イギリス・フォーミュラ3選手権(British Formula Three Championship、別名British F3)はかつて存在した、1951年よりイギリスを中心に開催されているフォーミュラ3(F3)規格に準ずるマシンで争われる自動車レースカテゴリーの1つだった。
かつてはユーロF3などと並び、F3の中でも最高レベルのレースシリーズの一つとされた。
概要
当初はRAC(王立自動車クラブ)管轄の国内選手権として発足したが、その後イギリス国内のサーキット以外にベルギーのスパ・フランコルシャン、ハンガリーのハンガロリンク、フランスのマニクール・サーキットなどイギリス国外で多数のレースが行われ、国際自動車連盟(FIA)の所管する国際シリーズ扱いとなった[3]。2010年時点のシリーズ正式名称が「Cooper Tires British Formula 3 International Series」であることからも、同シリーズが国際シリーズであることが確認できる。
しかしその後世界不況や、ドイツ車メーカー同士によるエンジン開発競争の激化とコスト高騰、フォーミュラカーの人気衰退も相まってエントラントが5台にまで減少。2014年終了をもってドイツF3とともに、ヨーロッパ・F3選手権に統合される形で消滅した。
現在イギリスF3と呼ばれているのは、BRDC(英国レーシング・ドライバーズ・クラブ)が開催していた英国F4選手権が2016年に発展したもので、『GB3選手権』となり別シリーズとなった。マシンはF3とF4の中間の戦闘力・コストを想定した「F3ライツ」と呼ばれるコンセプトが採用されている[4]。
マシン
2010年時点
- ダラーラ、ミゲリ、ライトスピード。
- AMG-メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、無限-ホンダ(ナショナルクラス・ワンメイク)。
- 2009年からクーパー・タイヤ・アンド・ラバー社のワンメイク。
ポイント
ポイントは以下のようになっている。
1位
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2位
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3位
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4位
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5位
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6位
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7位
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8位
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9位
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10位
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FL
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20
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15
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12
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10
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8
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6
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4
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3
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2
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1
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1
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F1への登竜門
チャンピオンには、ドライバーからの申請があれば無条件でスーパーライセンスの発給が行われる(発給には国際A級ライセンスが必要だが、F3チャンピオンであれば発給条件を満たしているのが普通)ため、F3がF1への登竜門として注目をされている。
またイギリスF3チャンピオンの獲った翌年に次の上級カテゴリー(F1、GP2等)へステップアップするには、スポンサー(F1やGP2等のスポンサーの場合)からのサポートが有る場合はほぼ間違いなくシートが用意されているが、スポンサーが無い場合はシート獲得が極めて厳しい状況となっている。
F1チャンピオンを獲得したイギリスF3チャンピオン
歴代チャンピオン
関連項目
脚注
外部リンク