オオウキモが密集した場所では、海底から海面に及ぶ長大な藻場が形成される。海中に林立し、さらに海面を覆い尽したオオウキモを側柱と天蓋に見立てて、「カテドラル(大伽藍)」などと呼ばれることもある。この藻場は生物多様性に富んでおり、カニなどの甲殻類、ウニやヒトデなどの棘皮動物、魚類、そしてアザラシやラッコなどの海獣類のコロニーとなっている。特にラッコは、海流により藻場から流されないように布団にくるまるようにオオウキモを体に巻きつけて眠る習慣がある。カリフォルニア州にあるモントレー水族館 (Monterey Bay Aquarium) ではオオウキモと魚を配した「ケルプの森」大水槽が人気を博している。