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この項目では、プロスポーツにおける選手契約システムについて説明しています。
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アーリーエントリー(early entry)は、プロスポーツにおける選手契約システムである。通常、新人選手がチームと契約して実際にプレーするには規定の手順を経て大学や高校などの卒業を待つ必要があるが、アーリーエントリーを行うことにより、卒業を待たずに加入することができる。
日本バスケットボール
Wリーグ
Wリーグにおいて、2016-17シーズンよりアーリーエントリーが設けられた[1]。
- 制度概要
- 当該年3月に大学または高等学校(2017-18シーズンより[2])卒業見込み選手のうち、Wリーグチームと卒業後のシーズンの契約または入社内定している選手は、当該チームに限り卒業前(2次ラウンド以降)よりリーグ登録(アーリーエントリー)が可能。
- 外国籍選手の場合はWJBLで定められた諸規程の条件を満たしている者でなければならない。
- 対象者は、各チームの保有枠に含まれるものとする。
- アーリーエントリーで契約した選手
bjリーグ
bjリーグでは2005-06シーズンからアーリー・チャレンジの名称で導入された。通常、選手は現役・新卒(大学4年生、高校3年生)に関わらずリーグ主催のトライアウトとbjリーグドラフト会議を経て契約する必要があるが、アーリー・チャレンジの導入によりリーグ開催中の2月より、日程終了の4月まで、ドラフトを経ることなく選手と契約することが可能になった。また、4月の契約満了後はドラフト会議にかけられ、次のシーズンの所属先が決まるものであった。この制度により、2006年1月に解散した福岡レッドファルコンズに所属していた庄司和広らが、ドラフトまでの空白期間を経ることなく選手としてプレイすることができた。
2008年からは育成指定選手制度に名称を改めた。リーグでは新規契約を結べなくなる凍結期間を設けていたが、育成指定を行うことでこの凍結期間に関わらず選手と契約を結ぶことが可能になった。シーズン終了後には、アーリー・チャレンジと同様にドラフト会議によって所属先が決められた。
2011-12シーズンからはアーリー・エントリーに改められ、対象が新卒選手(大学4年生、高校3年生)に限定された。契約期間は2月1日から翌年、すなわち翌シーズンの6月30日と定められ、これに伴って最初のシーズンを終了した後にドラフト会議を経る必要が無くなった。一方、アーリー・エントリーによって選手を獲得したチームは、選手の人数分ドラフト会議の指名順序が劣後することになる。
- アーリーチャレンジ制度で契約した選手
- アーリーエントリーで契約した選手
NBL / NBDL
2013年より開幕したNBL及びNBDLでもアーリーエントリー制度を導入[3]。
- 制度概要
- 当該年3月に大学卒業見込み選手のうち、NBL/NBDLチームと卒業後のシーズンの契約合意または入社内定している選手は、当該チームに限り卒業前よりリーグ登録(アーリーエントリー)が可能。
- 登録を行う前に大学連盟の選手登録抹消が必要。
- 選手とチーム保有法人は、アーリーエントリー期間の「統一契約書」が必要となり、「リーグエントリー追加申請書」と共にリーグに提出しなければならない。
- アーリーエントリーした選手のアーリーエントリー期間中のサラリーは、サラリーキャップに算入される。
- アーリーエントリーで契約した選手
ジャパンラグビーリーグワン
ジャパンラグビーリーグワンは、2022-23シーズンより大学チームに所属する選手が大学最終学年かつ内定済の選手が条件を満たせばリーグワン公式戦に出場できる制度として創設した[4][5]。
NBA
NFL
類似の制度
- バレーボールやハンドボール、バドミントンにおいては「内定選手」がある。
- bjリーグとNBLを統合したBリーグでは「特別指定選手」が採用されている。
脚注
関連項目