをもって Città metropolitana di Cagliariが設置された。カリャリ県の残りの54のコムーネは新設の南サルデーニャ県英語版イタリア語版 に組み込まれた。

2017年1月1日から、進められてきた県級行政区画統廃合は本格的な運用を開始した。

社会

産業

海沿いの街であることから水産物が豊富に捕れる。

教育

1620年創立のカリャリ大学 (University of Cagliariがある。

行政区画

カリャリ県には17のコムーネが属する。主要なコムーネ(人口上位10位)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2019年1月1日現在[1]

右の地図中の番号は、コムーネのISTATコード下3桁を示す。下表に掲げた主要なコムーネのうち、地図中に名称を記さなかったものについては、番号を太字で示した。

コード 自治体名 人口
092009 カリャリ 154,267
092051 クアルトゥ・サンテーレナ 70,531
092068 セラルジウス 28,463
092003 アッセーミニ 26,638
092011 カポテッラ 23,465
092074 セストゥ 21,016
092109 モンセッラート 19,719
092080 シンナイ 17,647
092105 クアルトゥッチュ 13,175

文化

食文化

カリャリのボッタルガ
海産物

カリャリ県は海産物に恵まれているが、ボラの卵巣を塩漬けにしたボッタルガ(日本の「カラスミ」に相当する)は名産として知られる。イタリアではボラに限らず、マグロなどの卵巣を塩漬けにしたものも「ボッタルガ」と呼ばれる。

ワイン

イタリアワインの産地でもある。県域では、原産地統制呼称(DOC)の指定を受けた多くのワインが生産されている (it:Categoria:Vini DOC della provincia di Cagliari。主要なものは以下の通り。

スポーツ

サッカー

交通

道路

鉄道

空港

人物

著名な出身者

脚注

外部リンク