イベリア文字では、5つの母音(a e i o u)を表す文字と、継続音(l m n r s)を表す文字が存在する。しかし、破裂音は音素文字ではなくCV型の音節文字によって表される。音節文字では子音の無声・有声は区別されず、p/b - k/g - t/d の3つの子音の後ろに5つの母音を加えた15の文字が存在する(ただし、記号によって有声と無声を区別しようとしているものもある)。いくつかの記号は変種が見られるが、これが異なる音を表わしていたかどうかは必ずしも明らかでない[2]。rとsは2-3種類の異なる音を区別していたらしい[1]。
Swiggers, Pierre (1996). “The Iberian Scripts”. In Peter T. Daniels; William Bright. The World's Writing Systems. Oxford University Press. pp. 108-112. ISBN0195079930