アバカン(ロシア語: Абакан; IPA: [ɐbɐˈkan]; ハカス語: Ағбан)は、ロシア連邦のシベリア南部にあるハカス共和国の首都。人口は18万4769人(2021年時点)。
地理
北緯53°43′、東経 91°27′に所在し、ハンブルクやミンスクとおよそ同じ緯度にある。アバカンは、ミヌシンスク盆地の中央部、エニセイ川とアバカン川の合流地点に位置している。река Сос。
アバカンの景観は碁盤目状の道と画一的なビル群から成る[2]。
歴史
アバカン(Абаканский острог)要塞は、この地に1675年に建設され、アバカンスクとも呼ばれた。
ロシア帝国では、エニセイ県(en)に属し、1823年から1931年までの間、拡大する入植地はウスチ=アバカンスコエと呼ばれた。1914年から1925年まではアバカン、1925年から1931年まではハカッスクとも呼ばれた。
アバカンは、1931年に町としての位置づけと現在の名前を与えられた。
第二次世界大戦後、第33収容施設(ラーゲリ)が設置されて、シベリア抑留の対象となった日本人捕虜が収容された[3]。
経済
アバカンには、履物、食品、金属製品を製造する商業の中心地があり、ハカス国立大学(ru)と3つの劇場がある。
ロシア軍に採用された突撃銃(アサルトライフル)、AN-94が「アバカン」の呼称で呼ばれているが、これはこの地に要塞が存在したことに由来しているという。
交通
アバカンは、タイシェトとともに、重要路線であるアバカン=タイシェト鉄道の終着駅であった。現在は、鉄道の重要な分岐点である。また河港、アバカン国際空港もあり、交通の要衝となっている。
気候
アバカンの気候
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
平均最高気温 °C (°F)
|
−14 (7)
|
−9 (15)
|
1 (34)
|
9 (49)
|
19 (66)
|
23 (74)
|
26 (79)
|
24 (75)
|
17 (62)
|
7 (44)
|
−6 (22)
|
−14 (7)
|
6.9 (44.5)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
−23 (−9)
|
−21 (−6)
|
−10 (14)
|
−3 (26)
|
5 (41)
|
11 (52)
|
14 (57)
|
11 (52)
|
4 (40)
|
−3 (27)
|
−13 (9)
|
−21 (−5)
|
−4.1 (24.8)
|
降水量 mm (inch)
|
8 (0.3)
|
8 (0.3)
|
8 (0.3)
|
10 (0.4)
|
36 (1.4)
|
69 (2.7)
|
74 (2.9)
|
38 (1.5)
|
30 (1.2)
|
23 (0.9)
|
10 (0.4)
|
15 (0.6)
|
329 (12.9)
|
出典:Weatherbase [4]
|
脚注
外部リンク
- アバカンのポータルサイト (ロシア語)
- [1]Beyaz Arif Akbas, "Khakassia: The Lost Land", Portland State Center for Turkish Studies, 2007.
(トルコ語)
ウィキメディア・コモンズには、
アバカンに関連するメディアがあります。
座標: 北緯53度43分 東経91度27分 / 北緯53.717度 東経91.450度 / 53.717; 91.450