カサビアン (KASABIAN )は、イギリス ・レスター 出身のロックバンド 。
概要
1997年 にボーカルのトム・ミーガン、ギターのセルジオ・ピッツォーノとクリストファー・カルロフ、ベースのクリス・エドワーズの4人で結成され、2004年 にドラムのイアン・マシューズが加わった。2006年 にはクリストファー・カルロフが脱退し別バンドに加入、以後4人体制で活動している。2006年からはサポートギタリストとしてジェイ・メーラーがツアーに帯同していたが、2012年 にビーディ・アイ へ加入したためバンドを離れた。カサビアンは21世紀にイギリスでデビューしたロックバンドの中で最も活躍しているバンドの一つであり、2010年 にはQ誌 で現在活躍する世界最高のライヴ・アクトに選出されている。エレクトロニカ を融合させたロックサウンドが特徴で、しばしばその音楽性をインディーロック と形容されることもある。しかしながらセルジオは「インディーロックが嫌い」であり「カサビアンはそのようなジャンルに当てはまらない」と発言している。
カサビアンはこれまでに6枚のスタジオ・アルバムを発表しており、2010年にはブリット・アウォーズ のベスト・ブリティッシュ・バンドを受賞している。またライブアクトは特に評価が高く、2014年 にはグラストンベリー・フェスティバル のヘッドライナーを務めている。
彼らのスタイルはストーン・ローゼズ やプライマル・スクリーム と、オアシス の中間に位置すると表現されることがある。実際に彼らはオアシスのギャラガー兄弟を非常に尊敬しており、その言動は崇拝に近い。オアシスの方も彼らを可愛がっており、ライヴで共演したり、インタビュー等でカサビアンを絶賛するなど蜜月状態が続いている。
デビュー当時はレスター 郊外の小屋で4人で自給自足に近い共同生活を送っていた。代表曲は、『L.S.F (Lost Souls Forever)』、『Club Foot』、『Me Plus One』、『Processed Beats』、『Reason Is Treason』、『Empire』、『Shoot The Runner』。
2004年 のサマーソニック で初来日を果たし、新人バンドとしては異例の入場規制が敷かれた。その人気を受けて翌年はメインステージに出演している。
2007年 のサマーソニックにも出演を果たし、同年9月3日にFast Fuse EPをリリース。
2016年に地元のサッカークラブであり、メンバーがサポーターであることを公言しているレスター・シティFC がプレミアリーグ を制覇した際に、記念パレードにサプライズ・ゲストとして登場、ライブを敢行した[ 8] 。同年5月にはチームのホームスタジアムであるキング・パワー・スタジアム でライブを行った[ 9] 。
2020年7月、トム・ミーガンが、自身が起こした暴行事件によってバンドを脱退することが発表された。
メンバー
現メンバー
セルジオ・ピッツォーノ (Sergio Pizzorno ) - ギター、キーボード、ボーカル
クリス・エドワーズ (Chris Edwards )- ベース
イアン・マシューズ (Ian Matthews ) - ドラム、パーカッション
ティム・カーター (Tim Carter )- ギター
サポートメンバー
ベン・キーレー (Ben Kealey ) - キーボード
ゲイリー・アレスブロック (Gary Alesbrook )- トランペット
ロバート・ハーヴェイ (Robert Harvey )- ギター
旧サポートメンバー
ジェイ・メーラー (Jay Mehler )- ギター(2006年-2012年)
元メンバー
クリストファー・カルロフ (Christopher "Chris" Karloff )- ギター、ベース、キーボード、プログラミング (1997年-2006年)
トム・ミーガン (Tom Meighan )- メインボーカル(1997年-2020年)
ディスコグラフィー
アルバム
Kasabian(2004年)
Empire(2006年)
West Ryder Pauper Lunatic Asylum(2009年)
Velociraptor!(2011年)
48:13(2014年)
For Crying Out Loud(2017年)
The Alchemist's Euphoria (2022年)
Happenings (2024年)
シングル
Club Foot(クラブフット)(2004年)
L.S.F.EP(エルエスエフ イーピー) (2004年)
Processed Beats(プロセスドビーツ)(2004年)
Empire(エンパイア)(2006年)
Shoot the runner(シュート ザ ランナー)(2006年)
Fast Fuse(ファスト フューズ)(2007年)
日本公演
2004年
2005年
SONICMANIA 2005(2月5日:幕張メッセ)
SUMMER SONIC 2005(8月13日:舞洲スポーツアイランド、8月14日:千葉マリンスタジアム )
2007年
KASABIAN JAPAN TOUR 2007(1月6日:Zepp Nagoya 、1月8日:Zepp OSAKA、1月10日:Zepp Fukuoka、1月12日:東京国際フォーラム 、1月13日:横浜BLITZ )
SUMMER SONIC 2007(8月11日:舞洲スポーツアイランド、8月12日:千葉マリンスタジアム)
2008年
2009年
SUMMER SONIC 2009(8月7日:幕張メッセ、8月8日:舞洲スポーツアイランド)
2012年
KASABIAN JAPAN TOUR 2012(1月10日:横浜BLITZ、1月12日:Zepp OSAKA、1月13日:Zepp Nagoya、1月15日・1月16日:STUDIO COAST )
2014年
SONICMANIA 2014(8月15日:幕張メッセ)
SUMMER SONIC 2014(8月16日:舞洲スポーツアイランド)
2017年
SONICMANIA 2017(8月18日:幕張メッセ)
SUMMER SONIC 2017(8月19日:幕張メッセ)
2024年
KASABIAN JAPAN 2024(10月7日・10月8日:Zepp Haneda、10月10日:Zepp Osaka Bayside)
脚注
^ a b Jeffries, David. Kasabian Biography, Songs, & Albums - オールミュージック . 2023年4月27日 閲覧。
^ Smirke, Richard (April 3, 2010). “Who Needs David Beckham?”. Billboard (Nielsen Business Media) 122 (13): 33. ISSN 0006-2510 . "... Tom Meighan leads U.K. alt-rock band Kasabian back onstage at a superchanged Olympia The–ater for an encore."
^ Geczy, Adam; Karaminas, Vicki (2017). Critical Fashion Practice: From Westwood to Van Beirendonck . Bloomsbury Publishing. p. 81. ISBN 978-1-474-26555-3
^ Sweeting, Adam (19 June 2014). "Kasabian, Shepherd's Bush Empire, review: 'pulsating' " . The Telegraph . Telegraph Media Group. 2023年4月27日閲覧 。
^ Empire, Kitty (2014年6月8日). “48:13 review – Kasabian prove they're a band for the big occasion ”. The Guardian . Guardian News & Media. 2023年4月27日 閲覧。
^ Ulke, Alastair (2022年11月14日). “Kasabian Sheffield: Hit indie rock band announce exclusive gig this month at O2 Academy Sheffield ”. The Star . National World Publishing. 2023年4月27日 閲覧。
^ Marvilli, Joe (2011年9月27日). “Album Review: Kasabian - Velociraptor! ”. consequence.net . Consequence Holdings. 2023年4月27日 閲覧。
^ “カサビアン、レスター・シティの優勝パレードで9万人を前にサプライズ・ライヴを敢行 ”. NME (2016年5月18日). 2016年12月29日 閲覧。
^ “Kasabian On Fire At King Power Stadium’s Music Concert Debut ”. lcfc.com (2016年5月28日). 2016年12月29日 閲覧。
外部リンク
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