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- カイラサ合衆国
- KAILSA
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- 国の標語:カイラサ語
- 国歌:あぁ…月よ
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カイラサ合衆国(カイラサがっしゅうこく)は南米のエクアドルに存在するミクロネーション(自称国家)。国際連合の会議に国家を名乗り参加したことなどで話題となった[1]。
概要
インドのティルヴァンナーマライに1977年(若しくは1978年)に生まれたニトヤナンダ・パラマシヴァム(テルグ語版、タミル語版、英語版)は、12歳で強烈なスピリチュアル体験を経て、22歳で完全に悟りを開いたとし、24歳からヒンドゥー教の導師として本格的な布教活動を開始した。布教で信徒・弟子を増やすと、翌年には修道院を建設するほどの成長を遂げたが、一方、2010年より女性信者に対し、性暴力で逮捕され、その数年後には子どもを誘拐した上修道院に監禁するなどの事件を起こし逮捕されている。ニトヤナンダは裁判の直前に姿を消し、以来4年にわたり行方をくらませていたが、しかし、その間もSNSなどを通じて信者を増やし続けた[2]。また、ニトヤナンダは詐欺師とも報じられている[1]。
そして、2019年12月ニトヤナンダはすべてのヒンドゥー教徒のために“宇宙国家”創設を宣言した。国名はヒンドゥー教のシヴァ神が住むとされる聖地カイラス山にちなみ国名を「カイラサ合衆国」と定め、独自の政府や省庁の発足と、金色のパスポート発給、首都機能を自身が購入した南米エクアドル沖合の島に置くなど発表した[2]。しかし、エクアドル政府はこれを否定している[2]。また、カイラサ合衆国の広報は日本メディアの取材に対し、
カイラサは悟りを開いた古代ヒンズー文明国家の復活であり、世界中の複数の国家にある
NGOグループを通し運営されています。
国境を持たないサービス提供型の国家です。
と回答している[1]。
その後、2023年1月にアメリカ、ニュージャージー州の都市、ニューアーク市と姉妹都市の提携を結んだことを発表したが、国として存在していないことが発覚したため後に破棄されている[1]。また、同年2月24日にスイスのジュネーブで行われた国際連合の会合で「カイラサ合衆国」大使を名乗る女性が出席し、
「カイラサ合衆国」を代表して発言します。カイラサはヒンズー教徒の最初の独立国家であり、最高司教であるニトヤナンダ・パラマシヴァムが創設しました。カイラサでは食料や教育、医療などをすべて無料で提供しています。
と発言した。この会合は女性差別などについて話し合うもので誰もが参加できるものであったが、国連は、大使と名乗る女性の発言を無視すると表明した[1]。
脚注
関連項目