インドの地方行政区画
インドの地方行政区画(インドのちほうぎょうせいくかく)は、28の州(states)と、8つの連邦直轄領(union territories)から構成されている。州の下には行政権を持たない地方(日本の地方とほぼ同じ)、またその下には県が存在している(地方が無い州もあるが、県は必ずある)。
ただし、ジャンムー・カシミール連邦直轄領およびラダック連邦直轄領の全域はパキスタンが、それらの一部は中国が、アルナーチャル・プラデーシュ州の広い範囲は中国が、それぞれ領有権を主張する地域ともなっている。
歴史
行政構造
インドの行政構造は6階層となっている[5]。
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| | 国 (インド) |
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| | 州:State (例: 西ベンガル州) |
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| | 地方:Division (例:プレジデンシー地方) |
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| | 県:District (例:北24パルガナー県) |
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| | 地区:Subdistrict (例:バシルハト地区) |
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| | 郡:Block (例:バシルハトII郡) |
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インドの28州と8つの連邦直轄領
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州名、直轄領名
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州都、首府
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人口 (2011年[6])
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面積 (km²)
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人口密度 (/km²)
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創設年月日
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1 |
アーンドラ・プラデーシュ州 |
ハイデラバード |
49,386,799 |
160,205 |
308 |
1956年11月01日
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2 |
アルナーチャル・プラデーシュ州[注釈 1] |
イーターナガル |
1,382,611 |
83,743 |
16 |
1987年2月20日
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3 |
アッサム州[注釈 2] |
ディスプル |
31,169,272 |
78,438 |
397 |
1947年08月15日
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4 |
ビハール州 |
パトナ |
103,804,637 |
94,163 |
1,102 |
1912年設立 1936年4月1日分離[注釈 3]
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5 |
チャッティースガル州 |
ラーイプル |
25,540,196 |
136,034 |
187 |
2000年11月01日
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6 |
ゴア州 |
パナジ |
1,457,723 |
3,702 |
393 |
1987年5月30日
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7 |
グジャラート州 |
ガンディーナガル |
60,383,628 |
196,024 |
308 |
1960年5月1日
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8 |
ハリヤーナー州 |
チャンディーガル[注釈 4] |
25,353,081 |
44,212 |
573 |
1966年11月1日
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9 |
ヒマーチャル・プラデーシュ州 |
シムラー |
6,856,509 |
55,673 |
123 |
1971年1月25日
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10 |
ジャールカンド州 |
ラーンチー |
26,909,428 |
88,752 |
1,029 |
2000年11月15日
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11 |
カルナータカ州 |
バンガロール |
61,130,704 |
191,791 |
318 |
1956年11月01日
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12 |
ケーララ州 |
ティルヴァナンタプラム |
33,387,677 |
38,863 |
859 |
1956年11月01日
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13 |
マディヤ・プラデーシュ州 |
ボーパール |
72,597,565 |
308,000 |
235 |
1956年11月01日
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14 |
マハーラーシュトラ州 |
ムンバイ |
112,372,972 |
307,713 |
365 |
1960年5月1日
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15 |
マニプル州 |
インパール |
2,721,756 |
22,327 |
121 |
1972年1月21日
|
16 |
メーガーラヤ州 |
シロン |
2,964,007 |
22,429 |
132 |
1971年1月25日
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17 |
ミゾラム州 |
アイゾール |
1,091,014 |
21,081 |
51 |
1987年2月20日
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18 |
ナガランド州 |
コヒマ |
1,980,602 |
16,579 |
119 |
1963年12月1日
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19 |
オリッサ州 |
ブヴァネーシュヴァル |
41,947,358 |
155,707 |
269 |
1912年設立 1936年4月1日分離[注釈 3]
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20 |
パンジャーブ州 |
チャンディーガル[注釈 4] |
27,704,236 |
50,362 |
550 |
1956年11月01日
|
21 |
ラージャスターン州 |
ジャイプル |
68,621,012 |
342,239 |
200 |
1956年11月01日
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22 |
シッキム州 |
ガントク |
607,688 |
7,096 |
85 |
1975年5月16日
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23 |
タミル・ナードゥ州 |
チェンナイ |
72,138,958 |
130,058 |
554 |
1956年11月01日
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24 |
テランガーナ州 |
ハイデラバード[注釈 5] |
35,193,978 |
114,840 |
306 |
2014年6月2日
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25 |
トリプラ州 |
アガルタラ |
3,671,032 |
10,492 |
349 |
1972年1月21日
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26 |
ウッタル・プラデーシュ州 |
ラクナウ |
199,581,477 |
240,928 |
828 |
1950年2月2日
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27 |
ウッタラーカンド州 |
デヘラードゥーン(冬季) ゲールセーン(夏季) |
10,116,752 |
53,484 |
189 |
2000年11月09日
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28 |
西ベンガル州 |
コルカタ |
91,347,736 |
88,752 |
1,029 |
1960年5月1日
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99/A |
アンダマン・ニコバル諸島連邦直轄領 |
ポートブレア |
379,944 |
8,249 |
46 |
1956年11月01日
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99/B |
チャンディーガル連邦直轄領[注釈 6] |
- |
1,054,686 |
114 |
9,251 |
1953年10月7日
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99/C |
ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領 |
ダマン |
585,764 |
603 |
970 |
2020年1月26日
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99/D |
ジャンムー・カシミール連邦直轄領[注釈 7] |
シュリーナガル(夏季) ジャンムー(冬季) |
12,258,433 |
42,241[注釈 8] |
290 |
2019年10月31日
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99/E |
ラダック連邦直轄領[注釈 9] |
レー |
274,289 |
59,146[注釈 10] |
4 |
2019年10月31日
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99/F |
ラクシャドウィープ連邦直轄領 |
カバラティ |
64,429 |
32 |
2,013 |
1956年11月10日
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99/G |
デリー連邦直轄領 |
デリー |
16,753,235 |
1,483 |
11,296 |
1985年
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99/H |
ポンディシェリ連邦直轄領 |
ポンディシェリ |
1,244,464 |
492 |
2,529 |
1963年07月1日
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下位行政区画
脚注
注釈
- ^ 中華人民共和国との国境問題地域。(マクマホンライン)
- ^ 2006年2月27日、アソム州への変更を発表した
- ^ a b 1912年~1936年は、ビハール州とオリッサ州は統合されていた。
- ^ a b 州都であるが、行政上はチャンディーガル連邦直轄領として独立している。
- ^ 2024年までアーンドラ・プラデーシュ州と兼用予定。
- ^ パンジャーブ州とハリヤーナー州、双方の州都を兼ねているが、行政上どちらの州にも属さない。
- ^ 同地方はカシミールの一部に当たり、パキスタン及び中華人民共和国が領有権主張。カシミールは印中パ3カ国が領有権主張しており、事実上分け合う形で統治している。
- ^ パキスタンが実効支配しているギルギット・バルティスタン及びアザド・カシミールの面積(78,114平方キロメートル (30,160 sq mi))、中華人民共和国が実効支配しているen:Shaksgam Valley の面積( 5,180平方キロメートル (2,000 sq mi) )を含めない。
- ^ 同地方はカシミールの一部に当たり、中華人民共和国がアクサイチンとして領有権主張。カシミールは印中パ3カ国が領有権主張しており、事実上分け合う形で統治している。
- ^ 中華人民共和国が実効支配しているアクサイチンの面積(37,555平方キロメートル (14,500 sq mi))を含めない。
出典
- ^ AfP BBNews インドに29番目の州誕生「テランガナ州」
- ^ “10月末にカシミール州消滅 インド、連邦政府直轄地に”. 共同通信. (2019年8月10日). https://web.archive.org/web/20190810095135/https://this.kiji.is/532668908785927265 2019年8月10日閲覧。
- ^ “インド、カシミール自治権撤廃 パキスタン・中国は反発”. 朝日新聞デジタル. (2019年8月7日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASM871PPCM87UHBI001.html?iref=sp_ss_date 2019年8月10日閲覧。
- ^ “REGD. NO. D. L.-33004/99”. egazette.nic.in. 2021年1月6日閲覧。
- ^ 総務庁長官官房企画課『インドの行政』(レポート)総務省〈諸外国の行政制度等に関する調査研究 No.17〉、2009年12月。NCID BA52480321。https://www.soumu.go.jp/main_content/000537358.pdf。
- ^ Geohive.com
参考文献
- (財)自治体国際化協会(編)『インドの地方自治~日印自治体間交流のための基礎知識~』(PDF版)、2007年
関連項目
外部リンク
アジアの第一級行政区画 |
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東アジア | |
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東南アジア | |
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南アジア | |
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中央アジア | |
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西アジア | |
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関連項目 | |
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各列内は五十音順。
註:
- ^ a b 中華人民共和国の特別行政区
- ^ a b c d e f g h i ヨーロッパにも分類され得る。
- ^ 一部はアフリカに含まれる。
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