エルブ・ド・プロヴァンス(herbes de Provence)は、フランスのプロヴァンス地方で使われる様々なハーブをブレンドしたもの。プロヴァンス地方では古くから料理に使われていたが、一般に知られるようになったのは1970年代に入ってからで、よく使われるハーブをひと括りにしたものを特にエルブ・ド・プロヴァンスと呼び、他のハーブと区別するようになった。
プロヴァンス料理は伝統的にたくさんのハーブを使い、かつて「プロヴァンスのハーブ、herbes de Provence」とは単にそうしたハーブの総称に過ぎなかった。今日のように決まった調合はなく、予めブレンドして売られることもなかった。
...the famous mixtures of herbes de Provence... were unknown to my Provençal grandmothers, who used, individually and with discernment, thyme, rosemary and savory gathered in the countryside.[1]
Francis Laget, "From its Birthplace in Egypt to Marseilles, an Ancient Trade: ‘Drugs and Spices’" Diogenes52:131 (2005) abstractdoi:10.1177/0392192105055941